テラーノベル
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1.神の支配と孤独なプロテスト
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高度な文明が発達した大きな国。
巨大なホログラムディスプレイが、 首都の夜空を白く染め上げている。
そこに映し出されているのは、
若き支配者・夜神月の完璧な横顔だ
彼は自らを「正義」と称し、非常に高度な
量子AIネットワーク「キラ」を用いて
世界中の犯罪者をリアルタイムで処刑していた
月の統治下、世界から犯罪は消え去り、
人々は盲目的な平和を享受している。
—だが、
思考を放棄したディストピアに過ぎなかった。
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首都の地下深く、配線が剥き出しになった
狭い部屋で、一人のある青年が膝を抱えていた
モニターの光に照らされたクマが目立つ。
異常に白い肌、デスクには甘い物の残り跡。
彼は現体制の「欺瞞の平和」に激しい嫌悪を
抱く、天才ハッカーだった。
??:「犯罪者が死ねば平和になる……。
そんなものは正義ではなく、ただの独裁だ」
青年は親指の爪を噛みながら、驚異的な速度でキーボードを叩く。彼が狙うのは、
皇帝月が世界の全てを統制している絶対防壁「キラ・システム」の中枢データ。
月が支配者として君臨するための力の源を
ハッキングし、その偽りの仮面を剥ぎ取ること
—それが青年の掲げる正義だった。
青年がパソコンのエンターキーを押した瞬間、月直属のセキュリティに「L」の文字が
刻まれた黒い画面が割り込む。
だが、数秒後にハッキングが上書きされる。
内心、その青年—— いや、Lは思う。
L:「 やはり、支配者は幼稚で負けず嫌いだ」
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宮殿の玉座でそのログを検知した月は、何処か不気味な笑みを浮かべた。自らの完璧な世界に牙をむく、姿なき反逆者の存在。
月:「面白い。僕のシステムにここまで深く
潜り込めた人間は初めてだ。 L、君が どれほど優秀なネズミだとしても神の眼からは逃れられない。必ず炙り出して処刑してあげよう」
画面の向こうにいる互いの存在を確信し 、
二人の天才は同時に呟いた。
「僕が」
「私が」
「「正義だ」」
絶対的な力を持つ神の支配者と、
世界でただ一人彼に挑む反逆のハッカー。
世界の命運を賭けた、姿なき電脳頭脳戦の
火蓋がまさに今、切って落とされた。
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──何日が経っただろうか。
いつも通り、Lはハッキングに励んでいた。
「……隙間がありますよ。ですよ。支配人」
薄暗い地下室で、Lは不敵に微笑んだ。
画面には、月が放った超高度追跡プログラムを紙一重で回避し、逆に月直属のデータベース
から「ある極秘個人ファイル」を引っこ抜いたログが表示されている。
これで勝った――そう確信した瞬間、Lのヘッドセットからノイズ混じりの低い声が
響いた。
月:『見事だ、L』
なんと、音声回線を逆ハックされたのだ。
鼓膜を直接揺らすような、冷徹で、けれど酷く艶やかな月の声。Lの背筋にゾクリとした
戦慄が走る。
月:『僕の仕掛けたトラップをすべて見抜き、僕の部屋まで踏み込んできた人間は、今までの
歴史上君だけだ』
L:「……お褒めに預かり光栄です。ですが、あなたの独裁もここまでだ。このデータを世界に暴露すれば、神の化けの皮が剥がれる」
月:『いいや、それはできない。
…ううん、違うね。君はそれをしないよ』
スピーカーの向こうで月が愉しげに、
愛おしげに囁いた。
月:『君は僕を憎んでいるが、同時に僕に魅了されている。僕の作った完璧なシステム
(世界)に、誰よりも深く触れ、理解しているのは君だ。……世界でたった二人、
僕と君だけが、同じ景色を見ている』
その言葉は、驚く程正確にLの核心を突いた。
この退屈な世界で、自分と対等に渡り合える
唯一の頭脳。憎いはずの独裁者の思考に、Lはいつの間にか、狂おしいほどの知的高揚感を
覚えてしまっていた。
「…ええ、そうですね。 例え貴方に勝ったとしても、私は嬉しくないかもしれません」
Lが通信を切ろうとした瞬間、
部屋の全モニターが一斉に暗転した。
そして、目の前のメインディスプレイに、
自動起動したWebカメラの映像が映し出された
そこに映っていたのは――今まさに、
椅子の上の狭い世界でパソコンに向かっている「L自身の姿」だった。
月:『見つけた。……ようやく会えたね、僕の可愛い反逆者(ネズミ)』
画面の向こう、月の視線がカメラレンズを通しLの身体を頭から爪先までねめ回すように
捉える。薄暗い部屋、黒い髪、白い首筋。
「…!」
Lが配線をブレイクしようとした瞬間、地下室の分厚い電子ロックの扉が、外側から静かに解錠された。
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コメント
2件
誤字だらけですみません本当に😭
ええ…!これSF×電脳戦のデスノート再構築、めっちゃ好みです🥀 月の「神の支配」とLの孤独なプロテスト、互いを“正義”と名乗りながら惹かれ合う構図がもう…最高すぎる。最後の「見つけた…ようやく会えたね」のシーン、鳥肌立ちました。月の執着とLの動揺、二人だけの歪な運命が動き出した感じがたまらないです✨ 続き、絶対追います…!