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承太郎との戦闘により敗れたDIO
目覚めると自分の姿も見えなくなるほどの暗闇の中にいた。DIOは口を開く「ここは何処だなぜ私がここに居る。?」そう口ずさんだ時とてもくらい闇の中の奥から懐かしい風を感じた。DIOは困惑したがその場所を突き止めるべく手探りで暗闇の中を進んでゆく。
しばらく進んでいると、当たりが急に明るくなる。「ここは…」DIOは気づく、ここはあの共に青春を過ごしたジョナサン・ジョースターの家だった。目の前を見るとあの時の宿敵ジョナサン・ジョースターが居た。DIOは驚きのあまり口が開かない。ジョナサンが口を開く「君は負けたんだよ。ディオ」DIOは言う「なに?負けだと?このDIOが負けるはずないだろう、そしてなぜ貴様がここに居る?ジョジョ…貴様は私が殺したはずだ。そしてその名で呼ぶな、私は『DIO』だ。」
「…いいや、君はディオだよ。着いてきてよ」と言うとジョナサンは家の奥へと導く、DIOは黙ってついて行った。
ジョナサンは鏡のある部屋に連れていった。そして言う「ディオ、見てみてよ」と鏡を指を指す。DIOは鏡を見た瞬間とても驚いた、100年前ジョナサンと共に生活した『ディオ・ブランドー』の姿だったのだ。「なぜこの、姿に…なぜだ?なぜあの時の、」DIOはとても驚いていた。そしてジョナサンは口を開く「言っただろう?君は負けた、ここは死後の世界君は天国にも地獄にも行けない。だからここに来たここは君の思い出の場所、だけど僕もよく分からないんだ、僕もさっきここに来たからね。だけどディオ聞いてもいいかい?なぜ君はこんなことをしたんだい?」ディオは言う「こんなこと?私は自分に従っただけだ。」と冷静に返すジョナサンは「僕はあの時君と死ぬほうが良かったよ。君は罪を重ねすぎた。人を傷つけ、殺す。君は本当にこんなことをしたかったの?こんなことしなくてもディオは頭がいいだろう?手に入るものは沢山あったはずだろう?ディオ君は一体…何が欲しかったんだい?」ジョナサンは涙を流す。ディオは言う「俺は…お前が欲しかった、いやお前の全てが羨ましかったんだ。愛も、家族も、友人も全て羨ましかった。お前は俺に持っていないものを全て持っていた!すべてだ…家族からの愛も、だから俺は全てを憎んだそう全てだ。この世界を憎んだんだ、だから俺はこの世の頂点に立つ、誰も俺の上に行かないように」ディオは苦しそうに言う「君は大切なことを見落としているよ、ディオ」ディオはジョナサンを見つめる、「ディオ君はたった一つ手に入れていないんだよ」ディオは言う「何を言う?私は全てを手に入れたぞ?名声も金も女もすべてだ。俺に歯向かうものなど居なかったぞ?」ジョナサンは口を開く「ディオ、君は幸せを知らなかった。いや知れなかったんだ、家族からの愛も僕達は君に一生懸命踏みこんだけど、君はきっとほんとう愛じゃないと感じたんだろう?」ディオは、目から少量の涙を流していた。「ディオ君は許されないことを沢山した。もう君は世界に許されない、そして君も許しはしない、だけど僕は!僕は君を許すよ、ディオ」ディオは驚いた表情で言う「貴様?馬鹿にしているのか?」ジョナサンは言う「いいやバカになんてしていないよ、僕は君を許すと言ったんだ、この長年間君が犯した罪、すべて許す。これからもキミはたくさんの罪を背負って行かなければならない。だから僕は君の罪を半分持つよ。ディオ」ディオは言う「……ジョジョどうしてお前は俺を許す、お前を殺したのは私だぞ?なぜだ?情けでも感じているのか?」ジョナサンは笑う「僕は君が好きだよ。愛してる、理由なんてないよ。君が好きだからだ、ディオ君はとても綺麗な瞳をしているよね。だけど君の瞳はすぐに壊れてしまいそうなんだ、離れてしまったら直ぐに壊れてしまいそうなんだ、」ジョナサンはたくさんの涙を流していた、ディオは泣きながら言う「ジョジョ、私はお前が嫌いだ、大嫌いだよ、お前のその目が嫌いなんだよ。とても綺麗な青なのに瞳の奥には諦めの悪そうな炎が写っているんだ、俺と正反対のな、」ディオは大粒の涙を流す。「ふふ、それは褒めているのかな…ディオ一緒に行こう、次は一緒に幸せになるんだ、僕達は2人で1人なんだろう?」ジョナサンは涙を流しながらディオに手を向ける、
ディオは黙ってその手を取り鏡の前で覚めることの無い永遠の眠りへと行ってしまった。