テラーノベル
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「やめてくれ。静かにしてくれ」
ハイビスカスの色は赤色でね!
紫陽花の色は紫色なの!
ひまわりの色は黄色!
桜の色は…ピンク色だよ!
「静かにしろ」
いいなーいいなー
沢山の色がある世界はきれいでいいなー。
よく見える世界には
こんなにも綺麗な色があるんだね!
不思議と困った表情をしてる君は
コクリ、と頷いた。
意味もなく頷いた
君は人間の色を知ってるか。 と問いかけると
私は横になって君の目を見つめたの。
不思議だね、みんな違うけどみんな綺麗だ!
目の中の色は茶色と黒、そして肌色だー
可愛い目の中にある私の姿は気味の悪い色だ。
取り出した眼球の奥底には黒く濁った 甘い色が 鋭く私を反射してる。
気味の悪い色と君の良い色が中和しあって
美しい色になった。
落ち着く色は赤色。
落ち着かない色は白色。
いいなー。いいなー。
みんな色を沢山持ってていいなー。
爪の色は白と透明。
可愛い色、けれど、汚い色。
やったぞ!やったぞ!
取れた取れた!!
初めて取れた!!
ありがとうね!
嬉しいね!!
カサッ
カタカ−タカタ
…
「なんだよこれ。
よくないよこんなの。
あの狂人の独り言、本当に。」
…
まあ…そりゃそうだ。
私からしてみれば日常だが
君からしてみれば初めて見る光景だから
驚くのも無理はないよな。
…
「お前は本当に良くやってるよ
俺はこんな場所、二度とごめんだね。」
…
私だって見たくないさ
でも、誰かが見ないといけない。
見ないといけないんだよ。
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