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私は殺し屋。
いつもは、中学生として生活している。
依頼がない日は、
他の中学生たちとほとんど変わらない。
今は、友達と楽しく会話しながら
帰っているところ。
「あははは!それホント?」
「ホントホント!」
「あっ!私こっちだから、またね〜。」
「うん!またね〜。」
友達が見えなくなった後、
私は周りに誰もいないのを確認して、
「…そこにいるんですよね?
もう出てきても大丈夫ですよ、
けいたさん。」
と言った。
「⁉︎」
すると、電柱の影から
男の人が出てきた。
「驚いたなぁ。
君はそんなことまでわかるのか!」
「それが何か?
早く用件を言ってください。
ないのなら帰ります。」
と言って帰ろうとした時、
「君の元に僕がきたってことは、
どういう意味かわかるだろ?」
と言われた。
そんな事は分かっている。
けいたさんが私の元に来た時は
「…ボスから…ですよね?」
「あぁ。
ほらよ。
ボスからの手紙だ。
きちんと読んで
頭に叩き込んでおけよ。」
「そんなことは分かっています。
私をなめているんですか?」
「分かってるならいいんだよ。
じゃあ、用件はそれだけだから。
さっさと帰りな、ユキミ。」
ユキミというのは
私の殺し屋の時の名前。
まぁ、いゆわる
コードネームという奴だ。
「はいはい。
それでは、また。」
「あぁ。またな。」
そういうと、
男は夕日の中に消えていった。
「はぁ。だるいなぁ。
どうせ、今回も
西の奴らの事やろうなぁ。」
とぶつぶつ言いながら、
家に向かった。
「ただいま〜。
っていっても誰もいないけどね。」
親は、一昨年交通事故で亡くなった。
元々、私は一人っ子だったから、
一人暮らしをしている。
周りの人には
『親は海外で仕事をしていて、
滅多に帰ってこない。』
と話している。
(この嘘もいつまで持つかなぁ。)
と思いながら、キッチンに立った。
「手を洗って、
包丁とまな板出してっと…。」
私は、ラーメンに刻んだキャベツと、
混ぜた卵を入れた。
ー数分後ー
「完成〜!
特製ラーメン出来た〜!
早速食べよーっと。」
食べようとした時、何故か手紙のことを
思い出した。
「そうだった!
先に手紙読まなきゃ!」
私は、カバンから手紙を取り出した。
手紙には、
「こんにちは、雪。
前回の依頼もお疲れ様でした。
見事な殺しっぷりでしたね。
では、本題に入ります。
今回のターゲットは、
泉田勇輝という男です。
もうひとつの紙に
彼の個人情報が書いてあるので、
そちらを見てください。
今回も良い報告が来ることを
期待していますよ。
ボス」
と書いてあった。
(泉田勇輝?
いや、同姓同名の別人でしょ…。)
私はそう思いながらも、
もうひとつの紙を取り出した。
「…はっ?」
目をこすっても変わらない結果、
そこには、私の通っている
中学校の名前が書いてあった。
「嘘でしょ…。」
こすってもこすっても
結果は変わらない。
私は、呆然とした。
泉田勇輝とは、私の1個上の先輩。
だけど、私の好きな人だった。
「ボスに聞いてみよう…。
もしかしたら間違っただけかも
しれないし…。」
「プルルルルル、プルルルルル」
(お願い!間違いって言って!)
「…もしもし?雪か?
出られなくて悪い。
どうかしたか?」
「あの…、
今回の依頼の事なんですけど…。」
「あぁ。才田奏音のことか?」
「えっ?
泉田勇輝さんじゃないんですか?」
「えっ?あっ!悪い!
間違えた!」
(だよね!間違えただけだよね!)
と思ったけど、次の言葉でその思いは
消えた。
「その人は直人に頼むんだった!」
(はっ?嘘だ嘘だ嘘だ…。)
私は、混乱した。
でも、それよりどうして
先輩が殺されるのかが気になった。
なので、私はボスに聞いた。
「あの…なんでその人は殺されることに
なったんですか?」
「匿名で依頼が来たんだよ。
その泉田とかいう奴を
殺してくれってな。」
(先輩を殺すのは嫌だ。
でも、他の人に殺されるのは
もっと嫌。
でも、ボスの言う事は絶対…。
どうすればいいんだろう。)
私は少し考えた。
そして、一つの答えに到達した。
私は、ボスにその答えを伝えた。
「あの!その殺し…」