それでは
どうぞっ
桜花side
紫とピンクのネオンが輝く街。
夜になるとより一層輝きが増す。
私はその街で働いている。
そういうお店だけどただお喋りするだけ。
もう少ししたら下着が見えそうなミニスカ。
胸元が大きめに開いた服。
そんな服を来て色んな人とお話をする。
けどああいうのは禁止。
ただ手を握ったり頭を撫でたりするのはいい。
でもそういう約束を守らない人もいる。
今日も今日とて気持ち悪いおじさんとお話する。
🧑🏻「桜花ちゃ~ん…、7番テーブルに」
💜「了解です。」
💜「失礼しま~す」
👨🏻「桜花ちゃんだね、写真で見るより可愛いよ♡♡」
👨🏻「本当に可愛い……、」
💜「本当ですか?嬉しい~笑」
この仕事をやってきたからなのか愛想笑いは得意になってきた。
👨🏻「ね、ねぇ…」
💜「どうしたの?__さん。」
そう言って汗だくの手で握ってくる。
こんなにも気持ち悪いものはない。
けど相手よりもちょっぴり力強く握り返す。
👨🏻「だ、ダメかな…、?」
💜「ダメですよ~…、お店の約束ですから笑」
👨🏻「ち、ちょこっとだけでも…、」
💜「ね、ねぇッ…、!!」
ゆっくりと太ももふくらはぎを触ってくる。
💜「で、出禁にするよッ……、!!」
👨🏻「お金払うから……、ねッ?」
普通なら出禁って言葉が出たら辞めるのに…、
💜「や、ゃめッ…」
👨🏻「か、可愛いぃ……♡」
あ、もう無理かもと思ったその時。
ガシッ
〇〇「お店のルールです。お辞め下さい。」
👨🏻「な”ッ…、?!お前誰だよ…ッ!!!」
〇〇「ここの支配人ですが、…?」
〇〇「警察に突き出しても構いませんが」
👨🏻「う、うるせぇ…!!」
〇〇「お帰り下さい。」
👨🏻「うざ…、」
〇〇「1名様お帰りです。」
🧑🏻「ありがとうございました!!!!」
〇〇「大丈夫ですか?」
💜「え、あッ…、はい……!!ありがとうございます。」
〇〇「いえいえ。もう少し早く気づけば良かったですね。すいません。」
私の声を聞いて駆けつけてくれたみたい。
〇〇「確か小川桜花さんでしたっけ…、」
💜「そうですけど、どうしましたか?」
〇〇「あ、いやいつも忙しいイメージだったので笑笑」
💜「本当ですか?ありがとうございます。」
〇〇「もう今日は帰ってもいいですよ笑」
💜「え、」
〇〇「色々ありましたし……、」
💜「ありがとうございます。」
〇〇「はい、あ、そうだ!!ちょっと待っててね。」
何だろうと思ってたらコーヒーの差し入れ。
〇〇「自販機のやつだけど、お疲れ様笑笑」
💜「いただきますっ」
そうして
💜「お疲れ様でした。」
〇〇「ありがとね。また明日も出勤だっけど無理だったら休んでもいいし、」
💜「明日は…、行きます!」
〇〇「はい、りょーかいっ。また明日ね~。」
私はそんな事よりも〇〇支配人の事で頭がいっぱいだった。
next
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!