桃赤
センチネルバース
赤嫌われ
女性関係匂わせ有
誹謗中傷表現有
体調不良有
共依存
※ご本人様には関係ございません
【センチネル】
五感が非常に発達している人
特殊な能力を持っており優秀だが
能力が高すぎるあまり自分で力を制御できない
ガイドがいないと生きていけない
その為ガイド依存になることも多い
希少価値が高いため身分も高い
【ガイド】
センチネルの能力を制御できる
センチネルと触れ合うことで
センチネルの能力を最大値に
引き出せたりもする
センチネルがいなくても生きていける
【レンタント】
センチネル、パーシャル、ガイドの
能力を持っているが未覚醒の状態
大きなエネルギーに触れたり
トラウマ的な出来事が起きると覚醒する
用語解説
【ゾーン】
センチネルが能力を使いすぎて
制御が出来なくなっている状態
自分で回復することは難しく
ガイドによるケアが必要
ゾーンが進み命に係わる状態になることを
「ゾーンアウト」と呼ぶ
ガイドがいないセンチネルは
精神錯昏睡など命の危険に及ぶ
【ケア/ガイディング】
ガイドがゾーンに入っているセンチネルや
パーシャルに対して行う行為
暴走したセンチネルたちの能力を
鎮めることができる
ガイディングには
手を繋いだり、バグしたりや
キス、フェラ、SEXなど色々ある
しかし、ガイドに強靭な精神力がないと
錯乱状態に陥るなどガイドにも危険が及ぶ
【ボンディング】
センチネルやパーシャルとガイドが
パートナー関係を結ぶこと
ボンディングのためにはSEXしないといけない
1人の相手とボンドを結ぶと他の相手を
ガイディングすることができない
桃 ガイド
赤 レンタント
(付き合ってない)
~start~
赤side
ピコンッ
紫「莉犬くん今から事務所来れる?」
いつものように作業をしていると
突然届いた1通のメール
赤「行けるよ」
紫「じゃあ準備出来たら来て」
赤「はーい」
今日は別に会議や撮影はなかったはず
何があったんだろう
簡単に身支度を済ませ
愛犬と愛猫に挨拶をし家を出る
コンコンッ
ガチャッ
赤「失礼します」
紫「どうぞ」
会議室に入るとメンバー皆が座っていた
皆暗い顔をしていたり
少し泣きそうな、怒ってるような
空気が重たい
これはただ事じゃないと感じた
紫「莉犬くんもとりあえず座ってよ」
赤「うん…」
紫「皆揃ったことだしそれじゃ本題を話すね」
「今朝のニュースで莉犬くんと女性の方が
一緒に歩いてる写真と
その女性に莉犬くんが暴力を
振るっていたっていう内容の記事が
出たんだけどなにか心あたりあるかな莉犬くん」
そうなーくんから言われた瞬間
頭が鈍器で殴られたような衝撃で
目の前が真っ白になった
俺が女性と歩いてる写真?
女性に暴力?
そんなことするわけないじゃないか
そんなこと知らないし
それは俺じゃないって
そんなことしてないって否定したいのに
頭がうまく働いてくれない
赤「………」
紫「黙ってたらなにも分かんないよ
少しずつでいいからどういうことか
説明してくれない?」
なにも言えず下を向いて黙っていると
なーくんが優しい口調で
でも、声色は少し怖いときのなーくんで
怖くなって泣いてしまいそうになるのを我慢する
赤「俺ッじゃない」
「なにも知らないッ…」
本当になにも知らないし
俺じゃないんだ信じて
という気持ちを込めて
なーくんを見つめる
けど
紫「そっか、」
とだけ言って考え込んでしまった
他のメンバーを見ると
相変わらず暗い顔や
怒ってるような悲しい顔をしている
ねぇ皆は信じてくれないの?
莉犬はこんなことするはずないって
否定してくれないの?
