LINEを閉じたあと、ふと横を見やると何故かガン見されてた。
「…なに?」
「買い物いくつったろ」
「そんな即行動するタイプやった??」
さっきまで散々ベタベタしてきてた癖に、自分が立ち上がると早くしろとでも言いたげに手を差し出してきた。
「玲央くんそういうところやで」
「好きなのが?」
「ちゃうわあほ。我儘。」
「行くって言ったの遊麗だろ」
訳分からんみたいな顔しやがって…こちとらまだ何買うかも考えてないんやぞ。ってそれは私が悪いのか。
なんて考えている間もずっと手を出した状態で待ってる玲央に少し悪戯心が湧いて後ろに体重をかけながら手を掴んだ。しかし思っていたより簡単に、まるで軽いとでも言いたげに立ち上げられてしまいびっくりした。
「何か言いたげだな」
「意外と力あるんやな」
「そりゃな」
「かっこい〜」
「茶化すな」
鬱陶しそうにあしらってるくせに耳赤くなってるのが可愛く映ってしまう私も恐らく重症なんやろうなぁ。
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