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事務所──私がマフィアに連れてこられる前に居た処。
「あの事務所で働いている人達全員、元私と同じ組織の人なのです」
「私達はある日、組織を辞めました。新しい組長の、雪乃に対する扱いが気に入らなくて。雪乃が死んだの聞いても、おもちゃが減った、と云うような救いようのないクズでした。殺す相手の家族を気にして、躊躇いながら発砲する様な子に対して」
「そのような奴に対して厭気がさしたので、仲の良かった皆で辞めて、困っている人を救いたいと云っていた雪乃の意志を継いで、あの事務所を造ったのです」
色々な人の護衛をし、きちんと守ってきた。彼女の意志は継げていると思う。
「まぁ、そう云う経緯があるので、続けられなくなってしまったのは残念ですけどね·····」
「結局話が悲しい方向になってるじゃねぇか」
そう云う心算で話した訳では無かったのだが。
「で、でも、ポートマフィアに来た事、今では厭だとは思っていませんよ!」
「中也さんと出会えましたから!」
「俺と出会えたからか?」
見事に同じタイミング。
「·····帰りましょう」
「無視するなよ」
「仲良しみたいで恥かしいです」
「厭か?」
「厭、では無いですけど」
「なら良いだろ」
「·····」
偶に云い返せなくなってしまう。其れは悔しくもあるが、雪乃との遣り取りに似ていて楽しくもあるのだった。
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気づかず下書きのままでした、、
待っている方がいたかは分かりませんが、すみません( ._.)
これで全て公開したので、完結です
·̩͙꒰ঌ(〃 _ _)ペコリ