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それでは、どうぞ。
ーーー
何か無数の本の中から貴方が物語を手に取るとして。
その中から選ばれる物語は果たしてどのような物語なのだろうか。
貴方がこの物語を手に取ったことを後悔させるほどの物語を、私は書くことが出来るのだろうか。
ではそれはどんな物語なのだろうか。
今から綴られる物語は2人の少女とその周りを取り巻く奇怪なお話。
支配、服従。
果たしてその先に愛はあるのだろうか。
ーーー
土砂降りの日だった。
💛「、…」
薄暗い路地に1人の少女。
その先には1人の女性とぐったりと倒れ性別の分からない人間。
🩵「”ねえ”」
その手は血に汚れていて、生臭さが鼻を刺す。
少女は、乱雑に髪をかきあげる。
その姿はまるで
穢れを落とすように。
滝に打たれるように。
手に持つきらきらと輝いたものだけが、彼女の存在を知らしめた。
ーーー
さて、ここまで君はこれを読んで、どう思っただろうか。
君は読まなくても構わない帯を手に取って読んでくれている。
それはつまり、もう君もこの世界の登場人物だということ。
君は知っているかい?
『終焉』
これから始まる物語の名前さ。
NEXT。