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Attention
伽羅崩壊注意
御本人様とは関係×
兄弟設定なので
呼び方、話し方が違ったりします
長いです
10000文字超え
確認漏れの誤字脱字があるかも…
初めての小説ですので大目に見てくださると嬉しいです
それでもいい方はどうぞ( ・∀・)つ
この国には “奴隷制度” が存在する
地位の低い人間は奴隷として扱われ、貴族に仕える
奴隷は皆酷い扱いを受け、自殺まで迫られる者、ましてや、貴族に殺される者もいる
酷い世界だ
そんな中、ある貴族と、3人の奴隷が出会うお話
pn side
俺らは物心ついた頃から奴隷として扱われてきた
俺らは兄弟で、俺と双子のトラゾー、一つ下のしにがみ
トラゾーとは双子だけど、一応俺の方が年上、兄だ
そして、俺が6歳になったとき親に売られた
連れて来られた場所はオークション会場と言うところらしい
俺らには番号がつけられ、呼ばれた者から舞台に立たされた
不幸中の幸いだったのは俺ら3人がセットで売られたことだ
そして、ついに俺達が呼ばれた
司会:さぁ、次は先日買い取ったばかりの
新鮮な奴隷です!
兄弟で3人セット!
100万からスタートします!
新鮮って…
俺達は魚か…
\ 200!/
\ 250!/
\ 310!/
そんな何百万もかけるほど俺達が欲しいのだろうか…
金持ちの考えることはわからない
1000万
ざわっ…
1000万…?
そんな大金を俺達に使うのか…?
もっと他に使うことあるだろ…
司会:さぁ、1000万が出ました!
他にはいませんか?
シーン…
司会:では1000万円で落札です!
カンッ
俺達は見るからに金持ちそうな貴族に買われた
貴族:ここが儂の家だ
お前らの仕事は屋敷中の掃除と料理
だ
少しでもできていなければお仕置き
だ、わかったな?
ぺん:わかりました…
貴族:じゃあさっさとやれ
ぺん:はい…
やろうか…
しにがみは俺が出来るだけ近くで見
とくから、トラゾーは1人で大丈夫?
トラ:うん、大丈夫…
ぺん:それとしにがみは泣かないこと
泣いたら絶対怒られるからね
しに:わかった、頑張る
俺達は屋敷中の掃除をした
元々親からはこんな扱いをされていたから、特に苦では無かった
ただとても広かった
そしてディナーの時間になった
ぺん:何を作ればいいんだろう…
一番の問題はこれだ
貴族のご飯なんて作ったこと、いや、見たことすら無い
貴族は普段何を食べているのだろうか
辺りを探りながら悶々と考えた
すると、戸棚の奥に一冊の本を見つけた
そこにはここでやるべきことが事細かく記されていた
俺達よりも前にいた奴隷だろうか…
とても助かった
そして、それに記されていた主の好きらしい料理を作った
貴族:おい、料理はまだか
ぺん:ただいまお持ちします
トラ:失礼します、こちら前菜の_…
そして、全ての料理を出した
特にお咎め無しで、戻っていいと言われた
部屋は屋根裏部屋だった
まぁ、部屋があるだけましか…
ホコリまみれだな…
汚い…
ちょっと掃除するか
しに:汚いね…
トラ:そうだね…
ぺん:ほら、掃除しよう?
しに:うん…
トラ:あんまり大きい音立てない方がいい
んじゃない?
ぺん:だから、俺達が寝られるくらいを掃
除すればいいだろ?
すぐ終わるって
トラ:まぁ、そっか
ぺん:じゃあさっそくやろうか
トラ:うん
俺達は掃除を終わらせて眠りについた
ガタッ…
<ーーて…!ーーなーで…!
なんだ…?
なんか、声が聞こえる…
誰か起きたのか…?
ぺん:ん…なんの騒ぎ…
しに:や、やめて…!
貴族:黙れ!さっさと来い!
しに:嫌だ…!行、かない…っ!
貴族:この野郎…っ
(手を振り上げる)
っ…しにがみが危ない…!
叩かれる…っ!
俺は咄嗟にしにがみの前に出た
バチンッ!!
ぺん:っ…
しに:ぁ、ぺん兄…!
貴族:くそっ、お前の顔が好みだった から
買ったというのに…
この恩知らずが!!
出て行け!!
そして、俺達はまた売られた
その後も、何度も何度も売り買いを繰り返した
どの家に行っても、長くても数ヶ月しか保たなかった
そして、俺達が売られてから20年近く経った
もう何回売り買いされたかわからない
オークション会場にも慣れ、罵倒や暴力にも慣れてしまった
体は痣まみれ
刃物の切り傷も数カ所ある
今日もまたオークション
次はどんな貴族に飼われるのだろうか
司会:さぁ次は兄弟で3人セット!
