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続き待ってます!
ーーー木苺家ーーー
紫「ただいまー!」
桃「…………」
赤「おかえり、兄ちゃん…って」
橙「その子誰なん?」
紫「あー……公園で一人でいたからさ」
赤「連れてきちゃったの?」
紫「訳ありみたいで……」
黄「紫にぃおかえり!……あぁ!!!」
桃「ビクッ…………」
紫「黄くん?」
黄「その子です!!話していた子!」
赤「んぇっ!?まじ!?」
黄「まじです!ピンク髪の子です!」
紫「どうゆう状況?」
橙「あ〜かくかくしかじかで」
紫「なるほどね」
ーーー桃sideーーー
着いてしてしまった……しかもあいついるし……
青「へぇ〜、その子がいじめられっ子?」
紫「青、そんな言い方しないの」
青「はいはい……」
赤「ここで立って話すのもなんだから入れば」
紫「ははっ、そうだね」
桃「………………」
紫「あ、タオルある?この子裸足でさ」
赤「裸足?なんで?」
紫「色々あるんだって、後で話すよ」
赤「分かった、取ってくる」
黄「怪我大丈夫でしたか?」
桃「………………」
黄「………………」
紫「後でゆっくり話そうか、ね?」
黄「はい……」
赤「兄ちゃん、はいタオル」
紫「ありがとう、自分で拭ける?」
桃「…………コクン」
紫「じゃぁ、拭いてもらって、足の裏怪我してない?大丈夫?」
桃「…………コクン」
紫「ん、じゃぁおいで」
赤「いらっしゃい!ニコッ」
桃「…………」
ーーーリビングーーー紫sideー桃sideー
紫「ここ、ソファに座って座って」
桃「………………コクン」(座る)
紫「声……出せる?」
桃「………………」声出したら……怒るくせに…
紫「ん〜出せそうにないかぁ…」
黄「あの……名前だけでも教えてもらえませんか?」
紫「あー確かに!」
桃「………………」
赤「紙に書いてもらうとかどう?」
紫「それでいい?」
桃「………………コクン」
紫「ありがとう!」(桃を撫でる)
桃「ビクッ…………」
紫「あっ…ごめんね、びっくりしたね」
桃「…………」
何……今の……殴ろうとしてやめたのかな…
橙「紫にぃ、紙とペン持ってきたでー」
紫「ありがとうー!橙くん!」
この様子だと、虐待かな……
紫「はい、書ける?」
桃「……コクン」
名前だけなら……別にいいか……
紫「…………桃くん……ね」
橙「桃……桃ちゃん、よろしゅうな!俺は橙!」
黄「桃くん、黄です。よろしくお願いします」
赤「俺は赤!あっちでバナナ食ってんのは猿」
青「誰が猿だよ、青だよ」
赤「あれ?そうだっけ?ww」
青「そうだよ、猿じゃないわw」
紫「桃くん、事情も書けるかな?」
桃「………………」
紫「今日は無理そうかな…じゃぁ、お風呂入ろっか!外寒かったし!一緒に入ろうか!」
赤「風呂入ってる間にご飯用意しとくよ」
紫「ありがとう、桃くんお風呂入ろう」
桃「………………」
紫「こっちおいで」
ーーーお風呂ーーー
紫「洋服脱げる?」
桃「…………」
あ……痣とか見られる……
いいか……どうでもいい……
紫「脱ごっか」
桃「………………」脱ぐ
紫「っ…!!」
ここまで酷いとは……全身痣だらけ……
肌の色より痣の方が多い……リスカまで…
(桃に抱きつく)
桃「ビクッ…………」な、何……?
紫「辛かったね……怖かったね…もう大丈夫だよ」
桃「…………」
辛い……?怖い…?
何それ……よく分からない…
紫「お風呂で暖まろうか、傷に染みちゃうかもだけど大丈夫かな?」
桃「………………」
紫「とりあえず入ろうか」
(お風呂に入る)
紫「これがシャンプー、髪洗うやつね。これがリンスで、こっちがボディソープ。これが洗顔ね」
桃「…………コクン」
紫「今日は紫さんが洗ってあげる!」
桃「………………?」
(桃の髪の毛などを洗う)
紫「ん!OK!お湯に浸かって待ってて」
桃「…………」
温かい…………お湯だから……
いつも水だったから…
赤「兄ちゃーん、桃くんの着替えと兄ちゃんの着替え置いとくねー?」
紫「あ、ありがとう!赤くん!」
赤「いーえー!」
紫「よしっ、洗い終わったし出ようか」
桃「………………」
紫「黄ちゃんの洋服だけど入るかな……あーぶかぶかだね?クスッ」
桃「…………」
紫「リビング行って手当しようか」
ーーーリビングーーー
紫「赤くん、救急箱なかったけー?」
赤「あるよー黄ちゃん持っててー」
黄「はーい!」
紫「ありがとう、黄ちゃん」
黄「何に使うんですか?」
紫「桃くん手当するんだよ」
黄「やっぱり……怪我してるんですね」
紫「うん、それだけじゃないしね」
黄「え?」
桃「………………」
自分で出来るのに……
紫「ねぇ、桃くん……虐待されてるでしょ?」
桃「………………」
虐待…?
紫「親に暴力振るわれたりしなかった?」
桃「…………コクン」
虐待って……言うんだ……
赤「………まじか…」
紫「お風呂入った時にね、痣だらけだったんだよ…体全身」
橙「痛いんとちゃう?大丈夫なん?自分…」
桃「………………」
別に痛くない……
痛みって……なんだっけ……
青「………………」
赤「辛かったね……」
桃「…………」
辛くないよ……普通の事でしょ…?
紫「今まで辛かった分…幸せになろうね」
橙「桃ちゃん、笑わせたるで!」
黄「グスッ……僕もです!幸せにします!」
赤「みんなで幸せになろう」
紫「桃くん……俺達と家族になろう。絶対辛い思いさせないから!」
青「家族になったら、桃くん末っ子だね」
黄「僕、お兄ちゃんです!」
桃「………………?」
何…言ってるの……?
血も繋がってないのに
家族になれるわけないじゃん……
紫「クスッ……血も繋がってないのにって思ったでしょ。」
桃「ピクッ…………」
紫「血が繋がってなくても自分が家族だって思っていれば家族なんだよ。血の繋がりなんて関係ないよ」
赤「んじゃ!これから家族ってことでよろしくね!桃ちゃん!」