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四葉わう
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コメント
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茜さん、第16話読んだよ…! 最初は湊斗の既読無視の切なさと、春尾先生の手話のシーンが静かに交差してて、すごく引き込まれた。 特に「覚えたくない」「また普通に話したい」って湊斗が涙ぐむとこ、胸がギュッてなった…。優しさや偏見の話もリアルで考えさせられる。 まりあのことをどう受け止めるのか、湊斗の葛藤が丁寧に描かれてて続きが気になるよ! ヒナさんの心情描写、すごく好きです🔥
仕事帰り、スーツ姿のままカウンターで一人飲んでいる湊斗。
スマホを見る。
想に送ったLINE、既読が付いているが、返事がない。
溜め息。
春尾正輝(32)、一人で入店。
湊斗から一席空けた隣のカウンター席に座る。
店員の根津悟(38)、春尾を見てすぐに声をかける。
(根津)「あ、先生! (手話で)いらっしゃいませ」
(春尾)「先生やめてください」
(根津)「(手話で)ビール?」
(春尾)「(手話と声で)あ、覚えましたね。はい、ビールで」
(根津)「(ぎこちない手話で)少々お待ちください」
春尾、笑顔で返す。
根津、離れる。
(湊斗)「·····」
湊斗、じっと春尾を見ている。
春尾、視線を感じてチラッと湊斗を見る。
すぐに目をそらすが、じっと見続けている湊斗。
根津、ビールを持ってくる。
(根津)「(ぎこちない手話で)お待たせしました」
春尾、手話をしにくく感じて、声だけで、
(春尾)「あ、ありがとうございます·····」
根津が去って、
(湊斗)「あの、話しかけていいですか?」
(春尾)「·····はい」
(湊斗)「なんでできるんですか、あれ」
(春尾)「あれ·····あ、手話ですか?」
と、つい「手話」という手話をする。
(湊斗)「はい、それ」
(春尾)「手話の教室で教えてて」
(湊斗)「あ、だから先生」
(春尾)「はい。ここよく来るんで、接客に使えるの教えてくれって言われて、来るたびに教えてて。受講料とらずに」
(湊斗)「なんならお金払ってますもんね」
(春尾)「はい。お金払って教えてます」
(湊斗)「(何の気なしに)なんか、人が良さそうですもんね」
春尾、表情が曇って、
(春尾)「そういう刷り込みがあるんですよ。偏見というか」
(湊斗)「·····?」
(春尾)「手話。耳が聞こえない。障がい者。それに携わる仕事。奉仕の心。優しい。思いやりがある」
(湊斗)「·····」
(春尾)「絶対良い人なんだろうなぁ、って、勝手に思い込むんですよ。へらへら生きてる聴者の皆さんは」
湊斗、絶句。
二人、目が合って、
(春尾)「(笑顔で)僕も聴者なんですけどね」
(湊斗)「·····すみません」
(春尾)「いえ、すみません」
(湊斗)「·····」
(春尾)「え、なんで気になったんですか?」
(湊斗)「え?」
(春尾)「手話」
(湊斗)「あ·····友達が」
(春尾)「友達?」
(湊斗)「友達っていうか、昔の友達なんですけど」
(春尾)「·····」
(湊斗)「なんか、わかんないんですけど、そういうことらしくて」
(春尾)「·····耳が、」
湊斗、はっきりと聞きたくなくて、春尾の事を遮る。
(湊斗)「いや! わかんないんですけど。なんかの冗談とか。そんな冗談ないか。ないですよね、はい」
と、力なく笑う湊斗。
春尾、気まずくて目をそらす。
沈黙。
(春尾)「·····別に、覚えなくてもいいですけど。はい、あの、よければ」
と、鞄から職場の手話教室のチラシを渡す。
湊斗、受け取って、まじまじと見ながら、
(湊斗)「·····できれば、覚えたくないですね」
(春尾)「·····」
(湊斗)「(涙ぐんで)·····また普通に話したいです」