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その嘘で

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その嘘で

1 - 第1話

♥

342

2022年04月09日

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文字の間違いや、皆さんを嫌な思いをさせるようなことが書いていましたら、すみません。

おまけがついているので、是非見てください。

一応、長いです。何話かにわけていますので、見つけられない人は私のプロフィールを開いてください。

注意 ヒロアカカップル







1 上耳


『今日、私の家来れる?』

まただ。最近、よく高校の時仲の良かった耳郎からたまに、『家に来れる?』などのメールが来る。まぁ、もちろん行くけど、ここ最近はこれが本当に多い。

『少し夕飯作りすぎちゃって……。』

そして、これだ。いつものパターン。夕飯食べちゃったんだけどなぁ……。でも、耳郎からの誘いだしっていつもいっちゃう。でも、耳郎が夕飯を多く作りすぎてしまうのには理由がある。


上はパジャマなんだけど…ま、いっか。耳郎のいえは俺の家からそこまで遠くない。だからといって、近いわけでもない。もうここの通りを通るのはもう何回目だろうか……。ん?あれは、耳郎じゃねぇか?……迎えに来るとは今日は少し酷いみたいだな。

「よっ!来たよ!」

「来たよって……遅い…」

「悪いって!」

「ん」

耳郎の家は高校時代とは変わらずロックな部屋だ。!?ちょっ……なんだこの匂い?

「なぁ……耳郎…………この匂いなんだ?」

「ん?あぁ、それは……こがしちゃって……」

耳郎がこっそりキッチンの方を指差す。そこには、丸焦げになった餃子たちが。おいおいまさか、これが食べろと言うのか?

「上鳴は、あれ食べないよ。」

「えっ?」

「こっち」

そこには山盛りになった餃子たちが。

こんな量食べられるか?……食べる‥しかないよな……。それから、席に座って箸をもらったから、食べ始めた。うん。やっぱり美味しい。でも、こんなに作るには理由があるんだ。実は耳郎は、以外と抱え込んでしまうことが所があって、唯一俺にだけ相談できる……とか、らしくてあのメールは耳郎が俺に悩みごとを聞いてほしいという意味らしい。だから、俺は二度目の夕飯を食べながら耳郎の悩みごとを聞く。

「んで?今日はどうした?今日はいつもより、多めに作ってるけど………………?ん?おい?」

「えっ?あ…………ごめん‥ボーッとしちゃって‥」

「いや、いいけど……大丈夫か?今日はどうした?」

「いや、実は……私さ…告白されちゃって」

「えっ?」

動揺した。まさか、耳郎が告白されるなんて予想もしていなかった。いつもは楽器の調子が悪い、とか、仕事先でのトラブルに巻き込まれた…とかなのに、恋愛……かぁ、はじめてだ。

「で?どう答えたの?」

「いや、断った。」

「ふーん……」

この、『ふーん……』は、興味がないからじゃない。安心したんだ。耳郎がそいつと付き合わなくて……いや、うん。そゆこと。

「でも、今思えば付き合おうかな……って」

「は?」

「いや、もう私たちも高校から十年たって、ヤオモモも、轟と結婚したし……。私もそろそろかなって……」

「そ、そっか……」

「だから、明日言うつもり」

「でも、耳郎は本当にそいつでいいのか?」

「うん……」

「そっか……」

それから、沈黙が続く。

やっぱり、耳郎は俺のこと……いや、そんなことは考えるな元々わかっていた。耳郎は俺なんかには興味ないって……。でも、今食べている耳郎の美味しいご飯も食べる気力が無くなってきた。いつの間にか手が動いていなかった……なんでよ……やっぱり…俺じゃダメなのかな…俺が一番耳郎のことを大事にしてるって思ってた。でも、やっぱり耳郎にも好きな人がいるんだ。

ポタッ

「え?ちょっ……上鳴?どうした?…おーい。ねぇ?おーい。なんで泣いてるの?ねぇ、起きてる?」

なんでだろう……どうしてなんだろう……我慢してきた思いが……なんか…苦しい。

ぇ…ぉ~ぃ……

ん?なにか聞こえる……耳郎の声だ。

ポタッ

は?なんだこの音……もしかしておれ泣いてる?うそだ……耳郎の前で…。

「………っ…ウグッ……ごめん……」

「ねぇ、大丈夫?なんかすごい泣いてるけど……そんなに不味かった?」

「ううん……色々と、考えちゃって…………」

「ねぇ、大丈夫?あんたも悩みがあるなら…相談にのるけど?」

「いや、いいよ。ごめん。今日もう帰るね。おいしかった。また、何かあったら…その‥‥まぁ、そのときはその彼氏さんかも知れないけど、連絡して……」

「え……ちょ、まって!」

耳郎が俺の袖をものすごい力でつかんでいるのがわかる。でも、今……俺の心はそれどころじゃないんだ。我慢してきた思いを今、必死に耐えて……我慢してるんだ。お願いだ。帰らせてくれ……少しでいいから……。