うち1人は殴っても切っても声一つ
発さない素晴らしい奴隷もいます!
100万からスタートです!
\ 300!/
\ 500!/
\ 650!/
最近、俺達の値段が高くつくようになってきた
顔が中性的で性欲の発散にいいらしいしにがみ
力仕事が得意で他の仕事でも早いトラゾー
そして、さっき司会が言っていた殴っても、切っても声一つ発さない俺
割と優良物件らしい
最近では序盤で1000万を超えることが増えた
本当に貴族はわからない
貴族:1200!
司会:さぁ1200です!
他にはいますか?
貴族:ッ~~、1500…!
司会:おぉ!苦し紛れの1500!
もういませんか?
貴族:せ、1600…
司会:い、1億!?
は…?1億…?
桁違い過ぎないか…?
司会もびっくりしてるし、めっちゃざわついてる…
司会:い、1億です…!
他にはいませんか…?
貴族:奴隷に1億賭けるってどんなやつだ
よ…
貴族:そこまで欲しいのか…?
司会:いませんね…
では1億で落札です…!
カンッ
しに:1億だってよ、やばいね
ぺん:そうだな…
トラ:そんなに俺達が欲しかったのかな?
ぺん:まぁそうなんじゃないか?
??:あぁ、いた
っ……来た…
だがそこには、白髪の美しい、エメラルドグリーンの瞳をした、いつもの貴族とは何処か違う青年が立っていた
クロ:これから君達の主人になるクロノア
です
よろしくね
そう言って笑う彼はとても美しかった
俺は、この人に仕えるために生まれてきたのだと、そう思った
ぺん:こ、こちらこそよろしくお願い致し
ます…!
貴方のために精一杯頑張らせていた
だきます!
命をも捧げると言いそうになってしまった
でもそれくらい、彼には魅力があった
kr side
クロ:はぁ…奴隷商売か…
相変わらず訳が分からないな…
貴族はこれに年に1回は必ず出席しなければならない
俺は別に興味が無かったから最低限行けばいいだろうと思い、気が向いたときだけ行くようにしていた
けど毎回見るだけで買ったことは一度も無かった
司会:次は家事全般得意な少女です!
50万からスタートです!
\ 70!/
\ 80!/
\ 100!/
いつもだ
いつも売られている奴隷達は俺達貴族を目の敵にしている
目が訴えかけている
その中には恐怖で震えている者もいる
可哀想だとは思っても俺は何もしない
これが改善されるとは思わないから
司会:それでは150万で落札です!
カンッ
クロ:少な…
少女をたったの150万で買うのか…
人の命の重さをわかってないな…
まぁ言っても仕方ないか…
司会:さぁ次は兄弟で3人セット!
うち1人は殴っても切っても声一つ
発さない素晴らしい奴隷もいます!
100万からスタートです!
クロ:…!
これは初めて見た…
人生を諦めた、光の無い目…
どれだけ長い間、奴隷として生きてきたのだろうか
でも、俺達貴族に怒りも恐怖も無いのなら…
貴族:1200!
司会:さぁ1200万です!
他にはいますか?
貴族:ッ~~、1500…!
司会:おぉ!苦し紛れの1500!
もういませんか?
貴族:せ、1600…
クロ:1億
司会:い、1億!?
ん?
それ相応の額だろ
何を驚いているんだろうか
何なら少ないと思うけど…
司会:い、1億です…!
他にはいませんか…?
貴族:奴隷に1億賭けるってどんなやつだ
よ…
貴族:そこまで欲しいのか…?
司会:いませんね…
では1億で落札です…!
カンッ
今日は来て良かったな
いい人達に出会えた
えっと…あの人達がいるのは…
こっちか
??:まぁそうなんじゃないか?
クロ:あぁ、いた
怖がらせないように!
優しく!
第一印象大事!
クロ:これから君達の主人になるクロノア
です
よろしくね
??:っ…!(目を見開く)
こ、こちらこそよろしくお願い致し
ます…!
貴方のために精一杯頑張らせていた
だきます!
挨拶が礼儀正しい…
さすがだな…
俺の前ではしなくてもいいんだけど…
まぁ、少しずつ慣れてもらうか
クロ:うん、じゃあ行こうか
pn side
今回の主人のクロノア様
いつもの貴族とは違う美しさがある
上品と言えば上品なんだけど…
何が違うのだろうか…
クロ:えっと、君達の名前を教えて貰って
も良いかな?
ぺん:え、名前…ですか…?
どうして名前なんて聞くんだろう…
今まで聞かれたことなんて無かったのに…
クロ:あぁ、嫌なら答えなくても良いけ
ど…
知っておきたいなぁと思って…
ぺん:あっ、いえ…!
