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にてこ
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#50人クラフトイラスト
とらげ@ゆらゆら🫠
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うみDDです。
よく道徳で見る病室のオマージュ
DD
消毒液の匂いがする。
ピッ…ピッ…と機械音。
心臓の病気で入院している俺は、同い年らしい『うみにゃ』って奴と同室だった。
部屋には窓が1つだけ。
俺とうみにゃは壁で区切られていてプライバシーは守られている状態で。
唯一の窓はうみにゃのベッドからしか見られず、俺からは外の景色を見ることはできない。
そんな病室だった。
「あ、今日は子供たちが遊んでるよ」
「鬼ごっこかなぁ」
うみにゃはいつも窓からの景色を俺に教えてくれた。
「ね、今日はどう?」
「桜が咲きそうだよ。」
「他には?」
「老夫婦が二人でベンチに座ってる。」
「俺も外がみたいなぁ」
「俺が死んだらね笑」
「そんな縁起でもないこと言うなよ」
誰もお見舞いに来てくれない俺にとって、うみにゃは唯一の友達で喋り相手だった。
「ねーうみにゃー?」
「…」
「うみにゃ? 」
「…」
「うみにゃってば!」
「…」
返事はなかつた。
嫌な予感がして、ナースコールを押す。
……死んでいた。
「ねぇ看護師さん」
「ん?」
「俺を窓際に移動させてくれませんか」
「え?」
「うみにゃがいたベッドに。」
「わかったわ。」
「申請してくるわね。」
看護師さんがスムーズに申請してくれたおかげで次の日には移動することが出来た。
「……嘘じゃん」
「どうしたの?、」
「うみにゃ、ここから桜が見えるって」
「…」
窓から見えたのは灰色のコンクリートだけだった。
「なんで、そんな嘘っ」
「うみにゃ君ね、目が見えないのよ」
「え?」
「嘘じゃなかったんじゃないかな」
「DD君に言った話」
「…」
「彼には本当に桜が見えてたんじゃないのかな」
隣に新しい人がきた。
「ねDD!窓から何が見えるの?」
「んーとねぇ」
今なら分かる。
うみにゃは俺に楽しんで欲しかったのではないか。
辛いだけの病院生活に希望を与えたかったのではないか。
「雪が…降り始めたよ」
だから俺もこの子の為に優しい嘘をつく。
コメント
6件
まじで泣けるこれ😭 感動系も作れるの流石です!!!
うわぁ…この第8話、すごく沁みた。 「嘘じゃん」って呟くDDの声が聞こえた気がした。窓の外がコンクリートだけだって分かった瞬間の衝撃、そして「目が見えない」って真実に辿り着くまでの静かな伏線の張り方が上手すぎるよ。 でも最後の「雪が降り始めたよ」で、全部が優しさに変わった感じがして、泣きそうになった。 うみにゃの見てた景色は確かにDDの中で生き続けてるんだね。その想いをまた新しい隣人に贈るところが、切なくて温かかった🥀🤍