しんとした空間で
自分のいつもより速く動く
心臓の音が耳に響く
一度落ち着こう深呼吸をするも
どんどん良くないほうに思考がいってしまい
一人になりたくて荷物を持って走り
皆のいる会議室を後にした
訳も分からないままただただ走って
周りの目なんか気にせず泣きまくった
気が付くと全然知らないところにいて
近くの公園のベンチに腰掛ける
今何時なのかも分からず
スマホを開くと
大量の通知が入っており
一つ一つ見ていくと
今日のニュースの記事や写真が
拡散されていた
SNSでは俺に対する批判的な声で溢れていた
『え、やばくない?w』
『莉犬くん大丈夫かな…心配です』
『莉犬ってやつ裏でこんなことしてたんだw』
『こんな人だなんて思ってなかった』
傷つくだけなんて分かってるのに
どんどんスクロールしてしまう
『私は莉犬くんのこと信じてるよ』
『くそじゃんw』
『莉犬くん無理しないで』
『やばw』
『はやく脱退しろよ』
『死ね』
『消えろよ』
赤「はぁッはぁッ……ポロポロ」
いきなり頭に鋭い痛みが走り
頭を抱え目を瞑る
痛い
痛い
頭が割れそうなほどに痛い
微かに聞こえる風の音が
服の擦れる音が
人の歩く足音が
何もかもがんがんと頭に響く
空気に触れる肌が
服に触れる肌が
刺されるように痛い
全てが痛みとなり襲いかかってくる
苦しい
痛い
辛い
自分に何がおこっているのか分からず
苦しくて何も考えられなくてパニックになる
赤「誰かッ…たすけてッ……ポロポロ」
そう小さく呟いた瞬間
大きくて暖かいものに包まれ
耳を優しく塞がれ少し安心する
桃「莉犬、聞こえる?」
優しく包み込むような低音に
ひどく安堵し力が抜け
さとちゃんのほうに倒れかかる
桃「聞こえてるみたいで良かった
大丈夫だよ莉犬、安心して」
そう言って背中をリズム良く
とんとんと叩いてくれる
桃「ほら、もう大丈夫でしょ?」
ずっととんとんと背中を叩いてくれるから
眠くなってきてうとうとしてると
「眠いの?寝てていいよ」
と言ってくれたので
お言葉に甘え俺は意識を手放した
次に目が覚めると
さとみくんの家だった
ベッドで寝かされ
丁寧に布団までかけてあった
サイドテーブルには
俺が持ってたカバンにスマホがおいてあり
今何時なのか確認しようとして
スマホを取ろうとしたが
先ほどのことを思い出してしまい
もう一度布団にくるまる
さとちゃんどこ行ったんだろとか
俺これからどうしようかなとか
ぼーっと考えていると
いきなり部屋のドアが開き驚く
桃「大丈夫か莉犬」
さとちゃんをみてひどく安堵し
頬が緩まる
赤「大丈夫だよさとちゃん、ありがとう」
さとまくんはそのまま近づき
俺の寝るベッドの横に座ると
俺の頭を撫でてくれた
桃「莉犬、今日からさ俺と一緒に住まないか?」
いきなりの提案に驚き
困惑しながらさとみくんの目を見つめると
桃「あ、あのさ今朝のもあれだし、、
莉犬多分レンタントだろ?」
「俺さガイドなんだ
だからセンチネルの能力持った莉犬を
近くで助けたいんだ」
「だめかな」なんて不安そうな顔で
聞いてくるから思わず「いいよ」と
言ってしまいこれから一緒に住むことが決まった
俺も今朝のことと
始めてのセンチネルの能力で
困惑していたこともあり
またなにか大切なことに
気づいていなかった
桃「あ、莉犬おはよ」
赤「ん~おはようさとちゃん」
昨日あれから
ご飯を食べお風呂に入りすぐ眠りについた
ベッドは一つしかないから
さとみくんと一緒に寝た
さとちゃんの抱き枕にされて
少し頬が染まったのは内緒
今日は俺の戻の家に荷物を取りに行く予定だ
桃「あ、莉犬」
「昨日莉犬が寝てる間に
なーくんから連絡来てたから
莉犬の代わりに返しちゃった、ごめん」
赤「ごめんね、代わりにありがとう
なーくんなんて言ってた?」
桃「昨日のことでちょっと荒れちゃってるから
事実確認のためにも少しの間莉犬には
活動休止してほしいだって」
昨日のことを思い出さないようにと
思っていたわけじゃないけど