嫌と言うわけではないんですけど…
名前を聞かれるのが初めてで…
クロ:あぁ、そっか…
ぺん:あ、えっと、名前ですよね…!
俺はぺいんとと言います
トラ:俺はトラゾーです
しに:僕はしにがみって言います
クロ:ぺいんととトラゾーとしにがみね!
教えてくれてありがとう!
ぺん:ぇ、あ、はい…
ありがとうって…
初めて言われたかも…
あぁそっか…この人には優しさがあるんだ…
他の貴族には無かった優しさ…
だからこの人と話すと心が温かくなるんだな…
それから数時間たわいも無い話しながら馬車に揺られた
そして、主人の家についた
クロ:よし、到着~
なんか、緩いな…
それより、この屋敷も他とは少し違う気がする…
なんだろう…
着飾っていないからだろうか
手入れはされているけど、派手ではない…
これが本当の上品なのだろうか
クロ:じゃあまずは部屋かな?
案内するね
ぺん:は、はい…!
部屋か…
この人ならちょっと期待しても良いかな…?
机があったり…
ベッドがあったり…
いや、それはないか…
クロ:えっと、部屋は3人一緒が良い?
別々でも良いけど
ぺん:!?
えっ、と…
良いんですか…?
クロ:え?何が?
ぺん:ちょ、ちょっと待って下さい…!
どうする?(こそっ
しに:僕は別々が良いな…
ぺん兄のいびき五月蠅いし…
でも、図々しいかな…?
トラ:俺も出来れば別々が良いかな…
ぺいんとの寝相で何回蹴られたこと
か…
ぺん:なんで俺から離れるために別々にす
るんだよ…!
兄ちゃん悲しいぞ…!!
しに:まぁ、そういうことだから
説得はお願い!
ぺん:えぇ…まぁ、わかったよ…
クロ:えっと、…決まったかな…?
ぺん:あ、はい…!
えっと、別々でもいいでしょう
か…?
クロ:うん、良いよ
じゃあこっち来て!
ぺん:あ、有難う御座います…!
クロ:はい!
じゃあ、この3部屋ね!
ぺん:…え?
クロ:ん?
ぺん:えっと…本当にここですか…?
クロ:うん…そうだけど…
あれ、もしかして嫌だった…?
もっと綺麗な方が良い?
ぺん:いやいや、違います…!
逆です、逆…!
奴隷なんかにこんな部屋勿体ないで
すよ…!
他に使う人居ないんですか…?
クロ:まぁ、うん…
特に使う人はいないかな…
トラ:あの…さっきから思ってたんですけ
ど…
ここって他に人は居ないんですか?
歩いてて誰にも会わないなと思っ
て…
クロ:…うん……俺1人だよ…
親は俺が10歳の時に事故で死んじゃ
ってね…
それからは1人だね~…
たまに執事雇ったりしてたけど、今
はしてないしね…
トラ:あ…
御免、なさい…
クロ:いや、良いよ
ごめんね、こんな暗い話しちゃって
でも、これからは君達が俺の家族
ね!
ぺん:家族、ですか…?
クロ:うん!
俺は君達のこと奴隷だなんて思って
無いからね
強いて言うなら…執事かな?
ぺん:執事か…
わかりました…!
俺、精一杯頑張ります!
しに:ぼ、僕も頑張ります!
トラ:俺もご主人のために頑張ります!
クロ:うん、ありがとう!
あ、それと、主とかご主人呼びは無
しね!
ぺん:えっ!?
クロ:あぁ、あと様呼びも無しね
さんか君か呼び捨てのどれかかな
トラ:呼び捨ては無理だし…
君付けは馴れ馴れしくてちょっと呼
びにくいし…
さんかな…
しに:選択肢があるようで無い…
ぺん:確かに…
クロ:ふふっ
まぁそうだね
ぺん:じゃあ、クロノアさん
これからよろしくお願いします
クロ:こちらこそよろしくね
そして、クロノアさんに買われてから数ヵ月が経った
ということで(?)、俺らの一日を紹介します!
まず、朝起きて着替えたらクロノアさんを起こす
この服は、初日にみんなで選んだ執事服
結構気に入っている
コンコン
ぺん:クロノアさ~ん、入りますね~
ガチャ
クロ:すぅ…すぅ…
ぺん:やっぱり、まだ寝てる…
クロノアさ~ん、朝ですよ~
起きて下さ~い
ゆさゆさ
クロ:んぅ……あとごふん…
ぺん:ダメですって
仕事、まだあるでしょ?
クロ:ん~…やだ!しごとしたくない!!
ぺん:やらないと溜まりますよ?
それでいいなら知りませんけど
クロ:ぺいんとぉ、ひどいよ~…
ぺん:ほら、起きたなら顔洗ってきて下さ
い!
頭回って無いでしょ?
クロ:そんなことない!
おれはかしこいもん!
