『お泊まり』1
暖かい日光に照らされている優くんを起こす。「ゆぅ〜くん〜?」
起きない… ううん。実は起きてる事を俺は知っている。寝てる振りをして俺からのちょっかいを待っているだけ。
(可愛い。) (期待に応えてあげないと…)
優くんの耳をなぞるように触る。
「ンフッ…//」 「ゆぅ〜くん。起きてるんでしょ」
「えへへ。バレちゃいました」
布団の中から顔を出してへにゃっと笑う。そういえばこの前もこんなやり取りをしたなぁ〜と考えていると服の裾を掴まれた。優くんの顔を覗き込むと少し怒っているようだ。
「どうしたの?」 「なんでもありませんっ!!」
プクーっと、顔を膨らませてからまた布団に隠れる。布団に隠れている優くんを優しく抱っこし、膝の上に置く。
「どうしたの〜?」
「こんなに可愛い愛夢さんの恋人ががいるのに違うこと考えるなんて酷いですよぉ〜」
「?、 あぁ。さっきのことね。ちゃんと可愛い俺の恋人のことを考えてましたよ〜。」
布団の中からまた顔をピョコッとだす。
「ホントですか?」
「うん。ホントだよ。この前も同じやり取りしたなぁ〜って考えてただけだよ。」
「……。ンェっ!?/// 俺がバカみたいじゃないですかっ!! 1人で嫉妬して…///」
「やっといつもの優くんに戻ったね。」
そう。優くんの寝起きは俺だけが知っている。けど、王凱は優くんの寝起きのことを俺に話したりしてなかった。
もしかして……ふふっ。考えてたら口が緩んじゃう。
「優くんの寝起きは酔ってる時の優くんと同じだね。ホントに寝起きはいつもシラフ?」
「シ・ラ・フ・ですっ!!」
また頬っぺを膨らませて布団に隠れてしまった。
「今日、皆とお泊まりする話、優くんに言ってたっけ?」
「へっ?」
「あれ、言ってなかったっけ…早く準備しな」
「えぇ〜。」
𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹
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