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kaede🍁
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みら

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#AI
みら

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生配信終了後。
スタッフが用意してくれた軽食を囲みながら、メンバーは打ち上げをしていた。
「もうコメントすごいことになってるよ。」
ラウールがスマートフォンを見ながら目を丸くする。
「どれどれ?」
佐久間や康二も覗き込む。
画面には生配信の感想が次々と流れていた。
『新曲最高!』
『今日の衣装かっこいい!』
『歌声やばい!』
もちろん新曲への感想も多い。
しかし、それ以上に目立つ話題があった。
「これ見て。」
ラウールが笑いを堪えながらスクロールする。
『阿部ちゃん首に歯形ある!?』
『めめ今日もずっと隣にいた』
『距離感ゼロで尊い』
『また抱っこされてる!』
『歩かせてもらえてない(笑)』
「そこまでは予想できた。」
深澤が苦笑する。
「でもさ。」
ラウールがさらに画面を下へ送る。
「問題はここ。」
画面いっぱいに並ぶ文字。
『婚姻届』
『婚姻届』
『婚姻届』
『婚姻届映った!?』
『本物!?』
『婚姻届って見えたよね!?』
『阿部ちゃん何出した!?』
『情報量多すぎる!』
『婚姻届で全部持っていかれた(笑)』
コメントの勢いは止まらない。
「うわぁ……。」
翔太が思わず笑う。
「異常な量じゃん。」
康二も大笑いする。
「みんな婚姻届しか見てへんやん!」
佐久間は肩を震わせながら言った。
「新曲の宣伝だったよね!?」
「完全に話題持ってかれたね。」
ラウールは楽しそうに画面を見つめる。
「これ。」
「今日中にトレンド入りするかも。」
その一言で楽屋中が笑いに包まれた。
「あり得る。」
「絶対する。」
「もうしてるかもしれない。」
みんなが口々に話す中。
当の本人は。
「もうやだ……。」
阿部は両手で顔を覆い、テーブルへ突っ伏していた。
耳まで真っ赤だった。
「恥ずかしい……。」
「二、三秒だったのに……。」
小さく呟くたび、周りから笑いが漏れる。
その様子を見ていた目黒が、ふと口を開いた。
「でも。」
楽屋が静かになる。
「俺、昨日でもう許したつもりだったんだけど。」
「え?」
全員の視線が目黒へ集まる。
「……え?」
今度は阿部まで顔を上げた。
「昨日?」
岩本が聞き返す。
目黒は不思議そうに頷く。
「うん。」
「昨日、ちゃんと気持ちも聞けたし。」
「もう逃げないって約束もしてくれたし。」
「俺の中では、あの時点で終わってた。」
「じゃあ何で!?」
佐久間が勢いよく立ち上がる。
「今日も抱っこしてたじゃん!」
「歩行禁止って言ってたじゃん!」
康二も思わず突っ込む。
「あべちゃん、お仕置き続いとる思っとったで!?」
目黒はきょとんとした顔をした。
「違うよ。」
「え?」
「昨日、あべちゃんに無理させたから。」
目黒は阿部を見つめる。
「今日は身体が怠そうだったし。」
「歩くのも少し辛そうだったから。」
「看病してただけ。」
一瞬、楽屋が静まり返る。
「……。」
「……。」
「……。」
数秒後。
「はぁ!?」
メンバー全員の声が重なった。
深澤は頭を抱える。
「それ先に言え!」
翔太も笑いながら机を叩く。
「完全にお仕置き継続だと思ってた!」
岩本は呆れたように息をつく。
「お前ら、すれ違い方がおかしい。」
佐久間は大笑いしながら涙を拭った。
「あべちゃん!」
「完全に勘違いしてたじゃん!」
阿部はゆっくり目黒を見る。
「……じゃあ。」
「婚姻届……。」
「出さなくてもよかった?」
目黒は困ったように笑う。
「うん。」
「でも。」
婚姻届を思い出し、優しく微笑んだ。
「俺は超嬉しかったよ。」
その瞬間。
阿部は両手で頭を抱えた。
「うわぁぁぁ……!」
「やっちゃった……!」
「生配信で婚姻届出しちゃったぁ……!」
楽屋中に笑い声が響く。
ラウールはまだスマートフォンを見ながら笑っていた。
「……あ。」
「もう『婚姻届』、トレンド入りしてる。」
その一言で、阿部はさらに顔を覆い、メンバーは声を上げて笑い続けるのだった。
___________
数日後。
メンバー全員が事務所の会議室へ集められていた。
「今日は少しだけ確認事項があります。」