ぺん:もうその発言が頭回って無いんです
よ…
ほら、行った、行った
クロ:うぐぅ…
…おれはねてます…ぐぅ…
ぺん:はぁ…
本当に朝のクロノアさんは面倒くさい
一筋縄じゃ起きない
いや、ベッドから出ない
こうなったらもう、ベッドから引き剥がす
でも、クロノアさん軽いから結構楽
ぺん:ほら、行きますよ
ひょいっ
クロ:あぁ!ベッドぉ~…!
ぺん:はいはい、知りませ~ん
クロ:うぅ…
そして、次は朝食だ
料理はトラゾー、配膳はしにがみが担当している
俺はとにかく8:00までにクロノアさんを起こしてここに連れて来ること
ぺん:お~い、連れて来たぞ~
トラ:あ、ちょっと待って
もうすぐで出来るから
しに:また運ばれてきた…w
クロ:ぺいんと~、下ろして~…
ぺん:はい、じゃあ座って下さい
クロ:はぁい…
トラ:しにがみ~、出来たから運んで ~
しに:あ、りょ~かい
クロ:今日は何かな~?
シャラン…
ぺん:また来たよ…
しに:*銀杏片手に踊りゃんせ*…
明日は右手に紅葉の木…
どうも、お酌の酌です
クロ:ふふっ…w
ぺん:お前は何回やったら気が済むんだ
よ…
しに:食事は楽しい方がいいでしょ!
こんな感じで朝は終わる
朝食が済むと、次は仕事の時間だ
俺達はクロノアさんのちょっとした手伝いをする
でも、これは朝より楽
だってクロノアさん、仕事はめっちゃ早いもん
朝はあんなに駄々こねてるのに…
クロ:これ、向こうの倉庫にお願い
ぺん:わかりました
仕事してるときはこんなに格好いいのに…
まぁでも、俺達しか知らないっていうのは、ちょっと嬉しいかな
クロ:終わり!
ん~…!(背伸び)
ぺん:お疲れ様です
コーヒー持ってきましたけど、いり
ます?
クロ:いる~
ありがと~(にこっ
ぺん:ぁ、はい…!
貴族がそんなに可愛くて良いのかよぉ!?
もっとピシッとしないと、ピシッと!
まぁ、仕事中は出来てるから良いのか…
この顔見せたら、めっちゃ経済回りそう…
あ、経済で思い出した…!
クロノアさんが受け持っているこの街は、先代からだけど、経済がちゃんと回っていて、誰も何不自由無く過ごせているらしい
本当に凄いと思う
輸出入もちゃんとしていて、お金も問題ないって
まぁ、俺らのこと1億で買うくらいだし、そりゃそうか…
あの後、クロノアさんに
何で1億で買ったんですか?
って聞いたら、
え、やっぱり少なかった…?
ごめんねぇ…
って言われた
3人で混乱してたよ…w
まぁ、こんな感じで午前中の仕事は終わり
昼食は朝とほぼ同じだから飛ばして良いかな?
昼食は4人でいろんな話をしながら食べてる
結構楽しい
午後の仕事は、主に商談や、午前中に終わらなかった仕事をする
どちらも無い場合は、自由時間になる
前に、みんなで街まで行ったことがあって楽しかった
また行きたいなぁ
クロ:今日は…
商談が1件、か…
面倒くさぁい…
ぺん:ほら、そんなこと言わない!
商談あるなら着替えて下さい!
クロ:はぁい…
クロ:よし!
じゃあ、3人は部屋から出ないでね
ぺん:わかりました
しに:頑張って下さいね!
クロ:うん、ありがとう
じゃあね
トラ:はい!
ん?部屋から出ちゃいけない理由?
なんかクロノアさん曰く、奴隷だと気付かれたら、連れ去られる可能性があるからだって
そういうの、珍しくないとか
商談部屋と俺達の部屋が近いのも理由の一つかな
クロノアさん、そういうところには厳しい
まぁ、優しい証拠だね
俺はいつもドア越しに話を聞いている
俺は耳が良いから、よく耳をすませば聞こえる
貴族:今年は降水量が少なくて、野菜が不
作でして…
クロ:あぁ、確かにそちらは雨降りません
でしたもんね…
貴族:そうなんです…
なので、値段はそのままで、量を減
らすという形になるん ですが、よろ
しいでしょうか…?
クロ:なるほど…
ではこういうのはどうでしょう
貴族:何でしょうか…?
