テラーノベル
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やりたいことはそれだけじゃない。
俺はギターのレッスンに全然行っていなかった。
だからギターの先生にこの力を見せてやろうと思う。
「こんにちは」
「来たの!?全然来てなかったから!!」
「すみません…忙しくて独学でやってました。」
「そうなんだ…ちょっとは上手くなった?笑」
こいつも当たり前のように馬鹿にしてやがるな
いつもの事だ。力を見せたら死んだ魚のように黙るだろう。
「凄いね」
「ありがとうございます笑笑」
…ん?反応が薄い。もう少しやるか
「ああもういいよ笑分かった笑」
やっぱり効いてるんだと思った。
「どうですか?上手くなりました?」
「君にしては良くなったね笑」
待て…こいつ実力を見せてもまだ馬鹿にしてきやがるだと?
じゃあこいつはどのくらいの実力なんだ??
「先生のギター弾いてる所見せてくださいよ」
「いいけど…笑」
「…」
僕は先生の演奏に圧倒されて何も言い返すことが出来なかった。
やっぱり結局は薬では無く鍛え上げた実力が勝つと言うことを思い知らされた。
結局圧倒され続け、レッスンが終わった。
「くそ、先生に効果ないなら意味無いじゃないか…文句言いに行ってやる!」
そうして怒りながら家へ帰り、そのままあの薬局に向かった。
年寄りの店員さんは誰かと話している。
他の店員を探すしかないみたいだ
「…って、え?」
僕は一瞬目を疑った。
年寄りの店員さんと話している相手をよく見るとギターの先生だった。
手には見覚えのある箱がある。
その箱には大きく
「逆転のくすり」と書かれていた。
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