あれから5年経った今だが
たまに若井のお墓に行ってる。
「おはよ 。 ねぇ、 僕今日仕事休んじゃった。
(笑 」
「…うっそ ~、(笑
流石にやらないと終わんないし … 」
今僕は アーティスト的なのをやってる
…まぁ、バンドだ
…ギターは、若井にやって欲しかったけど
キーボードもドラムもベースもいい人が見つかった
いいバンドになる気がする。
「応援してよね」
“ 勿論 “ と言うように風が吹いた。
「優しいよね 。 若井は」
持ってきたお花を飾って、立ち上がる
「じゃ、またいつか来るよ ~。」
「…あ、メンバーたちも呼んでこようかな、
良い? 」
“ 良いですよ ” と言うように、また風が吹く。
「…OK ~ 、 ありがとう」
「じゃ、 また」
(フェーズ1メンバー出てきます)
「 疲れた ~ …」
「なになに ッ、 どうしたの、? 」
… あ、
「 … りょーちゃーん … 」
「 んわわ ッ、 大丈夫 、?」
… うーん、
「……なんとかぁ、」
「…ねぇ、ちゃんと寝てる?」
「……寝てるよ」
「あ、嘘ついた」
は、なんでバレるの
「寝てるから…」
「…綾華達にも聞いてこよー
多数決だ 多数決 ~!」
「 あ ~ やめてやめて っ!!
寝てない!寝てないです、!」
「だろうね」
「何何、何があったの」
「あ、綾華 ぁ、元貴ね?寝てないらしいの」
「ちょっ…」
「あー!ダメだよー寝なきゃ、」
「…はぁい、」
_楽しい、
「あ……今日もう終わり?」
綾華に聞く。
「うん、終わりだよー」
じゃあ…
「みんな、集まって」
「「「なにー?」」」
皆に、若井のことを話す。
「ほほう、その子の墓に一緒に行かないかって事ね?」
涼ちゃんが、言う。
「え、いーじゃん!」
高野も、言う。
「私も行きたい、」
綾華もそう言ってくれた。
「……じゃあ今から行かない?」
「「「いいよ!」」」
_ほんと、みんな優しいな
「じゃ行こ、ついてきて
歩いてすぐの所だから」
風が吹く。きっと若井が僕らのことを
歓迎している。
「こんにちは」
1番最初に喋りだしたのは、綾華だった
「若井くん、って呼んでいいかな……
若井くん 元貴の1番大切な人、(笑
初めまして。元貴と同じバンドでドラムやってます、山中 綾華だよ」
「…藤澤 涼架ですっ、キーボードやってるよ」
「高野 清宗 です、ベースやってr 」
言いかけたその時
「高野のことは覚えなくていいよ」
僕がそう言う。
「なんでだよ!(笑」
「嘘 嘘!(笑」
若井、
「君の先輩は楽しそうに
今も生きてるよー。(笑」
_にゃー、
「、?え、こんなとこに猫?珍し
てか子猫だ…」
僕がそう言うと涼ちゃんが
「猫ちゃん可愛いー!」
と言って近づく。
すると、涼ちゃんの手をぺろぺろ舐めていた。
…もう、懐いているらしい
「かわいい…」
と綾華が呟くと、
綾華の近くに行き、すりすり。
え、なんでそんなに懐いてるの?
「猫ちゃーん、こっちおいで」
僕がそう言うと
たったっと走ってきて
ジャンプした。僕の腕をよじ登って、
そこから離れない。
「いいなぁ、元貴懐かれてて」
と高野が言うと
「 にゃ~ おん ♪」
と 鳴いた 猫 ちゃん。
この子、捨てられちゃったのかな
「僕の家に連れて帰るよ、
皆はそろそろ帰りな」
「「「あ、うん、」」」
「じゃーね」
「「「またね ~、」」」
「にゃぉん、にゃ、? (ぺたぺた」
家に着いた。
不思議そうに家の中を歩き回る姿が、可愛い。
「にゃ ~ ぉん、! 」
突然、猫ちゃんが鳴く。
「…何?若井の写真?」
「にゃぅ、!」
「にゃ~っ、にゃ!!」
「…もしかして若井なの?」
「にゃぉ!」
_ ぇ、 えっ。
「な、な訳…
…僕の好きな物持って来れる?」
「にゃおー!(たたた」
「あ…」
そして少ししたら、
ある物をくわえてきた
「なんか犬みたい。(笑
見せて、
… え、あってる 」
猫ちゃんが持ってきたのは、僕が小さい頃から大事にしてたぬいぐるみ
このぬいぐるみの話 、 若井にした記憶ある
「…ほんとにそう?」
「にゃぉっ!」
「… (撫」
「んにゃぅ、! しゃぁぁ、」
「あわわ、ごめんね(笑」
頭を撫でると嫌がる所も同じ
「… 嬉しい」
「にゃーおっ!」
僕もです、というように鳴いてくれた。
コメント
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あ、…これ泣けるやつだ、
いいお話すぎる、