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こんにちは、ねこもみじです!
今回は続きのリクを頂いたので書いていきます、大変遅くなり申し訳ないです🙇🏻♀️⸒⸒
1年以上前に書いたお話の続きになりますので前話と書き方が大分変わっていると思われますっ·͜· ❤︎
※注意
・青桃
・卒アルパロ
・エセ関西弁
・御本人様とは関係ありません
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不良として有名な猫宮に『惚れさせる宣言』をされてから早一週間、俺は……
「ないこ待ってや」
「い、嫌だ…」
「待ってや……お願いやから…」
「…猫宮…ほんとに、」
「付いてくんなあああぁぁ!!!」
「それは無理やあああぁぁぁ!!!」
廊下ですれ違う度に追いかけ回されてます。
なんなのこいつ、惚れさせるために追いかけてくるんだったら相当イカれてるんじゃねぇの??
もうほまに無理、俺そこそこ足速いと思ってたけどあんな足長いやつとじゃ回転量が違うんだって。だんだん足音が近づいてきてるって!!!!
こうなったら…教室に逃げ込むしかないか、と俺は急いで右を曲がって勢いよく扉を開き、すかさず教室へ入った。
ザワザワと何かを話し出すクラスメイト。俺そんなに音うるさかったかな。
なんて、思っているとぽかーんと口を開けていた担任が言葉を発した。
その視線は俺よりも少しばかり高い方に向けて。
「おい…久しぶりじゃないか猫宮!!!」
「……え」
振り向くと先程まで俺を追いかけ回していた猫宮が教室の中に入っていた。
すん、と効果音が付くかのような真顔をしたそいつは後ろに突っ立っていた。
「お前成績はいいくせに学校に顔出さないから心配してたんだぞ」
「すんません」
……いやいやいや、状況が掴めない、というか掴みたくない。待って猫宮は俺と同じクラス???
「最近学校に来る理由ができたんすよ」
「それはいいことだや、理由は何だ?」
担任と猫宮に挟まれた状態でもどんどんと話は進んでいく。
「もうないこが可愛くってほんとに…」
「しれっと撫でてくんな!!」
可愛いのは嬉しいけどそういうのじゃないんだよな。
「小さいところが小動物みたいで可愛いんすよね」
「誰が小さいじゃバカタレ!!!」
小さくないしな、猫宮が身長高すぎるだけだろ。こっから伸びてくんだからな、なんて心で毒づく。
こんなやつ絶対惚れるわけない!!
ーーーーー
ないこに出会ったのはほんとに偶然だ。昼飯食べてちょっと周りとつるんだらまた帰ろうと思っていたところをないこに発見され俺まで先生から逃げることになった。
一目見て『かわいい』で脳内が埋め尽くされた。
ふわふわの桃髪に沢山つけられた派手なピン、着崩した服装、全てに惹かれたことからが始まり。
授業を受けるのは二ヶ月ぶりだろうか、正直家でやれば分かるから窓際の席に座るのも久しぶりだ。
席の斜め前にはないこが座っている。なんだ、もっと早く気がつけばよかった。
ピクッ、とないこの体が僅かに揺れ動く。あ、今シャー芯折れてたな。
ほんの些細なことも後ろからでもわかるくらいの反応を示すあの双葉。
じっと見つめていたのに気配を感じたのか一瞬振り返ったかと思えば睨みつけてきた。
口パクで『ばか』と言ってくる。そんなことしても益々可愛さを増すばかりなのに。
これが無自覚な可愛さというのか、俺みたいなやつが恋なんてものするわけがないと思っていたけど、誰しもときめく瞬間はあるのかもしれない。
窓際の席だからすぐ左側を向くと外の景色が広がっている。外は雪が降ってもおかしくないような寒さのせいで、窓が白く曇っていた。
その曇った窓にそっと、ゆっくりとハートマークを描く。
想いが伝わったらいいな、なんて柄には合わない淡い想いを馳せながら。
下校時間になり、俺もないこも部活動には入っていないから、そそくさと下校準備を進める。
当たり前のようにないこの横について教室の扉を開けようとすると、教室と廊下の境界線で男子三人がないこの方を一瞬見たかと思うと、視線を移して俺の方をじっと見て、口を開いた。