クロ:量はいつも通りにして貰って、こち
らからの輸出品を増やすというもの
です
今年は果物が豊作でしてね
貴族:なるほど、それなら良いかもしれま
せん
クロ:では取引成立ですね
なるほどね
今の量で安定してるから、量を変えないためにこっちからの輸出品を増やすのか…
それを瞬時に思い付くクロノアさんは凄いなぁ…
まぁ、こんな感じで午後の仕事も終わり
最後に夕食の時間
この時間は昼食のときみたいな感じで4人でその日の出来事を話ながら食べる
今日は、しにがみが廊下でずっこけた話をした
クロ:あははっw
だからおでこ赤かったんだw
しに:うっ、うるさいですよ…!!///
トラ:あのでっかい音、しにがみだったん
だ…w
めっちゃびっくりしたんだけど…w
しに:もう、何でみんな聞いてるんです
か…!///
仕事して下さいよ…!!
tk:いや、してたよ
ぺん:俺はしにがみの荷物運び手伝ってた
ら、目の前にいたしにがみが急に消
えたんだよ!
そしたら、転けてた…w
クロ:んふっ…w
しに:くぅ…
何で僕はぺん兄に頼んだんだ…
トラ:それはもう、完全な人選ミスだよw
PKST:ww
こんな感じかな
毎日忙しいけど、前と比べたらなんてこと無い
むしろ楽しいくらいだ
クロノアさんに買ってもらえて本当によかったと、つくづく思う
クロ:今日は商談の日だぁ…
いやだよぉ…
ぺん:どうしたんですか…?
いつもより嫌そう…
クロ:今日の相手好きじゃないんだよね…
ジコチューで自分勝手
自分が一番だと思ってる人…
もう、クソじじい!!
ボロクソに言われてる…
ていうか、クロノアさんの口からクソなんて言葉が出て来るなんて…w
クロ:ほんと、もう契約切ろうかな…
ぺん:そんなこと言って…
こっちに損害出ないんですか?
クロ:ほとんど無いよ
だって彼奴、ちょっとしか送ってこ
ないし…
何なら、他のところからの輸入で足
りてるし、いいでしょ!
それに、奴隷に対しての扱いが酷い
って有名だし…(ボソッ
ぺん:…?
まぁ、クロノアさんがいいならいい
ですけど…
クロ:よし、決定!
今日でもう終わらせるぞぉ!
クロ:よし!
じゃあ行ってくるよ
部屋から出ちゃダメだよ?
ぺん:はい!
しに:わかってますよぉ
ぺん:こら
ぺしっ
しに:あでっ
トラ:頑張って下さいね
クロ:うん!
クロ:______…!!
貴族:____!!!
今日はいつもより激しいなぁ…
まぁ、同盟を切るわけだから仕方ないか…
クロ:ですから、もう同盟を取り消したい
んですよ…!
貴族:はぁ!?
何を言ってるんだ!
もう家からの鉱石の輸入が要らない
と言うのか!?
クロ:そういうことです!
何度言えばわかるのですか!
貴族:それじゃあ、ここへの鉱石の輸入は
どうするのだ!
そう簡単には相手なんて見つから な
いぞ!
クロ:それは問題ありません
貴方以外に二カ所、同盟を結んでい
ます
それに、貴方いつも規定の量より少
なく送ってきますよね?
わかってますよ?
貴族:くっ…
もういい!!知らん!!
バタンッ!!
ぺん:行ったかな…?
トイレ行きたかったんだよ…
さっき行っとけばよかった…
ガチャ…
ちらっ…
よし、いないな…!
急げっ…!
ゴツッ!!
ぺん:痛てっ…!
貴族:痛ったいなぁ″…!!
誰だ!!
ぺん:ぁ…
やばい、やばい…
よりによって此奴とぶつかるなんて…
ぺん:し、失礼致しました…!
私はここの執事をしている者で
す…!
貴族:執事…?
彼奴、執事なんて雇ったのか?
そんなの聞いたこともないが…
ぺん:そ、それは…
貴族:ん…?
なんかお前、何処かで…
あ、お前、オークション会場にいた
なぁ…(にや
ぺん:っ…
貴族:彼奴、奴隷を執事なんかにしてんの
か?
ほんと物好きだなぁ
まぁいい、とりあえず来い
ぺん:っ、や…(震
貴族:お前あれだろ?
殴っても、叫んだり泣いたりしな い
んだろ?
ちょっと、お前のご主人のせいで鬱
憤が溜まっててなぁ…
付き合ってくれよ?
ぺん:ぅ…っ
声が出ない…
足も動かない…
嫌だ、怖い…
もう、あんな扱い受けたくない…
助けて…っ
貴族:ちっ…!
さっさと来いって言ってるだろう
が!!
ぺん:っ……(目を瞑る
目の前に拳が迫る
殴られる…っ
が、それが俺に届くことは無かった
ドゴッッ!
ぺん:っ、……あ、れ…?
結構な音がしたのに、痛くない…?
恐る恐る目を開ける
すると、目の前には頬を赤黒く染めたクロノアさんが立っていた
貴族:なっ…
クロ:何をしているんですか?
