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・桃青
・体調不良
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まあまあ長いです
うるさいほどに会場を包む音楽。
外でも鳴り響く会場BGMは、メンバーのギアすらも上昇させていく。
子供組は固まってわいわいと騒ぎ、あにきは歩き回ってスタッフに挨拶しながら筋トレをしている。
俺は変わらずノーパソを開き、目の前でセトリ曲を聞くまろの前に座っていた。
「……まろ」
いつもと変わらない風景、なのだけれど。
「なぁにないこたん」
「…久しぶりに聞いたわ、それ」
「確かに久しぶりに言うたかも」
どこか、雰囲気が違った。
緊張も含まれているが、別の何かがあるような、そんな違和感。
それを聞く勇気のないままライブが始まった。
今日はパフォーマンスさえ出来ればなんでもいいと思っていたから。
その考えが甘かったと気がついたのは、中盤ごろ。
「…?」
少し投げやりな振り付け。でも正確。
いふの歌唱パート、そして次は俺のパート。
入れ替わるようにまろが後ろを向き、目が合った。
「…!!」
笑っているけど、げっそりした顔。振り向くだけの一瞬であんな顔を見せるまろは初めてだった。
歌いながら自然のターンしてまろを確認すると、いつも通りのにこにこ笑顔。リスナーを見る愛しそうな目をしていた。
その笑顔が、逆に怖かった。
「……っ」
歌詞が飛びそうになる。
でも ライブを 止めるわけにはいかない。
曲は進む。
歓声は大きくなる。
照明が眩しい。
なのに。
まろだけが、少しずつ壊れていく。
後半、
まろのテンションは異常だった。
煽って。
跳ねて。
笑って。
歌って。
いつも以上に観客を見ていた。
けれどその分、どんどん呼吸が荒くなる。
マイクを外した瞬間だけ、観客に分からないくらい小さく、苦しそうに息を呑む。
それでも曲が始まれば笑う。
「……まろ、駄目」
横を通った瞬間、勢いよく腕を掴む。
びく、と肩が揺れた。
「下がって」
「はは、無理言うなって」
「無理じゃない。限界だろ」
「まだいける」
“まだ”。
その言い方にぞわりとした。
まるで限界が来る前提みたいで。
「……いふ」
「ないこ。分かってるやろ」
暗転。
次の曲のイントロが流れ始めると同時に、 まろは俺の手をゆっくり外した。
「今止まったら、心配する」
笑うその顔が
さっきよりずっと青白かった。
そこから先、 ライブは終盤へ向かって。
歓声はどんどん大きくなって。
まろも、それに応えるようにギアを上げ続けた。
煽る声は掠れているのに、動きは一切止まらない。
いや。
止められない、みたいだった。
「ありがとうございましたー!!」
銀テープ。
歓声。
最後の挨拶。
照明。
全部が終わり、
袖に入った瞬間だった。
「っ、ぅ……」
ガタ、と 何かが崩れる音
マイクが音を立てて転がった
「まろ!?」
振り返る。
床に倒れ込んだまろの周りに、メンバーが一気に駆け寄った。
「え、ちょ、いふくん!?」
「スタッフさん!!」
「大丈夫か!?」
「水!水!!」
皆疲れ切っているはずなのに、まろを巡って駆け回り始めた。
客席よりも声が飛び交う。
でも
まろは答えない。
浅く呼吸を繰り返して、目もまともに開いていなかった。
「……まろ」
ゆっくり、拒まれないように近づく。
床にしゃがみ込んで、顔を見る。
汗でぐしゃぐしゃだった。
「……なぃ、こ」
掠れた声。
「いつから」
周りが、一瞬静かになる。
「……え」
「ちゃんと教えて」
逃がさないように。
確認するみたいに。
「いつから、こんなんなってた」
「……いつ、からって」
まろが目を逸らす。
ああ。
こいつ、ずっと隠してたのか。
「ライブ前からだよね」
返事はない。
「リハは」
「……できた」
「できたかどうかは聞いてない」
喉が痛くなるくらい、声を抑える。
「……まろ」
呼ぶと、小さく肩が揺れる。
「……ちょっと」
やっと落ちた声は、あまりにも弱かった。
「ちょっと、寝れてなくて。」
眉間に皺を寄せた。苦しそうな顔
いつから、その顔をするようになったんだっけ。
「……ごめ」