さとみくんといたら自然と忘れられていたから
いざ昨日のことを聞くと
メンバーの顔やSNSで見た言葉を
思い出してしまい少し気分が落ちてしまう
やっぱり信用されてないかなんて思い
「そっか」とだけ返し
無理やりにパンを口に突っ込んだ
桃「莉犬、そろそろ行くぞ」
赤「うん」
服を着替えて
歯を磨いて
少し髪を整え家を出た
タクシーを捕まえ二人で乗り込む
お昼の町は昼食を食べに来た人たちで
賑わっていた
別に俺を見ている訳じゃないし
俺のことを話していないと分かっていても
俺に対する批判的な言葉ではないかと
思ってしまう
思い出したくもない脳裏に焼き付いている
昨日の心ない言葉が心に刺さる
『こんなやつだったんだw』
『やばw』
『消えろよ』
『死ね』
『はやく脱退しろよ』
『死ね』
『消えろよ』
『死ね』
赤「はぁッ、はぁッ、はぁッ」
『死ねよ』
赤「はぁッ、はぁッ…ポロポロ」
『死ね』
赤「あぁ゛」
息が出来ない
苦しい
桃「り……ッ」
頭が痛い
耳が痛い
肌が痛い
桃「ッ……いぬ」
なにもかもが苦痛でしかなくて
赤「はぁッはぁッ…さとちゃッポロポロ」
桃「りいぬ!」
意識が戻り始めると
さとちゃんが俺を抱き締め
頭を撫でもう片方の手で
リズム良く背中を叩いてくれていた
安心してさっきまでの辛さが
一気に楽になる
落ち着いて息も整ってきた頃
さとちゃんが頬にそっとキスをしてくれた
ケアのためだと分かっているが
少し頬が染まり思わず顔を背けてしまった
桃「ふッw、落ち着いた?」
赤「うん落ち着いたよ、ありがとう」
タクシーの運転手の方が
道の端ので止まってくれていたようで
お礼を言いまた俺の家へと出発してもらった
家に着き身体をさとちゃんに支えて
もらいながら歩く
タクシーの中でもずっと
頭を撫でてくれていたお陰で
すっかり良くなった
さとちゃんは手際よく
マンションのオートロックを解除し
一緒に中に入り
エレベーターに乗り込む
エレベーターの中でも
「大丈夫か?」なんて聞いてくれて
またなにか大切なことに気づいていなかった
俺の部屋の前まで着くと
鍵を開けて入る
一通りの荷物と
愛犬と愛猫を連れて
さとちゃん家へと帰る
ご飯を食べお風呂に入り
二人でゲームをしている頃
桃「そろそろ寝るか、莉犬」
なんて言われて俺も眠くなってきたから
「うん寝よっかさとちゃん」と言い
ベッドに潜った
桃side
俺は初めて莉犬と出会ったとき
今まで感じたことのない
胸の鼓動を感じた
赤「初めまして、莉犬って言います
よろしくお願いします!」
かわいらしくはにかむ姿
ぱっちりした綺麗な瞳に
艶のある血色の良い唇
きめ細やかなもちもちな肌
その全てに惹かれた
そこからはもう他の人の話しなんか
耳に入らないほど
莉犬のことでいっぱいいっぱいだった
そしてその時俺は
こいつがいれば何も要らないと思った
そこからは莉犬を俺のものにするための
計画を建てた
確実に莉犬を堕とすための
長い計画を
俺と莉犬はグループが始まる前から
仲が良く他のメンバーよりも
距離が近かったから
その距離感の現状維持に勤めた
莉犬が遊びに誘えば
断ることはしなかった
遊びに行くときや
莉犬の家に遊びに行ったときに
こっそり莉犬の鞄のなかに
GPSや盗聴機、小型カメラを仕込んだり
莉犬の家の全ての部屋に
盗聴機と監視カメラをつけた
莉犬のマンションの
オートロックを小型カメラで確認して覚え
莉犬が家にいないときに入って
莉犬がいつも寝てるベッドに
寝転び布団に顔を埋めて匂いを感じる
桃「んふッりいぬ~♡」
「はやく俺のものにしたいな~ふふッ
待っててね莉犬」
それからは
俺の信頼度や好感度をあげるため
やりたくもないこともしっかりやった
莉犬の表面上から見える
信頼度や好感度をあげるために
俺の個人配信や公式配信で
莉犬のいいところを言ったり褒めたりした
そして活動も長い間続けてきて
知名度もあがってきて安定したころ
俺は週刊誌やSNSに
莉犬の嘘の情報を流した
「すとぷりの莉犬が女性とホテルに