「ねぇ!!上……鳴‥!まって!まだ話が!ねぇって!」

「ごめん。少し……辛くて……帰る……から‥」

「だから、その悩みごとを私がいつも上鳴のお返しで!相談するから!お願い!まだ、帰らないで!」

「……ごめん‥耳郎にはわからないよ……」

「ごめん!だから……ねぇ!どうしちゃったの!?私の知ってる上鳴じゃないよ!ねぇ!どうしちゃったの!?戻ってきて!」

「……」

なんで……なんでだろう……俺だってここにいてぇよ……でも、なんか体がここから逃げようとしてる‥今、耳郎はどんな顔してる?どんな感情を持ってる?なぁ、さっきの言葉はうそだよな?嘘っていってくれ……お願いだ……じゃなきゃ俺おかしくなっちまうよ……。

「ごめん……あの話が頭から抜けなくて…また来るから…今日は帰らせてくれ…お願いだ。楽にしてくれないか?」

「……っ……どうしたの……ホントに…それだけでも…教えてよ…」

「……」

「ねぇ!どうしちゃったの?お願い……だから……ウグッ」

「!?」

耳郎を泣かせてしまった。

ズキッ

っ!?痛い…痛い…好きな人を泣かせてしまった。でも……少し、一人で考えたい。

「ごめん……。少し…自分を責めてくる…からそれだけ。」

「……そしたら、そけいに辛くなるよ?」

「いいよ……ごめん‥帰る。」

スッ

耳郎……ごめん‥俺…心が‥ここにいるともたなそうで…。

「また…来るから…」

それから、俺は耳郎の家を出ていった…。


どうしてなんだろう……上鳴が‥どうしよう‥なんだろう……大丈夫かな……辛い?どうして?…………まさか‥私のせい?告白された……こと‥じゃ、ないよね?だったら‥あれは私は‥うそをついただけなのに……。

三時間前

「あの……耳郎さんおれ、耳郎さんのことが好きです!だから……その、付き合ってください!」

「えっ……うそ、あ、ご、ごめん。」

「なんでですか?」

「うち、好きな人いて……」

「どんな人ですか?」

「え……チャラいけど‥少し抱え込んじゃうところもあって‥以外と優しくて‥‥カッコいい人かな‥」

「そうですか、おれ、応援します!」

「うん。ありがと」



それから、私は咄嗟にバカなことを考え始めた。上鳴に『今日は告白されちゃって‥』って言って、嫉妬してもらおっかなぁー。

って本当にバカだ。おかげで傷つけちゃった。今ならまだ、間に合うよね?ガチャ!


辛い‥どうしよう‥あれは、うそだよな?耐えろ俺!耐え……ろ……うっ…心がつぶれそうだ……我慢だ我慢……。

トントン!

ビクッ!!!!!!

「へ…………」

「ハァッ‥ハァッ……ねぇ、一つ言いたいことが……ある。」

「……おぅ」

お願いだ……離れてくれ……こうやって返事するのも……苦しんだ。

「あの話はうそだよ!」

「え…………」

ほんとか?ほんとなのか?夢じゃねぇよな?

「……ホントに…?」

「うん!」

耳郎は、大きく首を縦にふった。

「うそ…」

「うそじゃない……私、あんたに嫉妬してほしくて……告白されたのはほんとだけど、ふったし、付き合うつもりはない!なんだったら、上鳴と一緒に、デートしたいし!ほら!一緒に寝たいし!とにかく!あれは、私がバカで…考えたでたらめ!ほんっとうに!ごめん!」

「へ……」

「こんなこと言われて、傷付くのはわかってる!私のこと嫌いになったよね!?ね?だから、あれはうそだよ……」

ギュッ!

「え?」

あたたかい……なんで、こんなにあたたかいんだろう。走ったからか……

「ちょっ!上……鳴?」

「よかった!ほんっとに!よかった!おれ、お前のことが好きで告白しようとしても、できなくて、耐えて……だからっ!嬉しい!」

「えっ!でも、嫌いに……」

「そんなことねぇ!だいっすきだぁ!」

「……////うん……知ってる……だから、ごめん……」

「ウグッ!よかった!」

サスサス

あぁ、耳郎の、手があたたかい……


いがいだった……喜んでくれた…やっぱり私、上鳴が一番好き!








一年後

「なぁ、貝殻見せて!」

「うん!」

この日は130回目のデートだ。海にきている。

二人で貝殻を拾ってみせあうんだ。

「ほら、これうちの!」

きれいな貝殻だ…

「おれは…これだ」

「ん?箱じゃん…ねぇ、まさか…ゴミ…じゃ、ないよね?」

「開けてみて!」

「う、うん。」

「えっ…」

その中には結婚指輪が入っていたのだ。

「俺と結婚してください!」

「…うそ……私で……いいの?」

「うん!」

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コメント

5

ユーザー

めっちゃ面白かった!

ユーザー

上耳やっぱ好きだわ!主様天才

ユーザー

え?ってなったけど、とっても面白かったです!

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