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月食バース
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shkさんpyさん 兄弟設定
年齢いじってます
py視点
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人間には心臓の近くに月形の”核”という器官がある
中でも 4つに分かれる
満月型は 完璧で核が完全、 少数で社会的にも優位階級
半月型は 半分が欠けており 多くの人が半月型
三日月型は 大きく欠けており 体が弱い人が多い
新月型は ほぼ核がない状態で 生きているだけでも奇跡とされ 珍しい
その中でも僕は新月型だった
生まれた時から 親の腕の中に入れたことなんてあまり無くて、 ずっと無数の点滴や 機械が体に結び付けられていた
これらの医療のおかげか、 苦しいと思う時はなかった
でも 精神的にはキツいことばかりで 自由に身動きができなくて 周りはみんな気を使って余所行きな感じがする
たまには 人工呼吸器に頼らないといけなくなるほど 呼吸ができなくなることもある
mb 「今日の体調はどう ~ ?」
「ご飯も食べられる分だけでいいからね ~」
py 「ありがとうございます、 」
「今日は特にいつもと変わりないです」
笑顔を作って返せば すぐに病室から出て行ってくれるため いつもそうやって乗り越えている
mb 「なら良かったわ、 何かあったらナースコール押してね 」
py 「はい、 」
扉の奥からは 楽しそうな話し声が聞こえた
隣の部屋で入院してた子が退院するらしい、
いいな ~ 、なんて考えながら ご飯を食べる
最近は体調も安定してきて 来週からは1週間だけ外泊できる
やりたいことたくさんで お兄ちゃんとゲームしたいし、 家族とご飯を食べに行きたい、 家の近くにできたらしいショッピングモールにも行ってみたいし 、
あとは 久しぶりに髪切りに行きたいな
週に2回程しか髪も洗えず ドライシャンプーやヘアオイルで 綺麗な髪質を保ってきた
大事にしていた髪を切るのも少し抵抗があるが 、さっぱりするし まだまだ続く入院生活でこのまま伸ばし続けられる気もない
1週間後_
py 「お兄ちゃん !」
shk 「久しぶり 」
昔っからお兄ちゃんっ子で 家にいる時はお兄ちゃんの近くにいた
shk 「髪伸びたな、」
py 「頑張って伸ばしてたけど 外泊中に切る 」
「お母さんがもう予約してくれてるし」
shk 「楽しみだな、」
そう言って 頭を撫でるお兄ちゃんと車に乗り家へ向かった
3日後_
mb 「また外泊できるようになったんだね ~」
「それにすごい髪も伸びたわね」
いつも 僕が外泊できるようになるたびに自分のことかのように喜んでくれ 毎回髪を切ってくれるのは 美容室の女性
僕の親と同じくらいの歳の夫婦が営んでおり、小さい頃からここに来ている
py 「肩より少し短いくらいにしてほしいです」
「この髪をばっさり切るのもなんか抵抗あったので、 w」
mb 「入院中でもよくここまで綺麗に伸ばせたね ~ 」
苦しい中でも頑張ってケアをしていた髪を褒められるのはやっぱり嬉しかった
一通り 切り終えシャンプー台まで移動した
腰近くまであった髪が軽くなり 違和感があった
_ 「母さん、 髪洗うのは俺が変わるよ」
mb 「じゃあ お願いするね 」
小さい頃から店に顔を出している場面をよく見ていた、
綺麗な水色の目で クラスでもリーダーシップを発揮してるんだろうな、って思ってた
_ 「ピヤノさん、でしたっけ、?」
py 「は、はい 、!」
_ 「俺はAkiraです、 」
ak 「俺の両親がよく可愛がってたからピヤノさんの話は聞いてたんですよ w 」
「それにしても すごい髪伸ばしましたね 、 さっき店の入口で見た時思わず目惹かれちゃいました w」
py 「ありがとうございます、ッ … /」
顔に布がかけられているため 表情は読み取れないが 好青年のような爽やかな話し声だった
ak 「お母さんとお見舞いにも行こうかなとか話してたんですけど 行っていいのか分からなくて、 w」
py 「え ! 来てください ! 」
「毎日暇なんで w」
ak 「じゃあ今度行きますね 」
「そのときもっとたくさんお話しましょ」
py 「はい !」
初めて入院生活に楽しみができた
その後はまた髪を少し整えてもらった後 ヘアセットまでしてもらった
その時はまたAkiraさんが変わってくれた
mb 「私は今の流行りの髪型とかよく分からないから 、変わってもらうね 」
ak 「やりたいヘアスタイルとかありますか、?」
py 「いや 特に 、!」
ak 「じゃあ 似合いそうなやつでやりますね !」
py 「お願いします っ」
いつもはストレートにしていただけだったが 少し外はねのふわっとした髪型にしてもらった
ヘアオイルも付けてもらって すごい気に入った
py 「ありがとうございました 」
ak 「いえいえ また来てください 」
mb 「お大事にね ~ 」
py 「はい っ!」
店を後にし 駐車場に行った
1ヶ月後_
mb 「今日のお昼すぎお見舞い来るらしいからね 」
py 「はい 」
1週間前にAkiraさんからお見舞いに行くね、と連絡をもらって やっとその日が来た
扉が開く音がし 振り向くと美容室の夫婦とAkiraさんが来ていた
py 「こんにちは !」
mb 「こんにちは ~ 、 久しぶりね ~」
ak 「お久しぶりです」
「これ すごい髪大切にされてたので良ければ」
py 「え! いいんですか !?」
紙袋に入っていたのはヘアオイルで あの時美容室で使ってくれた良い匂いのやつだった