貴族:べ、別に奴隷を殴ったって良いだろ
う!!
そもそも、何で奴隷なんかに執事や
らせてるんだよ!!
此奴らは、貴族に仕えて、働くため
に生きてきてるような奴等だろ!!
クロ:奴隷なんか、ねぇ…
本当に貴方とは分かり合えそうに無
いな…
貴族:な、何だと!!
クロ:彼らも俺達と同じ人間だ
それに、彼らは自分でこんな道を選
んだ訳じゃ無い
お前のような貴族にこんな人生を歩
ませられているだけだ!
大人もいれば、小さな子供までいる
痩せ細った人もいれば、身体も心も
ボロボロの人もいる
彼らの苦痛をお前は分かっているの
か!?
貴族:っ…
クロ:そんな奴が彼らを語るな
貴族:くっ…
クロ:そもそも、俺が買ったんだから何し
てもいいですよね?
貴族:う、訴えてやる…!
クロ:お好きにどうぞ~
まぁ、信憑性はどちらが上か、よく
考えることですね
貴族:っ、くそっ…!
ダッ(走
クロ:ふぅ…
痛ったぁ…
彼奴、本気で殴ったな…
ぺん:ク、クロノアさん…!
大丈夫ですか…!?
クロ:あぁ、俺は大丈夫
ぺいんとは何も無かった?
ぺん:は、はい…!
俺は大丈夫です…
クロ:そっか、ならよかった!
ぺん:あ、えっと…
ごめんなさい…!
クロ:え…?
ぺん:あの、部屋出るなって言われてたの
に出ちゃったから…
クロ:あぁ、でも理由があったんでしょ?
なら別に責めたりしないよ
ぺん:ありがとう、ございます…っ
その後、しにがみとトラゾーも来た
クロノアさんのほっぺを見たら、しばらくの間、クロノアさんに対して過保護になったとか
え?見たいって?
じゃあ、ちょっとだけね
クロ:はぁ…仕事面倒くさぁい…
トラ:ちょっと待って下さい!
クロ:うわぁっ!?なに!?
トラ:ほら、階段あるんですからちゃんと
前見て!
クロ:え…?あ、ごめんなさい…?
クロ:じゃあ、いただきま~す!
しに:ちょぉっと待ったぁ!!
クロ:ぬぇっ!?今度はなに!?
しに:毒が入ってたらどうするんですか!
僕が毒味します!!
トラ:いや、作ったの俺だし
入れるわけないじゃん
ぺん:お前、腹減ってるだけだろ
しに:違いますぅ、毒味ですぅ
ぺん:言い方キモい…
しに:酷い!?
って感じ
俺は見てて笑ったけどねw
まぁ、一番笑ったのは、クロノアさんの周りを飛んでた虫を、トラゾーが片手で捻り潰したことかなw
あれはやばかった
鬼の形相でブォンって
クロノアさんもびっくりしてたからね
それから数年が経ち、俺達がここに来てから、3年の年月が経った
最近クロノアさんの様子がおかしい…
歩いていたら急に止まったり、何も無いところでうずくまったり
何かあったのだろうか…
心配だなぁ…
昼食の時間になった
今日もいつも通り4人で食べる
…が、トラゾーが真剣な表情で話を切り出した
トラ:こんな時にごめんなさい
でも、もう我慢出来なくて…
クロ:どうかした…?
トラ:クロノアさん…
俺達に何か隠し事してませんか…?
クロ:…何のこと…?
トラ:とぼけないで下さい…!
クロノアさんが最近苦しそうにうず
くまってるのよく見ます…
何があったんですか…?
え…
苦しそうに…?
クロ:…気のせいじゃない…?
しに:それなら僕も見ました…
表情までは見えなかったけど、胸を
押さえてうずくまってるの見たこと
あります…
クロ:いや…
ぺん:俺も…
後ろ姿だけですけど、見まし た…
クロ:っ…
追い打ちをかける
こうでもしないとクロノアさんは話してくれない
そして、クロノアさんは遂に黙って俯いてしまった
流石に話してくれるだろう
そう思ったが、クロノアさんの返事は意外なものだった
クロ:ごめん…
今はまだ、話せない…
そう言って顔を上げたクロノアさんの表情は、悔しさや悲しさの感情がぐちゃぐちゃになり、今にも泣き出しそうだった
クロ:ごめん…
震える声でそう言ったクロノアさんは部屋を出て行った
沈黙が続く
トラ:俺…余計なこと言ったかな…
トラゾーはか細い声でそう言いながら食器を片付けた
クロノアさんがうずくまっていた時、苦しそうにしていたらしい
それを聞いた俺は心配で仕事が手に付かなかった
クロノアさん、大丈夫かな…
トラゾーとしにがみも心配なのか、上の空な事が多かった
だが、その日はすぐに訪れた
ぺん:あ、これクロノアさんに届けないと…
俺は書類を渡すためにクロノアさんの部屋へと向かった
コンコン
ぺん:クロノアさ~ん
シーン…
ぺん:クロノアさん…?