「謝れって言ってるわけじゃないよ、」
低い声だった。
怒鳴っているわけでもない。
なのに空気が張る。
まろが少しだけ目を逸らす。
その顔を見たまま、続けた。
「俺が聞きたいんは、“大丈夫でした”って報告よりも」
あまりにも、静かすぎる声。
「何も言わなかった理由だよ」
責めるというより、確認に近かった。
「ライブ前からおかしかったよね」
「……いけると思っててん」
「思ってた結果がこれじゃん」
まろが黙る。
その沈黙に、ないこは小さく息を吐いた。
呆れではなく、
「まろ」
「お前さ、自分が倒れるまでやれば“頑張った”になると思ってない?」
支えられながら床に座るまろの肩が、ぴくりと揺れる。
「そういうの、かっこよくないから」
刺すような言い方ではない。
でも柔らかくもない。
「周りからしたら、普通に怖い」
……消えそうで。その意図が含まれた、「怖い」だった。
スタッフも。
メンバーも。
多分、リスナーも。
全員が、“なんとなくの異変”には気づいてた。
「……でも」
「でも、じゃない」
「…俺にとっては、無理してるの隠される方が困る」
まろがゆっくり俯いた。
「頼れなかった?」
その一言だけ、少し温度が落ちる。
責めたいわけじゃない。
「……頼り方、わからんかった」
ないこは少し黙って、それから小さく息を吐いた。
「じゃあ覚えて」
「まろが壊れるまで放置するほど、俺らは薄情じゃない」
本音はきっと、壊れそうなのに最後まで立ってたまろを見て怖かっただけ。
「……なんでそこまで頑張るの」
「……期待、されてるから」
「俺、ちゃんとせなあかんやろって」
「ちゃんとしてるわ」
被せるように返す。
「いや、してへん」
力なく笑いながら、こちらを見た。
「最近ずっと空回りしてるし」
「歌も納得いかへんし」
「配信も上手く話されへんし」
ぽつぽつと零れていく言葉。
「やから今日くらいは、ちゃんとやりたかってん」
その“ちゃんと”の基準が。
もう壊れてる。
「……お前さ」
視界が熱い。
「一人で抱え込みすぎなんだよ」
まろが黙る。
「しんどいなら言えよ」
「無理なら止まれよ」
「頼れよ」
段々声が震えていくのに、口は止まらない。
「なんで一人で潰れかけてんのに、笑って立ってんの……」
まろに縋るように、苦しげに差し出した言葉。
まろがゆっくり目を閉じた。
「…ないこ」
「ん」
「放っとけへんの?」
冗談みたいに笑う声。
でも。
少しだけ怯えていた。
「……放っとけるわけないだろ」
「お前が壊れてくの見て、平気でいれるほど器用じゃないよ、俺ら5人は」
まろの目が、わずかに揺れる。
「……迷惑やで」
「知ってる」
「めんどくさいで」
「今更」
少しだけ。
ほんの少しだけ。
まろの表情が崩れた。
「……っ」
顔を覆う。
震える肩。
今までずっと張っていたものが、やっと切れたみたいだった。
「お前、ほんまずるいねん…っ」
ないこは何も言わず、その背中に手を置いた。
大丈夫、なんて軽々しく言えなかった。
でも。
一人で立たせる気も、もうなかった。
「……今日は帰ろ」
静かに言う。
「一人になんてさせてやらないから」
まろは涙なんてまるでなかったと言うような顔をして小さく頷いた。
舞台袖の騒がしさは、いつの間にか遠くなっていた。
ただ
崩れたまろの呼吸だけが、やけに近く聞こえた。
Fin.
お久しぶりです
いやあちょっと長かったかな?すまんね
投稿期間あいてごめんね!!前回投稿いつだろ
ちょとメンタルブレブレでして…まだ治ってません😿
多分治りません🥲
そのせいか風邪をひきまして。見事に拗らせて悪化させているところです。副鼻腔炎だってよシネ(ごめんなさい)
我就活生なので、これから本当に大切な時期なんですよね 投稿減ります。これくらいになります。
忙しいしずっと精神的にしんどいので余計に期間あくかも。ごめんちょ
多分辞めはしないヨ
ついでに僕の他サイトの垢貼っときます報告しますね
えっくす、いんすた、らいん?かな はプロフにID貼っております! 興味ある方よければ!
余談長かた!!ごめんねー!!!
おやすみ はよ寝るんやでおまえら
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