逃がさない

(cl)

cl)　はぁー、今日も疲れたー

stm)　お前ずっと寝てただろ笑

cl)　あれ、ばれてた？

今はさとみくんと下校中

大体毎日一緒に帰ってたけど、付き合ってからはじめて一緒に帰る

少し気まずくなるかな、て思ったけどいつもどうりで少し安心した

stm)　～笑　 あ、少し公園で話してこうぜ

cl)　オッケー

それから、僕たちは最近あったこととか、はまっているゲームの話をいつも通りに話した

ぷりちゃんがいなくなってから当たり前がすぐになくなってしまうことに気付いて、この当たり前のいつも通りがすごく幸せに感じた

少し緊張してぎこちなかったかもしれないけどさとみくんは笑ってくれて

そこが、愛しくてもっと好きになった

１時間くらい話してもう帰ろうとしていたとき

stm)　…..ころん、キスしてもいいか？

cl)　え!?

ビックリした

まだ手すら繋いでないのに、そんなにはやくていいのかな？それが普通なのかな？

stm)　あ！別に嫌ならいいんだ

cl)　え!?あ、う～ん

僕はもう少しゆっくり進みたいけど、ここで断ったらキスするの嫌みたいになるかも

cl)ううん、全然嫌じゃないよ、しよっかキス

stm)ほんとか！ありがとう

それじゃあ…目、つむって

ﾁｭｯ

唇に柔らかくてカサカサした感触

ドキドキと高鳴る心臓

顔に熱が集まっていくのがわかる

stm)  …..

ﾁｭｯ､ﾁﾞｭｰﾙﾙﾙ

cl)　ん！

2回目!?しかもめっちゃ吸い付いてくる

cl)　んっ～、さとみくっ

付き合って3日でディープな方のキスはさすがにはやくない！？

てか、息できな

cl)　ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

stm)　ﾌﾟﾊ

cl)　ｹﾎｯ、ハーハー

死ぬかと思った、息できねぇよ

stm)ごっごめん、かわいすぎて

また顔に熱が集まってくのがわかる

僕の息ができないことも忘れるくらい必死だったってこと？

こういうことにはなれないけど、愛されてるって感じがしていいかも

めっちゃ幸せ

stm) もう一回してもいいか？

cl)　えーまたー？

stm)　頼むあと一回だけ！

cl)　くふふ、必死かよ… まぁ、一回だけなら

stm)　しゃっ！

さとみくんの顔が近付いてくる、僕も目を閉じる

またあの柔らかくてカサカサした感触がするはずだったのに

pr) ….は？

ぷりちゃんの低い声で遮られた