マネージャーが穏やかな口調で話し始める。
「先日の生放送、お疲れさまでした。」
全員が頭を下げる。
「新曲も大変好評でした。」
「……ですが。」
その一言で、何となく全員が察した。
マネージャーは一枚の資料を机へ置く。
そこには大きく印刷された文字。
『婚姻届』
阿部は一瞬で顔を覆った。
「あぁ……。」
「やっぱり。」
マネージャーは苦笑しながら言う。
「阿部さん。」
「はい……。」
「今後、生放送で婚姻届のような大胆な行動をされる場合は、事前に相談してください。」
会議室が静まり返る。
「はい……。」
阿部は耳まで真っ赤になりながら小さく返事をした。
「スタッフも大変驚いていました。」
「本当にすみません……。」
「内容そのものを責めているわけではありません。」
マネージャーは優しく続ける。
「ただ、今後は一言だけお願いします。」
「はい……。」
佐久間が肩を震わせる。
康二も笑いをこらえている。
翔太は横を向き、必死に口元を押さえていた。
深澤は小さくため息をつく。
「あべちゃんらしいけどね。」
その一言で会議室は和やかな空気になり、阿部だけが恥ずかしさで小さくなっていた。
___________
その日の夜。
グループの冠バラエティ番組。
エンディングでは、新曲を生放送で披露することになっていた。
歌唱は大成功。
最後のポーズを決め、大きな拍手が響く。
深澤が司会として笑顔で締めに入る。
「それでは皆さん、本日もありがとうございました!」
「また来週、お会いしましょう!」
メンバー全員がカメラへ向かって手を振る。
その瞬間だった。
目黒がポケットから一枚の紙を取り出す。
「……?」
隣にいた阿部が気付く。
目黒はその紙をさっと広げた。
そこには。
阿部が書いた名前と生年月日の横に、
目黒自身の名前と生年月日が丁寧に記入されていた。
婚姻届。
ほんの二、三秒。
地上波の生放送で、その紙が映り込む。
「えっ!?」
阿部が目を見開く。
「め、めめ!?」
目黒は満足そうに笑う。
放送終了のランプが点く。
楽屋は大騒ぎになった。
「ちょっと!」
深澤が最初に笑いながら突っ込む。
「さっきあべちゃん怒られたばっかりだろ!」
「何やってんの!」
佐久間は椅子を叩いて大笑いする。
「めめまでやるとは思わなかった!」
康二はお腹を抱えて笑った。
「完全に仕返しやん!」
翔太も呆れたように笑う。
「お前ら本当に似た者同士。」
岩本は額を押さえながら苦笑する。
「今度は二人まとめて呼ばれるな。」
ラウールだけは楽しそうにスマートフォンを取り出していた。
「絶対また話題になる。」
阿部は目黒を見つめる。
「……めめ。」
「怒られるよ?」
目黒はあっさり頷く。
「うん。」
「でも。」
「前はあべちゃん一人だけ恥ずかしかったでしょ。」
「だから今回は半分こ。」
その一言に、阿部は何も言い返せなくなった。
___________
翌日。
楽屋へ入るなりラウールが声を上げた。
「みんな!」
「見て!」
スマートフォンを掲げる。
「トレンド。」
全員が集まる。
一位。
『婚姻届』
二位。
『新曲タイトル』
「負けてる!」
佐久間が笑う。
「新曲が二位!」
康二は肩を震わせる。
「婚姻届が勝っとる!」
深澤は天井を見上げた。
「宣伝番組なのに……。」
翔太も苦笑する。
「もう恒例になりそう。」
ラウールは画面を見ながらにやりと笑った。
「これ。」
「流行語狙えそう。」
その瞬間、楽屋中が笑い声に包まれる。
一人だけ。
阿部はソファへ顔から倒れ込んでいた。
「もう……。」
「穴があったら入りたい……。」
そんな阿部の肩を、目黒が優しくぽんぽんと叩く。
「でも。」
「婚姻届の隣に俺の名前を書けて嬉しかった。」
その言葉に阿部はさらに真っ赤になり、
「それ、今言わないで……!」
という悲鳴が、楽屋いっぱいに響いた。
コメント
10件
完結、お疲れ様です(*˘︶˘*).。*♡ 途中、だいぶ涙しましたが、最後はしっかり笑わせていただきました✨ 最高の🖤💚をありがとうございます💞

うー最高😆🥰 一気に読みました。 サプライズビックリ‼️書いて持っていたと言うのも驚いたけど。 この2人考え方が極端過ぎます。 それで丸く治って居るのならOK🙆♀️なのかな 残り2組のも期待です。 みらさんの頭の中見てみたいです。 凄すぎます。すごく楽しませてもらってます。 このシリーズ大好き🥰❤💕
みら様最高です!話素敵過ぎ、文章上手過ぎ、尊敬しています✨️ 完結お疲れ様でしたと、読ませていただきありがとうございました!🙂↕️ 次の作品も楽しみにしております😊