今日は文化祭当日。
と言っても私はやる気が出ない…
最近、あきらかに私は優奈と真くんを避けている。
このことを朔に話したら
朔『え、もうそれ恋じゃん』
花『なんかわかんの?』
朔『あれ?言ってなかったっけ。』
朔『俺、彼女いるよ』
衝撃の事実をどうでもいいところで知ってしまった
まあそうこう考えている内に学校に着いちゃったんだけど。
あと1時間後か、
もう1回道具揃っているか確認しよ(x回目)
花「っ?!」
花「モゴッ…」
パチッ
花「…えっ」
先輩「あ、やっと起きた?」
先輩「起きないかと思って焦ったよ」
花「中学の時の、せ、先輩…?」
先輩「そうそう、覚えててくれた?」
先輩「まあ、自分が告った人なら覚えてるよな」
花「いや、これどういう状況ですか?」
優奈「えっ…花どこ?」
優奈「あと30分も無いのに…!」
亮「…」
亮「真、行かないでいいの?」
真「…、」
亮「この学校の空き教室は3階の右端の教室だけ。」
亮「行ってきたらいいじゃん」
真「…」
優奈「ていうかなんで知ってんの?」
亮「そこの鍵だけ無かったんだよ」
優奈「なんで鍵持とうとしたの?」
亮「いや、なんか優奈ちゃんと出来るかなぁって」
優奈「…」
先輩「やっぱりさ、俺らやり直さない?」
花「は、やり直すって、付き合ってもいないのに」
先輩「5年前の告白に応えてあげてるんだよ」
花「前に貴方が私を振ったのになんですか…」
花「しかも5年前のことですよね…?」
先輩「この学校の文化祭で見かけて随分可愛くなったからさ」
スルッ
花「?!」
花「待って、何するつもりですか…?」
先輩「わかるでしょ」
花「気持ち悪い…」
コツッ
先輩「ん?」
花「…それ、コルセット。」
花「ちょっと太っちゃってね」
真「花ちゃんっ!」
真「大丈夫か!」
先輩「?!」
花「あ、う、うん。」
花「時間間に合う?」
真「後ちょっと」
真「ダッシュで行こ」
花「…うん」
真「君はあのお姉様たちとは違う。」
真「…」
花「…?」
ボソッ
花「真く」
真「結構してくれ」
花「っ?!」
花(は、花束?!)
花「…は、はい」
めでたしめでたし
優奈「いやあ、無事終わったね」
亮「そのカッコ似合ってるよ」
優奈「喧嘩売ってる?」
真(あの時、コルセットが見えたような…)
花「あ、真くん、ちょっといい?」
真「え、うん…」
花「…」
真「…」
花「…あ、あのさっきはありがとう」
真「う、うん」
真「何もされてない?」
花「あ、うん」
花「あ、てか花束!」
花「びっくりしたよ」
真「ああ、そっか」
花「…」
真「…」
花「あ、あの言いたいことがあって…」
花「む、無視してもいいから…」
真「まって、俺から言わせて」
真「好き。俺と付き合ってください」
花「…?!」
花「あ、っと」
花「よ、よろしくお願いします… 」
気付いたよ。
これが…
チュッ
優奈「ッなっにし、て」
亮「今2人きりだし、ね?」
優奈「ば、ばばバッカじゃないの?!」
優奈「い、意味分かんない…」
亮(俺にペース乱されて俺の時だけツンツンしちゃうとことか、可愛い )
亮「好き」
優奈「な、何回目…」
ポーン
真「あ、エレベーター来たよ」
花「…うん」
真「あれ、ボタン押さなくていいの?」
花「きょ、今日は真くん家行かせて」
真「えっ」
花「私を太らせた罰として。」
真「あはっ」
真「今日は何作ろうかな」
真「じゃあ買い出し行ってくるね」
花「うん」
ガチャ
花「? 」
花「早くない?忘れ物?」
朔「よくイチャイチャしてたね」
花「さ、朔?!」
花「な、なんで入ってきてんの?!」
朔「真さんは劇でしか見れなかったじゃん」
朔「しかも、姉ちゃん家に合鍵忘れてるし」
花「いや、ごめん今日だけは帰って!お願い」
朔「会ってみたいって言ったこと全部忘れてる…?」
花「お菓子は持ち帰るから!」
朔「チェ」
真「あれ、鍵開いてる…?」
花「あ」
朔「あっ!真さん?」
真「えっ」
朔「やっべぇ超イケメン」
真「あ、朔くんかな…?」
朔「あっ!そうです!」
朔「いつも姉がお世話になってます」
花「ちょ…!」
真「あはは、うんいつもお世話してるよ」
花「えっ?!」
朔「そんじゃあ!存分にイチャイチャしてくださーい」
ガチャ
朔(そういえば、優奈さん花に避けられてないってめっちゃ機嫌よかったな)
花「あっ…」
花「ごめんね」
真「面白かったね」
真「さあ、2人の分、作ろうか!」
花「今日は真くんのも含めて。3人でしょ」
真「ふふっいいの?」
真「今日はちゃんとヘルシーなクッキーチョイスしたからね」
花「っ、」
花「お、美味しく作ってよね…!」
真「うん。任せて」
真「最高傑作を作るよ。」
また気付かされたよ。
これが私の花心なんだなって。
END







