その翌日、公式HPで公表された。
み!るきーずさんに認知された上で
私は仁人くんの家に居続けてる。
ふたり揃ってご飯を食べていたとき
「ねぇ、陽菜のハンバーグ食べたいって。」
仁人くんに言われた。
だから
「誰が?」
「柔太朗と舜太。」
「…いつ?」
「いつでも。」
「わかった。明日なら大丈夫。」
「じゃあ言っとくね。」
「ん。」
明日、振る舞うことにした。
今日の洗い物当番は私。
仁人くんがお風呂に行った間、私は洗い物。
「風呂あいた。 」
「はーい。入ってくるね。」
「あ、明日朝から買い出し行ってくる。」
「りょーかい。」
湯船につかってSNSを開く。
検索欄に『吉田仁人』って打つと
『吉田仁人 同居』って出てきた。
そこをタップすれば
いろんな言葉がずらり、と並んでいた。
仁人くんの同居相手、親戚ってほんと?とか
実は親戚って言っておきながら
彼女だったりする?とか
疑問や憶測。
私と仁人くんは赤の他人。
で、私の命の恩人。時々親代わり。
「っ、」
ひとつ
『セフレだったりしてw』って呟きが
目に留まった。
スルーすればいいのに
そのひとことが気持ち悪くて
早々にお風呂から上がって
トイレに駆け込んだ。
「ぅぇ、げほっ、」
ひとりで吐き気に苦しんでいたら
「大丈夫?またのぼせた?水飲む?」
トイレのドアが控えめにノックされて
仁人くんの声が聞こえてきた。
「ぅえっ、げほっ、げほっ、!」
「ちょっといいー?入るね。」
「とりあえず水飲んで。」
トイレの壁にもたれて
仁人くんから水を受け取れば
『のぼせたの?』って聞いてくる。
「…セフレ、…疑われてた、。」
「、!んで?」
「…気持ち悪くなっちゃった、。」
「そうだよね、。嫌だもんね、。」
「ん、。やなの、。そーゆーの、。」
“性行為”というものは
私にとっては幸せな快感ではない。
どうしても
それの匂いがすると、吐き気がする。
「ごめん。。 」
少し気まずくなって謝れば
仕方ないよ、陽菜の事情だもんだって。
コメント
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最高です!続き待ってます