返事が無い…
仮眠でも取っているのだろうか…
何か…嫌な予感がする…
ガタンッ…!!
ぺん:っ!?
クロノアさん!?
は、入りますよ…!?
ガチャ
そこには、胸を押さえて苦しそうにしているクロノアさんがいた
クロ:は、ぁ″……は″ぁ…っ
汗が凄い…
呼吸も荒い…
ど、どうしたらいいんだろう…!
とりあえず、トラゾーとしにがみ呼ぶか…!
ぺん:トラゾー…!しにがみ…!
聞こえてたらクロノアさんの部屋来
て…っ!!
バンッ
トラ:どうした…!?
ぺん:あ、トラゾー…!
クロノアさんが、あの、苦しそう
で…っ!
トラ:っ…まずは、医者呼ばないと…!
ぺん:そ、そうだよな…!
しに:遅れました…!
どうしたの…
って、クロノアさん…!?
トラ:一先ず、俺医者呼んでくるから…!
話しといて…!
ぺん:あ、わかった…
と、とりあえず医務室に運ぼう
話はそこでするから…!
しに:う、うん…
クロノアさんを医務室まで運び、経緯を話した
しばらくすると、トラゾーが医者を連れて来てくれた
ガチャ
ぺん:っ、クロノアさんは…!?
医者:今のところは大丈夫です
とりあえず、安静にしていて下さい
トラ:今のところは、ですか…?
医者:はい…
ですが、これは彼から聞いて下さい
私が言える立場じゃないので…
それに、クロノア様もきっと話して
くれるでしょう
ぺん:…わかりました…
医者が帰り、医務室に静寂が流れる
しに:病気、なのかな…
トラ:かもね…
ぺん:ま、まだ決まったわけじゃないだ
ろ…!
クロノアさんが起きるの待とう
ぜ…!
しに:うん…
空元気で励ます
正直、俺もそう思っている…
でも信じられない…
いや、信じたくなかった…
30分が経った
たったの30分がとても長く感じる
クロノアさんはまだ目を覚まさない…
トラ:起きないね…
ぺん:そうだな…
しに:もし、このまま死んじゃったらどう
しよう…っ
ぺん:っ…縁起でも無いこと、言うなよ…
でも、その可能性も捨てきれない…
頼む…!
まだ…まだ、死なないでくれ…!
せめて、もう少し時間を下さい…!
何も、お返し出来てないんだ…っ
ピクッ…
クロ:ん…
PST:っ…!?
クロノアさん…!!
クロ:あれ…
俺寝てた…?
ぺん:っ、寝てた?じゃないんですよ…!
トラ:そうですよ…!
心配したんですから…!
しに:よかったぁ…(泣
クロ:えっ!?泣くほど!?
ご、ごめんね…?
ぺん:クロノアさん、いい加減話して下さ
い…
今回倒れたのと、俺達に隠してるこ
と、関係あるんですよね…?
クロ:ぁ…そっ、か……
話されてないんだね…
しに:お医者さんには、クロノアさんに聞
いてって言われました
クロ:まぁ、あの人ならそうするよなぁ…
母さんからも言われてるだろうし…
ぺん:言っときますけど、無理矢理でも…
クロ:大丈夫、話すよ
言ってなくてごめんね
3人には楽しく過ごしてほしかった
から…
ぺん:そう、だったんですか…
クロ:まあね…
じゃあ、話戻すけど…
…俺ね、持病があるんだ…
PST:っ…
クロ:母さんからの遺伝でね…
仕方ない事だったんだ…
まぁでも、最初はちょっと受け入れ
られなくてね…部屋に籠もった時期
もあったよ…
でも、何も出来ないってわかって、
もう諦めた…
しに:…クロノアさんは怖くないんです
か…?
クロ:…怖いよ…
まだ死にたくない…
生きていたい…
でもね、これが俺の現実…運命なん
だ…
この運命には逆らえない…
それなら、残りの人生自由に生きて
やる!ってね
ぺん:…クロノアさんは凄いですね…
クロ:そんなことないよ…
それからクロノアさんはどんどん弱っていった…
食欲も無くなり、ついにはベッドから動けなくなった
そんなある日、クロノアさんが俺達を呼び出した…
ぺん:クロノアさん、どうしたんです
か…?
クロ:ちょっと話したくてね
いいでしょ?
ぺん:まぁ、いいですけど…
トラゾーとしにがみも来て、4人が揃った
トラ:で、何かあったんですか…?
クロ:ん~…何だろう…
もう、今日で終わる気がするんだ…
ぺん:は…?
