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お久しぶりです‼️
クリスマスに投稿したかったのですが色々と忙しかったのと2434の方に少し両端突っ込んでました🙄今日になってしまい申し訳ないです🙇♀️💦
もしかすると、いつか2434の物語を書くかもしれませんのでご理解頂けると幸いです。
▪️
今日はクリスマス。ふわふわと雪が降る街はキラキラのイルミネーションが輝いていて、お洒落をしたカップルや家族が幸せそうに歩いている。
そんな街の様子を見て僕は白い溜息を一つ零す。
「いいな、みんな恋人がいて、」
願うならば僕は片思いをしてるぷりちゃんと一緒に過ごしたかった。でもそんなに現実は甘くない。
そして僕はこの恋を諦めなければいけない。
1週間程前、あっきぃとぷりちゃんが話してるのを通りすがりに聞いてしまった。
『ぷーのすけ最近どうなの〜?w』
『あ?なにが?』
『好きな人〜!!どうなのってば!』
『ちょっ、あっきぃ声でかいってっ!!』
そこから先は聞きたくなくてその場から逃げるように家に帰った。
「、やっぱり僕の片思いだよね」
ぷりちゃんに好きな人がいる事は薄々勘づいていた。会議中とか撮影中、僕と話してる時でさえも上の空な事が最近多かったし、携帯を見ながら微笑んでる姿を何回か見たことがあるから。でも本当に好きな人がいるとは信じたくなかった。この気持ちを早く消し去るために僕はできるだけ距離を置いて、顔も合わせないようにした。何度かぷりちゃんからご飯に行こうとか遊びに行こうとか誘いを受けたけどなんとか断って逃げた。
それから今日、クリスマスまでずっと避け続けたけどやっぱり大好きって気持ちは変わらなかった。こんなに自分が人を好きになるなんて思わなかった。こんな自分が嫌いだって思った。
「いっそのこと告白して思いっきり振られれば諦められたのかなぁ…」
街の真ん中に立つ、僕よりも何十倍もおっきいツリーを前にしてぽつりと呟く。
1週間くらい前だっただろうか、あっきぃに突然大声で聞かれた好きな人について。
『はははっwwごめんごめん!!w』
『てかもうすぐクリスマスだしデートとか誘ってみたらいいじゃんっ!』
「、デートか…たしかにいいな」
『でしょ!?』
「うん、まあ誘ってみるわ」
『うんっ!!がんばってね!!!』
あっきぃに提案されたが、元々俺はクリスマスの日に告白しようと思っていたから遊びには誘う予定だった。どうせならクリスマスとか関係なしにけちゃに会いたいから、会社で会った時にでも誘ってみようと思った。
「あっ、なあけちゃ!」
『あえっ、な、どしたのぷりちゃん』
「…けちゃ?」
『っえ?な、なに?』
「いや…。あ、あのさっ、今度一緒に遊びに行かん?」
『へっ?あ、えーっと…、ご、ごめんっ!!ちょっと予定埋まっててさ!』
「…そっか。わかったありがとうな」
なんであんなに焦ってるのかは分かんなかったけど、あ、こいつ嘘ついてんなってのはすぐ分かった。
「あいつ嘘つくん下手すぎん?」
でもそんなとこもやっぱり可愛い。俺は自分が思ってるよりけちゃの事が大好きみたい。嘘だとは分かっているが、断られたのは事実だ。だがこれくらいで諦めるような俺じゃないため誘い続けた。ただ一つ問題があって、けちゃが俺の事を何故か避けてるから全く会えないし話せない。何かしてしまったのかと不安にはなりながらも何度も声を掛けた。
毎日のようにそんな事をしてたらいつの間にかクリスマスになっていた。
「くっそ、なんで避けんねんほんま」
ずっと俺の事を避けてるけちゃにイライラしながらも夜の道を歩いていると、ふと見覚えのある後ろ姿が目に映った。正直運命だと思った。
「はぁ、…やっと見つけた」
こんなにも大好きな人を俺が見間違えるわけないと思い、その人物にそっと近づく。
「けちゃ」
声を掛ければビクっと肩を揺らす。ゆっくりと振り返ったその顔には寒さで赤くなった鼻や頬に涙が溜まった大きな目。
『…っぷりちゃ、なんでいるの、?』
「お前のことずっと探してた」
『えっ?、あ、そのっ、っごめんね、僕ぷりちゃんのこと避けてた』
「うん、知ってる」
『…んっ、ごめんなさいっ』
泣いてるのか俯いてしまったけちゃ。そんなけちゃを優しく、冷えきった体を温めるように抱きしめる。
「なあ、俺けちゃのこと好き」
『、へっ?』
「やから避けられてたのも誘い断られたのもまじで悲しかった」
「…でも俺けちゃのこと大好きやから、どんだけ避けられてもずっと探しててんで」
驚いたようにまんまるになったけちゃの目からは涙がポロポロ溢れている。正直けちゃが俺のこと好きなのは何となく分かってた。でも確信がなかった。だからこそ避けられていたことが本当に辛かった。
でも今変わった。
けちゃはちゃんと俺の事好きだ。
こいつは感情が顔に出やすいタイプだから。
「ふはっwお前めっちゃ嬉しそうな顔するやんw」
『えへへっ、だってほんとに嬉しいんだもん』
ほんっといつも可愛い笑顔を見してくれるな、こいつは。俺はその顔がずっと見たかった。
あぁ、大好きだな。
人通りも少なくった街の真ん中、俺らよりも遥かに大きいツリーを前に、お互いの額と真っ赤に染まった鼻をくっつける。
『ぷりちゃん』
「ん?」
『僕もぷりちゃん大好きだよ』
「ん、ありがと」
満面の笑みで言ってくるけちゃが可愛すぎて思いっきり抱きしめれば、ぐえっ、なんて唸り声が聞こえてきたがそんなのどうでもいい。今すっごい幸せなんだ。
『あっ!ぷりちゃん!』
「なに?」
『僕クリスマスプレゼント用意してない!!』
「…いや、もうけちゃが最高クリスマスプレゼント」
コメント
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初コメ失礼します prkty可愛すぎます…! 主さんの他の作品もなんですけど、お話とても可愛くて大好きです! 2434もいいですよね🤭