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不思議な夢を見た。
始めは暗い世界に大きな『存在』がある場所だった。その『存在』の姿はモザイクが掛かってるかのようにあやふやで、色も形も何も覚えていなかった。ただ不思議ゆえの恐怖だけを感じ、離れようとした。
そこで世界が切り替わった。
そこにはさっきとは違く、たくさんの人間達が学校での生活に勤しんでいたんだ。1つの『例外』を除き一人一人が一切の乱れ無く、違和感があるくらいに過ごしていた。その『例外』に触れようと手を伸ばす。
また世界が切り替わっていた。
次見た世界は統一性のないバラバラな世界だった。その中でも目立ったのは桜とその上を飛ぶ『何か』。それと話そうと口を開こうとした。
また世界が変わった。
絶え間なく変わる景色に目を回しながら見た世界は荒れ果てた砂漠、荒廃した世界には散々と言えるほどゴミが溜まっており、その上に人が見えた。その人を前に刹那、『未来』という言葉が過り、手を伸ばす。届かないと分かっていたその手は予想通り空を切った。しかし、世界が変わる瞬間、1人だけだった『未来』が2つになり、その片方が自分に微笑みかけてくれた気がした。
最後の世界だ。
理由は無い。ただ直感でそう思った。もしかすると夢と分かっているのだから多少操れたり出来たのかもしれない。そうして覗く最後の世界は雪に囲まれていた。
しかし、その全部が雪なのではなく、その1部だけ不自然なように雪が降っていた。そこには2人の『兄弟』…
待って。
私は確か、この世界を知っている。
片手を伸ばして、また意識が、世界が途絶える前に名を告げる。その世界は…
「Undertale…」
瞬間、世界が光に包まれる。
そして…そして……
目が覚める。知らない土地…いや、見覚えがある。確かここは…
「Undertale…」
そこは確かにアンダーテールだった。場所はスノーフル。
どうゆうことだろう?ゲームの中に入ってしまった…?
?「よう、お前さん。こんな所で何してんだ?」
後ろから声をかけられた。初めて聞く声だけど、私はこの声の正体を知っている。
?「初めて会ったのに挨拶もなしか?こっちを向いて握手しろ。」
言われた通り振り向いて握手する。
手と手が重ね会った瞬間…
《ブゥー》
そんな音が響いた。
サ「ハハ、引っかかったな。手にブーブークッションを仕掛けといたんだ。」
そこに居たのは私の知ってるサンズだった。スケルトンのサンズ。私の好きなキャラクターだ。
サ「あー、ところでお前さん。名前はなんて言うんだ?遺跡から来たわけじゃないだろ?さっきおばさんとジョークを言い合ってたんだ。」
確かに私は突然ここに居た。わけは分からないけどとりあえず自己紹介しなきゃ。私の名前は…
「私の名前は…」
サ「お前さんの名前は?」
私の名前…
「思い出せない…」
サ「と言うと?」
「自分の記憶が何も無い…」
確かにアンダーテールの記憶はしっかりあるのに…自分の記憶が一切無い…私って何でここにいるんだろう?
サ「あー、そいつは少し困ったな。お前さんが人間である以上ここでボーンとしてる訳も行かないし、モンスターの世界じゃ人間なんてトントン拍子で見つかっちまう。これじゃ骨休めも出来ないぜ。」
「そうだね…このままじゃ私殺されちゃう…どうすればいいんだろう。」
サ「今のは笑うとこだぜ?」
とりあえず場所を移動した方が良さそうかも。という事でサンズの家に案内してもらった。
サ「ここだぜ。中には人間ハンターのパピルスが居るが、まあ、パズル作りに集中してるから気にしないでいいぜ。」
そう言ってサンズが扉を開く。玄関を抜けた先のリビングにはパピルスが立っていた。
だけど、何かおかしい。何か普通じゃない…
サ「よう、パピルス。そんな所で立って何をやって…」
パ「Saんズ?コの蛛牙、ァ縺ェ繧!ppppaヒ。ノレsssss様が様様様様様が八゜圖ルをつくつくつくつくってデデデデデ、!。」
サ「パピルス…?」
おかしい!!
「サンズ避けて!!」
瞬間、ブラスターが炸裂する。もちろんサンズのものでは無い。咄嗟に出来事に判断が遅れたサンズは骨を間に入れたが、大きく玄関に向かい吹き飛ばされた。
《ドンッ!!》
サ「ぐっ!?」
そんな音と共にサンズが壁にぶつかる。
現実に意識が追いついたサンズが叫ぶ。
サ「出るぞ!」
その言葉の瞬間玄関に向かって走る。
パ?「ド詓ヘゐcンdd繝偵Η繝シ繝槭Φ?」
通じない言葉と共に骨が飛んでくる。
やばい、フリスクなら兎も角、私は1発でも死ねる。
「あっ…死ん」
サ「人間!!」
そこでサンズがブラスターを出してくれる。ブラスターはレーザーを放つことなく、骨を弾きパピルスに突っ込み、壁に衝突した。
「逃げよう!逃げよう!逃げよう!」
サ「何が起こったんだ!?こんなの見た事がない…アマルガム…いや!あれとも違うそれじゃあ一体…」
ぶつぶつと呟きながら走る。位置的にウォーターフェルに向かってるっぽい。
「ヒッ…!?」
走ってる時、背後から酷い悪寒が走った。
「さ、サンズ…」
サ「どうした人間!何か問題でも…」
「後ろ…」
サ「うし…ろ…」
背後を見た。そこにあった恐ろしい景色。そこには、まともなモンスターは1人も居ない。全員が全員が狂っていた。
何かを探すように徘徊していた。
さっき遭遇したパピルスの様に…