「猫宮、お前こいつと仲良いの?」
「は?なんやねん急に。仲ええけど」
「へー、そうなんだ。なんか意外だな、こんな『女みたいな』やつと仲良いなんて」
一歩、ないこが後ろに下がった。僅かな無音の中でごくっ、と唾を飲み込む音が聞こえた。
その瞬間、何かがプツンと切れた気がした。
「『女みたい』??だから何なんだよ。可愛くしたらいけねぇのかよ、今時そんなこと言う必要あんの??なあ?」
ふざけんなよ、と拳をこれでもかとグッと握りしめた。……が、裾を引っ張られる感覚を覚え、我に返った。
「ねこみやっ、……もういいから、」
小さな震える声でそう言うないこ。
「……お前ら、ほんま許さんから」
睨めつけて、ないこの手を取って全速力で廊下を、階段を駆け抜けた。
さっきよりももっと小さな声で「ありがとう」と聞こえたのはきっと聞き間違えなんかではないだろう。
先程の出来事から、ないこは黙ったままだ。……しょうがない。
「……なぁ、ないこ」
「なに、猫宮」
「帰りさ、公園行かん?」
「は?なんで」
「いいから、俺が行きたい。ないこは付き添いで来て。これでどう?」
「……いく、」
差し伸べた手をないこはぎゅっと握り返してくれた。
「……それにしても、なんで公園なんかに…」
「ん?ないこと二人きりが良かったから」
「なぁ、ブランコしよ、俺が押したるから。」
「え、いや、いいって」
「たまには子供みたいにはっちゃけたらええやんか」
そう諭すとないこはゆっくりとブランコに腰をかける。俺は後ろからまわり、ブランコを押す。
ふわりと浮いたないこの後ろ姿を見つめ、言葉を紡いだ。
「俺さ、ないこを初めて見た時一瞬女子なんかなって思ったんよ」
「それと、すげー綺麗な人だなって惚れさせるなんて言ってしまったやけど。」
押すのに比例してだんだんとブランコは遠くへ、高く上がってゆく。
「周りにピン沢山つけて、ネイルして、服装も…校則違反ばっかしてて……、ないこ俺に言ったやん『俺とニコイチだね』って。」
「ニコイチってほど、俺はないこに見合ってないと思う。でもないこ見てて思ったんよ、自分の好きを好きでいられるのってかっこいいなって。」
「俺、周りのヤツがなんて言われようが関係ないって、気にしないフリしてた。
「でも。」
パッと、勢いのついたブランコから手を離す。
「ないこのことを言われるのは、すごく腹が立った。」
可愛いものが好きなないこ、強く言われてもグッと堪えて自分の気持ちを押し込めるのは、弱さなんかじゃなくってないこが優しい人だから。
出会った時に優しく手を差し伸べてくれたから。
正面へとぐるりと回って、ないこの表情を目にする。
その綺麗な桃色の瞳からは、ぽろぽろと涙が零れ落ちていた。
とめどなく零れるその涙さえも煌めいて美しく見えた。
誰よりも優しくて、愛おしい君の頬をそっと包み込む。
「俺さ、どうやってもないこのことが好きみたい」
「ないこは、こんな俺のこと、好きになってくれる?」
泣く時ですら噤んでいた口が僅かに開く。
「……うん、」
「…俺、猫宮のこと……いふのこと好きになっちゃったみたい」
「惚れさせた責任、とってよ」
「ふは…当たり前やん」
ブランコから降りて飛びついてきたないこをそっと抱きしめる。
無邪気に笑ったときも、怒って頬をふくらませたときも、声を出さずとめどなく溢れてしまうその涙も、照れて真っ赤に染めた頬も、……出会った時みたいな優しさに溢れたその瞳も。全部全部これから先見るのは俺でありますように。
コメント
17件
初💬失礼します︎🙂↕️ 前々からずっとみてきましたが、、やっぱりねこもみじさんの、言葉の表現の仕方が本当に…🥹︎💕︎💕 青さんも、好きな人の事になると怒っちゃうのもほんとにかっこよくて🤦🏻♀️🤦🏻♀️💙 前々から尊敬してました…🥹✨✨ これからも応援させて下さいッ😭︎💕
桃さんが青さんのこと好きになった瞬間に名字から呼び捨てになんのもいいし、青さんが桃さんを常日頃見てるのもいいよね✨️✨️ とりあえず神作品生産してくれて、 ありがとう〜!!💕💕
ほまにやばーい… エイみたいな顔なった…🥺 ほまに大好き🫶🏻