「おい、反省するまで部屋に入れとけ」
「了解でs「待てよい!」
俺は咄嗟に声をかけた。
叩かれて、覇気をぶつけられて、ぐったりしている子供を助けもしないなんて、出来なかった。
「マルコ、何の用だ?」
「その子、よこせ」
「は?」
赤髪が訳がわからないという顔で俺を見つめる。
訳が分からないのはこっちだ。
固まっている赤髪んとこの船員から無理矢理子供をひったくる。
おかしい、痙攣している。
喉に、何か詰まっている?
俺は子供を咄嗟に下に向かせて喉に指を突っ込む。
「ゔッ、ォエェ」
苦しそうな声と共にびちゃびちゃという音が出る。
吐瀉物を喉に詰まらせていたようだ。
「レオ?!」
赤髪のとこの船医のホンゴウが叫ぶ。
そんなことはどうでもよく、子供がどんな扱いを受けていたかを思い出す。
叩かれた時か、はたまた打ちどころが悪かったのか脳震盪を起こしているようだ。
直ぐに処置をしなくては、
子供を抱えたまま食堂から出る。
「待て!レオをどこに連れてくつもりだ!」
赤髪が叫ぶ。
「今更父親ぶんじゃねぇよい!こいつはてめぇのせいで脳震盪を起こしてるんだよい!あのまま部屋に連れてって見ろ!直ぐに死んじまってたよい!」
「ッ、」
「そんな奴にこいつは渡せねぇよい!」
そう言って不死鳥になって近くにあるモビーに乗り移る。
あぁ、どうか、助かってくれ、
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