ak 「もちろん お見舞い品も悩んだんですけど やっぱりヘアオイルしか思いつかなくて、 w」
py 「ありがとうございます っ!」
その後4人でたくさん話した 、
最近のこととか 外泊したときにしたこととか、
途中で夫婦は仕事に戻らないといけなくて帰ってしまった
py 「あ、Akiraさん敬語じゃなくて大丈夫ですよ それに呼び捨てで呼んで欲しいです ! 」
「僕は年下だし、癖が抜けないので敬語使っちゃうんですけど、 w」
ak 「いいんですか、? 」
py 「はい 」
ak 「…じゃあ、ため口にしよっかな w」
「ピヤノも敬語に縛られなくていいからね」
py 「分かりました 」
ため口で話してくれるAkiraさんはラフな感じで話しやすかった
ak 「ていうか、 俺ピヤノが新月型が原因で入院してるの知らなかったんだよね」
py 「Akiraさんには言ってませんでしたね 」
「Akiraさんは何型なんですか ? 」
ak 「俺 満月型なんだよね 、 だから 新月型の人とかの気持ち何も分かんなくて 申し訳ないな ~って、…」
py 「…でも 僕Akiraさんと話すの大好きですよ 」
「だから 別に申し訳ないとか思う必要ないと思います、w」
本当は満月型と聞いて 契約できるかも、なんて考えが過ぎった
確かに契約をして核を満たしてもらえば これ以上体調が悪化することもない
他と変わりないくらいになる、
契約なんて一度切られてしまえば二度とできない、
そんな状況下で決めるほど勇気がないし 相手は僕にそういう気を持っていない可能性の方が高い
その日は話を切り出せずに終わった
その後何回もお見舞いに来てくれたけど ずっと胸に籠ったままだった
でも その話をする機会は急に訪れた
ak 「ピヤノって誰かと契約しないの ?」
py 「ん ~ 、…契約した方が楽なのは分かってるんですけど 人生で1回しかできないって考えると怖くて、」
ak 「ちゃんと相手のこと見極めてね !w」
「変な奴だったら 止めるから w」
py 「っAkiraさんと契約したいって言ったら …? /」
ak 「え ? いやいや、 他に絶対いい人いるって !」
py 「…Akiraさんがいいです、 っ」
ak 「人生で一度きりを俺に使ったら後悔するよ?、 w」
py 「Akiraさんは僕と契約したら裏切っちゃうんですか 、?」
ak 「こんな可愛い子裏切るわけないよっ?」
「けど ~ 、絶対俺より良い人いるって ~!」
py 「どうしてもだめですか、っ?」
ak 「ピヤノが本当に俺でいいって言ってくれるならいいよ 、」
「でも 絶対に離さないからね ?」
py 「ッ! はい 離さないでください っ」
ak視点
_
小さい頃からよく見ていた
毎回背中の真ん中くらいまで伸ばして切っている子
来る回数なんて本当に少ないけど 可愛げもあるような容姿に惹かれていた
親が営んでいた美容室の常連さんとよく話していたが故に 色んな年代の人でも話せるくらい話し上手にはなっていた
でも 唯一 歳の近いピヤノとは緊張して話せなかった
いつか あの子の綺麗な髪を切りたいなって思って美容師の道を選んだ
入院しているから滅多に来ないと知ったのも 美容師になると決めてからで 両親がお見舞いに行きたいね、なんて話してる時は本当にあんな小さい頃から入院していたという事実を突きつけられるだけだった
あの子が点滴とかを刺されている中 俺は何にも考えずに遊び呆けてたな、
少しでも人の役に立ちたくて お客さんの洗髪とかは変わってやっていた
専門学校での試験勉強も忙しくなってきた頃 ピヤノが久しぶりに来た
いつもより ロングで 、それでも入院していたとは思えないほど綺麗な髪だった
今回こそは話してみよう、と思い いつも通り洗髪のときに変わった
腕とかは細くて心配になるほどだった
でも お見舞いに来てほしい、と言ってもらえた時は本当に嬉しかった
そこから1年、何回もお見舞いに行っていた
初めてお見舞いに行ったときから 契約は結ばないのか気になっていた
自分のひょんな発言から ピヤノに契約を申し込まれたのはもちろん嬉しかったが 、 大好きな相手だったからこそ 自分でいいのかと心配になって断った
でも、どうしてもだめですか、っ? って聞いてきた時の訴える表情に耐えられなくて結局は承諾した
口付けを交わしたときのピヤノはとてつもなく可愛かった
初めての上に深いキスだったから 上手く息継ぎができなくて 少しあたふたしていた
py 「んっ // ふぁッっ ///」
ak 「…これからよろしくね 」
py 「っはい ! //」
py視点
_
契約したこともあり 体調は急激に良くなった
退院もでき 普通の生活が送れるようになった
1年後_
py 「こんにちは ! 」
店の扉についている 鐘が爽やかな音を立てる
ak 「いらっしゃいませ ~ 」
「今日は何しに来たの? w」
py 「勉強教えてもらいに !」
ak 「俺専門のことしかわかんないよ ~ 」
py 「見てください !」
この1年で勉強できていなかったところを全部学んだ
試験受かったAkiraさんを見て 自分も美容師になりたいと思ったから 専門学校を受験した
ak 「え! 美容師になるの !?」
py 「はい ! 」
僕が持っていた教科書に驚くAkiraさんを見て嬉しくなった
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mnpsの短編集書いてるとか言いながらめちゃ投稿遅くなってすみません 🙇🏻♀️💦
1つ前に書いていたものがあったんですけど 盛大に没ったので こちらを初回として投げさせていただきます 🙏🏻 ̖́-
次もお楽しみに ~ 💞