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コメント
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最高すぎる
実際にこんなカフェあったらずっと入り浸る自信しかない(常識的には迷惑だけど)
静かな店内。カウンターにある壁掛けの時計は18:30を指している。
駅から少し離れたビル街のわき道にある、落ち着いた雰囲気のカフェ。
カウンターで珈琲を淹れているのは店主の春希。
ドアが開く。
カランっとドアについている鈴の音が店内に響く。
「いらっしゃいませ」
春希は珈琲を淹れる手を止めて挨拶をする。
(ああ、いつもの)
「どうも」
バッグを片手に会釈してくる。
「空いてる席にお座りください。後ほど注文お伺いしますね」
「うん。ありがとう」
3ヶ月ほど前からだろうか。
いつも18:30過ぎに来る客がいる。
20代半ば、後半に見える、スーツを着ている灰色の髪のサラリーマン。
どうやら仕事終わりに寄ってきてくれているらしい。
彼はいつも決まった窓際の席に座り、いつも同じ珈琲を注文する。
この時間帯の客はあまりいないため、春希は自然に覚えていた。
「ご注文はどうされますか」
「…あー、いつもので」
メニューを見ずに彼は言った。
その日は初めて『いつもの』と言われた。
「……ブレンドコーヒーでよろしいですか?」
「…うん。笑」
少し微笑んで頷き彼は言った。
「覚えてくれてんだな」
「…はい。いつも来てくださってるので」
俺がそう言うと
「……そっか。」
彼は少し嬉しそうな顔をした後、 何かを言い淀んだが、すぐに口をひらいた。
「…あの、俺。ここのコーヒー好きなんで」
「……!、」
店主として一番嬉しい褒め言葉をもらい、思わず笑みがこぼれる。
「ありがとうございます_」
「_ あ、会計で客待ってっぞ」
「ぇ、あ、( 振 返
本当だ、すみませんっ。
ご注文承りましたので、少々お待ちください」
「はーい」
俺は彼のもとを離れ、そのままレジに入り対応に追われる。
そんな中、先ほどの彼との会話が俺の心をあたたかくしていた。
(お客さんと事務連絡以外で話したの初めてかも…)
3ヶ月通ってくれていた彼と初めて話した、 この日の 19時
俺はいつも通り彼のためにブレンドコーヒーを淹れていた。
ブレンドコーヒーを手際よく淹れた俺は彼 の席へコーヒーを運ぶ。
いつもなら無言で置いて終わりだけど、さっき会話したことで少しだけ意識してしまって、
「お待たせしました」
「ありがとう」
何か話さないといけない気がして、つい話しかけた。
「……お仕事、お疲れ様です」
仕事として以外の一言を初めて俺から言った。
彼は目を見開いて少し驚いたあと、口角を緩めて優しく返事をしてくれた。
「……うん。ありがとう」
そのまま受け取ったコーヒーに口をつける…が
「ぅあ”っつ”!!」
「ええっ、ちょっ、!大丈夫ですかっ!?」
どうやら火傷したらしい。彼は舌を犬みたいにハフハフさせている。
「ごめ……だいじょぶ、だから……」
「お水持ってきますねっ」
「いいって」
俺は制止の声を聞かず、カウンターから氷水を持ってくる。
「はいこれっ」
「いいって言ったのに…」
そう言いながらもすんなり受け取った水をずずっと一口飲んだ。
「……ありがと」
彼は少し恥ずかしそうにお礼を言ってくれた。
「いえ、お気になさらず。ではごゆっくり」
俺はそう言い、彼の席から離れて、いつも通り仕事に戻った。
外が暗くなった。
2いつも彼が帰る時間だ。
「今日も美味しかった」
「ありがとうございます。またお待ちしてます」
「うん。また明日」
彼は当たり前のように言った。俺は思わず聞き返した。
「……明日?」
「…いつもこの時間に来てるから」
「……はい。お待ちしてますね」
「うん。」
カラン…と扉についた鈴の音がしたと同時に、彼の姿も見えなくなる。
閉店時間が近づいており、彼が最後の客だったらしく、店内には俺だけになった。いつも通り 店の片付けを始める。
先ほどまで彼が使っていた席には、空になったコーヒーカップと俺が持ってきた氷水のグラスがまとめて置いてあった。
ふいに、彼との今日の会話を思い出す。
(また明日…か。)
また話せるかも、なんて。
名前も知らない彼に、
その彼が放った無責任な言葉に 、
どこか期待してる自分がいた。