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25時。
私の部屋では、いつも通り曲制作に励んでいる私がいる。ただ虚空の時間の中、カタカタとキーボードを打つ音と仲間の声だけが反響する。
「K、この曲のこの部分なんだけどさ、〜なんだよね?」
「AmiaとKの言われた通りのイラストどうかな。今送るね。」
「ありがとう。みんな。」
みんながいることでまふゆを救える。それをもっとうに頑張れるから。
「奏、そろそろ甘えさせて。」
そんなまふゆが今日は私の家にいる。何故か急に泊まりたいと行ってきて、真冬の寒い中お家に戻すのは可哀想で尚且つ、今日は私一人だから話し相手がいるだけでも嬉しいから部屋に招き入れた。
「うわっ、」
椅子をまたいでも感じる、まふゆの感触。初めてのお泊まりよりも手はほんのり温かくなっている。
「雪?まだKの部屋でお泊まり会してるの〜?」
「もうだいぶ長い時間泊まってるよ。そろそろ心配して来るんじゃないの。」
「お母さんには上手く言ってきたから大丈夫。」
「…………ふゆっ、苦しい………」
「ごめん、ちょっと包み込みすぎた?」
私が羨むほどの胸が顔に押し当てられて、息が少しあらくなる。
「奏、そろそろその気になった?」
少し顔の赤くなった私に、まふゆが擦り寄ってくる。
「イチャイチャするならミュートにしてよね。」
「おっ?えななん本当は聞きたいの?Kのえっちな声〜」
「べ………別に!………ちょっと興味があったりなんかしないし…………」
「えななんのツンデレ〜♡図星だったかな。」
「う、うるさいわね!!」
「皆、楽しそうだね。」
「ひゃっ!!」
まふゆが急に私の胸に手を当てたため、思わず情けない声が出る。
「奏、声我慢して。」
コク……コク……
私の口元に指が入ってきて、口を閉じないようにしてくる。まふゆは空いた右手で私の小さい胸をゆっくり円を描くように触っていく。
「今、ミュートになってないから声我慢してね。」
「ひゅ、ひまひゅーとにふるは……………ら。」
胸に飽きたのか、今度は舌で耳元をいじめ始めた。冷たい手とは違って舌は温かい。その妙な雰囲気で体がピクピクと震えていく。
「てかK、ミュートになってないじゃん。」
「あ、ホントだ。Kにもそんなドジなところがあるなんてね〜」
「そんなことより、アンタはここ、どうなのよ。」
「うわぁ!忘れてた!今済ませてあげるから、ちょっとまってて!!」
「もう、Kに見とれすぎないでね。」
「奏、ダメ。」
後ちょっとで届きそうなのに、まふゆにマウスを奥に寄せられてしまった。
「変な声出したら、また怪しまれるよ。」
と、若干熱の篭った声でまた続きが始まる。
「まふゆっ…………止まって……」
さっきまで胸にあった手がどんどん下に降りていって、くちゅ……くちゅと淫らな音を立てながら反響して耳に入っていく。
「今なら絵名もいないから、声出してイッて。」
そう言って、いきなり二本の指がグッと膣壁を掻い潜っていく。
「……………っ……♡♡♡♡………っ…♡♡♡♡♡♡」
いくら絵名がいないとはいえ、瑞希が聞いているかもしれない上、甘い声を出したらまふゆがエスカレートしてしまうのは考えてわかった。
「ま………ふゆっ…………♡♡♡♡んっ…………♡♡♡♡」
頭では分かっているけど、まふゆがどんどん奥までいれていく。イッちゃったせいで奥に行くほど頭がチカチカして声がゆっくり漏れてくる。
「……………でこうだけど、K?ちゃんと聞いてた?」
「え………ごめんっ………♡♡聞いてなかったからもう一回…………♡♡♡♡」
「もう、この新曲の感じを描いたイラストなんだけどさ………」
「すごく綺麗。」
「ま………ふゆっ……♡♡?」
まふゆは指を止めずに、絵名に正確なアドバイスをしていた。
「………でこうだから、もっと青を濃くした方がいい と思う。」
「おお〜!雪にしてはいいアドバイスじゃん!!」
「Amiaは終わった?ここの作業」
「もっちろん( ˶ー̀֊ー́˶)えななんがダメ出しできないほど熟考したからね」
「Kはここどう思う?」
ファイルで送られてきたイラストはどこか切ない感じシルバーアッシュの髪色の少女に、縋り付いた紫髪の大人のような人がみだらに絡み合うイラストだった。
「奏、今の私達みたいだね。」
「そ………そうだね………♡♡」
まとわりつく手のようなものが、襞より奥をえぐっていく。
(奏………またイッた。)
ぴちゃぴちゃと水が滴る音がしてきて、頭に否が応でも脳にこびりついていく。
「どうだった?えななんとボクの共同作品。」
「と、とっても良かったよ…………♡♡♡♡」
「分からないけど、なんだか見覚えがある。」
まふゆはさっきまでの行為は何事も無かったかのように、またいつも通りの作業風景に戻っていく。
「ふふ、あっ!?私そろそろ寝ないと明日愛莉との予定が!」
「えななんたら、奏とのえっちな声最後まで聞きたかったんでしょ。」
「う、うるさい!!と、とにかくおやすみ!」
「あ!抜けちゃった。まあいいや、奏もあまり遅くまで作業しすぎないでよね。」
二人との会話を終えて、ナイトコードは私一人だけになってしまった。
「奏、まだ足りない。」
「か、勘弁して…………まふゆ……っ……♡♡♡♡」
二回目の夜はどこまで続いているのかは、私とまふゆ。絵名や瑞希にも分からない。深く甘く黒い夜。今宵はどっちに傾くのかな。