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らむね瓶@名前飽きました
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#落書き部屋
ぬしです⚔️👓️
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―幻想郷の大結界は、管理者である巫女の”精神状態”と”命”に直結しているらしい。
…
真夏のある日。
夕暮れのこと。
縁側に座って、夕日を眺める人影があった。
傍らには冷めたお茶が一つ。
「最近は異変も起きないし退屈ね」
「な」
「魔理沙。あんたまたパチュリーから借りパクしてるそうじゃない」
「今度はバレないようにもっと上手くやるぜ」
「馬鹿ね、余計タチ悪いわよ」
涼しい風に髪をゆらしていた魔理沙がふと首をかしげる。
「なぁ霊夢…今日やけに涼しいと思わないか?」
「そうかしら」
「だって今、真夏だぜ?蒸し暑くて当然だと思うんだが…」
「日が落ちたらそんなもんでしょ」
「そんなもんだったっけ…」
魔理沙は冷たいお茶に手をのばす。
一口飲んで軽く顔をしかめた。
「渋ッッッ」
「本当に馬鹿ね。長時間置いとくからよ」
「…はは、そうだよな」
魔理沙の手から湯呑が滑り落ちた。
パリン、と軽い音を立てて白い砂利に破片が散らばる。
「ごめん霊夢…今度弁償するから許してほしい」
魔理沙が破片を拾う。
「必要ないわ」
「…霊夢…」
割れた湯呑からこぼれたお茶は一瞬で凍りつく。
魔理沙の隣の霊夢の姿は淡く、 儚く揺れた。
魔理沙が話していたのは半分幻影のようなもの。
博麗の結界を、幻想郷を守るために人柱となって命を落とした霊夢の作り出した、最後の幻。
すべて上手くいったとき、幻は消える。
完全に同化が完了したことを知らせるために。
何より大事な友達に、さよならを伝えるために。
霊夢が遺した「霊夢」。
本人の死亡により段々と消えゆく「霊夢」を引き止めるために、魔理沙は話し続ける。
本当は全部分かっていたのに。
到底受け入れられないから、必死にいつもの会話を投げ続けた。
もう本当の巫女は、大好きな霊夢は、本殿で冷たくなってる。
幻影の「霊夢」は、少しばかり悲しそうに微笑む。
「魔理沙。もうお茶はおしまいね。…私のいない幻想郷を、退屈しないで生きて。約束よ」
魔理沙の目から涙が落ちる。
「不吉なこと言うなよ…」
気づけば、「霊夢」の姿は消えていた。
彼女が命を賭して守った幻想郷に、蒸し暑い夏の風が吹き抜ける。
いなくなった人を悼むような冷たさをわずかに含んだ夏の夜の風。
ひぐらしの鳴き声を携え、魔理沙の涙をもういない彼女のようにどこか不器用に散らした。
コメント
2件
こういうのはちゃんと好きです