しに:え…な、何言って…
クロ:なんとなく、そんな気がする
しに:ど、どうしたら…っ
クロ:いいよ…
もう、意味ないから…
最後に皆でお話しようよ!
ぺん:……
クロノアさんはそれでいいんです
か…?
クロ:うん…
ぺん:そうですか…
じゃあ、俺もそうします
クロ:ありがとう…(にこっ
それからは、本当にたわいも無い話をした
初めて4人で街に行ったときの話とか
クロ:そんなこともあったねぇ…w
しに:食べ過ぎて、次の日僕とぺん兄トイ
レ籠もってたもんね…w
トラ:そのせいで、俺らはトイレに行けな
いというね…w
ぺん:ははっw
ごめんって…w
クロノアさんが風邪引いた時の話とか
ぺん:あぁ、俺らが焦りすぎて、逆にクロ
ノアさんが冷静だったやつね…w
クロ:ふふっ…w
しにがみ君がずっと「死なないで
ぇ…!」って、泣きながら俺に言っ
てたねw
しに:わ、笑わないで下さいよ…!///
ほんとに何したらいいかわかんなか
ったんですって…!
トラ:クロノアさんを握ってる手が震えて
て、クロノアさんが寝られなかった
んだよね…w
しに:もー…!///
他にもたくさん話をした
いい思い出ばっかりで、本当に恵まれているなと思った
でも、それと同時に、これからは出来ないと思うと涙が溢れた
ぺん:ぁ…
ポロポロ…
クロ:ぺいんと…?
ぺん:ご、ごめんなさい…っ
でも、どうしても“これから”を考え
ちゃって…
クロ:……
しに:もぉ″…っ
なんで泣くの…ッ
がまんッ、してたのに…っ(泣
しにがみも我慢していたらしい
目から大粒の涙がボロボロと溢れ出した
しに:っ、やだ…
死なないで…っ
いなくなるなんて、嫌だよぉ…
トラ:俺も…嫌だ…っ
クロ:……
トラゾーも涙をこらえているみたいだった
目には涙が滲んでいる
やっぱり、みんな気持ちは同じなんだな…
クロ:………
…実はこの病気ね、長くて30年らし
いんだ
ぺん:え…?
クロ:俺は今年で30歳なんだけど、ほんと
はもっと早く自殺しようとしてたん
だ…
寿命で死ぬくらいならってね
でも、君達と出会った
PST:っ…!
クロ:目を見てビビッときたんだ
君達ならって
案の定、とっても楽しかったよ
病気のことなんて忘れるくらいに…
本当に、君達に会えてよかった
しに:クロノアさん…
クロ:っ、あ″ぁ…
でも、やっぱりまだ死に たくない…
みんなと生きていたい…っ(泣
ぺん:っ…
クロ:また4人で街に行ったり、もっと遠
いところ行ったり、他にももっと楽
しいこといっぱいしたかった…
君達と、もっと早く出会いたかっ
た…っ(泣
クロノアさんが泣いてる…
手で隠してるけど、それじゃあ隠せないくらい涙が出てる…
俺も…
もっと早くクロノアさんに会いたかった…
欲を言えば…
4人同じ立場で、こんなクソみたいな世界じゃなくて、もっとみんなが平等な、幸せな世界に生まれたかった…
ぺん:っ、大丈夫ですよクロノアさん…!
クロ:ぇ…?
ぺん:来世は4人同じ立場で、楽しく生き
ましょ…!
絶対大丈夫ですからっ!
しに:そうですよ…!
きっと大丈夫です…!
僕が保証します…!
クロ:…んふっ…しにがみ君かぁ…w
しに:な、何ですか…!
僕が信じられないんですか…!
クロ:いや、そういう訳じゃないけど…w
トラ:しにがみはすぐ約束破るからねぇw
しに:そ、そんなことないよ…!
クロ:ふふっ…w
ぺん:クロノアさん…
クロ:ん…?
ぺん:俺達は4人で一つ
ずっと一緒です!
クロ:っ……そうだよね…!
3人とも、ありがとう…!
PST:はい…!
💀:今日は何処行きます?
🍤:えびフライ!!
🐯:お前、それしか言わないじゃん…
🍤:えびフライに勝るモノ無し!!
😺:じゃあ、そうする?
🐯:まぁ、たまにはいいか…
🍤:よっしゃあ!!
じゃあ行くぞぉ!!
💀:あ、ちょっと…!
😺:ふふっ
主:はい!どうでしたか?
結構自信作!(๑•̀ㅁ•́๑)✧
最後の方とかいい感じだと思いま す!
まぁ、読み切りですのでこの後の展開
はご自由に妄想してください
最後に、めっちゃ長いですけどここま
で読ん で下さってありがとう御座いま
した!
♡貰えたら嬉しいです
では~(^-^)/~~