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じゃあ最初に、主の推しの菅さんから書いていきますね(* ˊ꒳ˋ*)
〈あの日〉
彼女視点
1人で迎える初めてのクリスマス。
孝支、どうしてなの?
ほんとだったら今もここには孝支がいたのかな………
なんて考えながら一日が終わる。そんな生活を続けて3年間生きてきた。
あの日から後悔しかしていないのかもしれない。
「私、なんかしたのかな…」「私のせい?」
ずっと考えてるけどわかんない。あの日から他のことなんか考えれなくて困ってるんだよ。
私と孝支の始まりは、桜の有名な近所の公園だった。
「俺と付き合ってください。」
彼からそう告げられた。私達は幼なじみで昔から沢山喧嘩もお話もしてた仲だった。
私はあの頃から孝支が好きだったのかもしれない。
でも、孝支にはそんな気持ちないと思って、普通の友達を演じてきた。
孝支は、すぐ調子乗るけど良い奴で、
ほんとに何してても好き。
そんな過去の思い出をケーキと一緒に口へ運ぶ。ケーキの甘みが苦味のある思い出をうまく中和してくれていた。
「今年のクリスマスは寂しいなぁ」と思わず口にしてしまう。誰もいないのに周りを見回してしまう
自分に嫌気が刺してくる。
孝支と付き合い始めたのは高校3年生の春。
まだ付き合っていない頃、 家が近いこともあり、孝支の方からお花見の誘いがきた。
今日の日付は3/30。少し気が早くない?なんて思ってしまう。
ドキドキして眠れなかった前日の夜。
今思うとそんなに緊張するかな?と思うレベルで緊張してたな。はずかしはずかし。
そして迎えた当日。前日あれだけ準備したのに遅れてしまった。
急いで待ち合わせ場所に向かうと孝支が先に着いていた。
「おい!おせーぞ笑」
目を細めて笑いながら彼はそう言った。
ごめんごめん、と謝ると「気にすんな。じゃ行こーぜ。」と歩き出す。
今思えばあのころが1番幸せだったかもしれない。
まだあまり人が集まっていなかったので、桜の木がよく見える場所に陣取ることにした。
見とれてしまう程の美しさを持った桜。
思わず「綺麗だなぁ…」と声が出てしまう。
あっ、と思ったが時すでに遅し。
「また孝支に絡まれる〜🌀」なんて思っていたが、孝支は絡んでこない。
(珍しいなぁ…)なんて思っていたら孝支からびっくりするような言葉が出てきていた。
「俺と付き合ってください。」
私は数秒間固まってしまった。今まで自分は頭の回転が早い方だと思っていたから余計に。
3秒くらい経ってやっとその言葉の意味を理解し脳内で返答のシュミレーションを行う。
そうこうしているうちに孝支が「どうかな? 」
と聞いてきた。
返答はもちろん、OK。
「こんな私でも良ければ!!」
半泣き状態でそう言った。多分顔酷かっただろうなぁ、と思うと恥ずかしい。
すかさず孝支が「やったぁぁぁ!!!! 」と喜びの声をあげる。
「これからよろしくね、○○」
そう言った孝支の顔も半泣きだった気がする。