入っていった」
「その女性に暴力を振るっている」
という内容を
被害者の女性を演じて取材を受けた
莉犬が女性とホテルに入っていったとか
その女性に暴力を振るっているなんて全部嘘だ
俺が夜一人でホテルに入る莉犬の写真を撮り
殴られた証拠の写真も
俺の腕にメイクをし写真を撮ったものだ
案の定SNSでは大荒れ
『裏切られた』だの
『最低』だの
『死ね』だの
ほんっと単純な世界で良かった
メンバーたちも信じちゃって
どうしようかなんて会議して
走って出ていった莉犬の背を
皆どうしようかという顔で見つめていた
莉犬を分かってあげられるのは俺だけ
莉犬を受け止められるのは俺だけ
俺はスマホで莉犬のいる場所を確認し
会議室をあとにした
莉犬がレンタントなのは
薄々気づいていた
俺がガイドだからなのか莉犬から
微かにセンチネルの能力を感じた
その時俺は莉犬にトラウマ的な
なにかが起きればセンチネルの能力が覚醒し
ガイドなしでは生きられなくなるのではないかと
莉犬が公園のベンチに座ったのが見え
木の後ろに隠れ様子を伺っていると
スマホを弄りだした莉犬から
強い能力を感じた
あ、センチネルの能力が覚醒したんだ
その瞬間莉犬が頭を抑え小さく丸くなり
震えていた
そう、これを求めてたんだ
センチネルの能力が暴走して
自分では制御できなくて
ガイドに頼るしかない
可哀想な哀れな姿を
少しずつ莉犬に近づき
優しく包み込むよに抱き締めると
ゆっくり顔を上げこちらをみて
安心したように頬が緩んだ
俺が、俺だけが
莉犬を安心させられるという事実に
ひどく興奮した
優しく声をかけると
安心したようで眠りについた
すっかり熟睡した莉犬を抱き上げ
タクシーに乗せ俺の家へと運び
寝室へ寝かせる
気持ちよさそうに眠る
莉犬の顔にそっと口付けをして
部屋を出る
莉犬の鞄から
スマホをとりだし
なーくんとのラインを開き
俺と莉犬は脱退するとたげ送り
俺以外の連絡先を消した
そしてSNSのアカウントも全部消した
俺のスマホも莉犬以外の連絡先を消して
SNSのアカウントも全部消した
これで莉犬には俺だけ
俺には莉犬だけ
莉犬は俺のもの
俺だけのもの
これからは一生一緒
二人で一緒に生きて
二人で一緒に死ぬ
大好きだよ莉犬
愛してる
赤side
ほんとはね気づいてたんだ
さとちゃんが俺のこと好きなの
俺とさとちゃんはグループが始まる前から
仲が良く他のメンバーよりも
距離が近かったから
その距離感の現状維持に勤めたし
さとちゃんが遊びに誘えば
断ることはしなかった
遊びに行くときや
さとちゃんの家に遊びに行ったときに
こっそりさとちゃんの鞄のなかに
GPSや盗聴機、小型カメラを仕込んだり
さとちゃんの家の全ての部屋に
盗聴機と監視カメラをつけた
さとちゃんが俺に
GPSつけてるのも監視カメラつけてるのも
全部知ってて知らないふりをしてあげてたの
さとちゃんは自分がやったと思ってるけど
全部俺の思い通り
さとちゃんを分かってあげられるのは俺だけ
さとちゃんを受け止められるのは俺だけ
これでさとちゃんには俺だけ
俺にはさとちゃんだけ
さとちゃんは俺のもの
俺だけのもの
これからは一生一緒
二人で一緒に生きて
二人で一緒に死ぬ
大好きだよさとちゃん
愛してる
「こいにおちている」
~end~
最後まで読んでくださり
ありがとうございますm(__)m
今回はセンチネルバースの世界観でした!
嫌われ系のパロ好きなんですよね…
あと、題名の「こいにおちている」は
「恋に落ちている」
「恋に堕ちている」
「故意に堕ちている」
など様々な読み方が出来るようになってます!
別に曲パロと言うわけではないのですが
チョーキューメイさんの
「貴方の恋人になりたい」を聴いて
思い付きました!
この3つ以外に読み方が思い付いた方は
コメント待ってます!
私の投稿を見てセンチネルバースを知って
書いてくださる人が1人でも多く
増えてくれたら嬉しいなと思います!
誤字脱字があればすいません…