「明日のキンプリのライブ楽しみ〜!!」
ウキウキの私と正反対に紫耀はムスッとしている。
紫『なんで来るの?来なくていいのに、』
よほどきて欲しくないんだろう。
ライブ当選したと聞いてからずっとこれだ。
「アイドルとしての紫耀を見たいの♡
ね?そんなに怒らないで、?」
紫『別に怒ってないけど。行くならもっと早く言って欲しかった。』
「早く言ったでしょ?笑 なんでムスッとしてるの、? 最近紫耀の笑顔見れなくて悲しいんだけど⋯。。」
紫『それは〇〇のせいでしょ?ていうかそんな笑顔ない?』
「ないよ!!当選したって聞いてから。。
ライブくらいで怒んないでよ、!」
紫『だから怒ってねーよ!!!
⋯ごめん言い過ぎた。。明日早いから先寝るわ。』
彼は私から逃げるように寝室に行った。
次の日⋯
紫耀は私と顔を合わせずに早く家を出た。
「きっとまだ紫耀怒ってるよね。。
まぁ、!ライブの時はニコニコしてくれるよね、!」
喧嘩中でも尚ポジティブ思考の私。
考えてるうちにライブが始まった。
私はステージ正面の席なので紫耀がよく見える。
黒髪のセンター分けにして私の大好きな髪型。
私の大好きなシンデレラガールを大好きなハスキーボイスで歌う彼。
ほんとに大好きで仕方がない。。
ライブ中、紫耀にファンサを貰おうとしてうちわを振るとまさかの無視。
「せっかくのライブなのにな⋯」
と寂しく思う私に他のメンバー全員にファンサを貰った。
神くんはファンサの時に口パクで
「ごめん」と言いながら。
私も「こちらこそせっかくのライブなのにごめんね💦」と口パクで言いながらうちわを振る。
神くんもしかして喧嘩してることに気づいちゃったかな?と思いながら後のライブも楽しんだ。
MCでは恋愛価値観について語っていた。
廉くんは彼女から沢山甘えて来て欲しいとのこと。
海ちゃんは頼って来て欲しいなぁと話す。
紫耀のターンが回ってきた時は少し鼓動が早くなる。
「俺は嫉妬深いし独占欲も強いからそれに対して嫌がらない子かな。」
私は全然嫌がったりしないしむしろ嬉しいんだけどと自然と口元が緩む。
なんだかんだでライブ終了した。
「はぁ帰りにポップアップストア行って帰ろうかな〜」と思って会場を出ようとした際、神くんに腕を掴まれて人影のない場所へ。
神「〇〇ちゃんお疲れ様! 良かったら楽屋寄ってよ! 紫耀待ってるし!」
「神くんお疲れ様!ライブ良かったよー!ほんとに紫耀待ってるの、? 私たち喧嘩中だし⋯」
神「ああ見えて凄く構って欲しいんだから〜ね?行こ!」
断ることも出来ず神くんの後ろをついてまわる。
楽屋に入るとみんなが笑顔でこちらを見た。
岸「〇〇ちゃんじゃーん!いい席とったね! 沢山見れて嬉しかったー!!笑」
海「紫耀に怒られるよ?笑 〇〇ちゃんお疲れ様〜ライブどうだった??」
「みんなとってもかっこよくてキラキラしてたよー!
個人的にMCで廉くんの恋愛価値観が1番驚いた笑」
廉「えーなんで?笑 甘えて来る子かわいない?笑」
「それくらい意外だったんだよ笑 永瀬担の子がかっこいいって言いながら倒れてた、 笑 」
紫「⋯〇〇。廉の話をしに来たなら帰ってよ。」
口を開いたかと思えば冷たい対応をされてしまった。
神「紫耀、それは無いだろ。 褒めてくれてるんだし。」
紫「気に入らねーの。ほんとに帰って。」
「⋯紫耀ごめんね。でも私紫耀と帰りたくて来たんだよ? 怒ってる、?」
紫「怒ってないから。」
紫耀の言い方や反応に察した私。
「あのさ、紫耀だけ怒ってると思わないでよ。私だって怒ってるんだから。」
紫「何に? 家での時なら謝ったじゃん。」
「そーだけど。ならなんでファンサくれたかったの?無視したよね?やっぱり怒って⋯」
紫「だから違うって!!!」
廉「紫耀落ち着けって、!」
神「廉の言う通り。 少し落ち着けよ、!」
紫「落ち着けるわけ無いだろ。なんでこんなに嫉妬しなきゃいけねーんだよ!!」
紫耀は今まで耐えてきた感情が一気に爆発したみたいに大声で言う。
「え、?どーいうこと、?」
紫「ライブに来たら俺だけの〇〇じゃ無くなるじゃん。みんなの〇〇になっちゃうじゃん!海人や岸くん達からも〇〇をライブに連れてきて〜ってうるさかったし。
だから来て欲しくなかったのに。」
そう、紫耀は嫉妬してしまったらしい。
「紫耀⋯。」
紫「そんな可愛い声で言っても今回は簡単には許さないよ。」
いつもなら許してくれるはずの紫耀はお怒りMAXにきてるらしく引きさがろうとしなかった。
「紫耀、私はアイドルとしての紫耀を見たかったの。
もちろん廉くんや神くん達も見たかったよ?でも私が1番見たかったのも、ファンサが欲しかったのも、紫耀だけだから。ね?
私はもう自分でもどうしようもないくらい紫耀が好きで好きで仕方ないの。」
言いたいことを言い終えた後紫耀をちらりと見ると少し顔が赤く染まっていた。
神「あれ?紫耀顔真っ赤じゃん笑笑」
岸「え、?〇〇ちゃんの言い方可愛くない?俺キュンときたんだけど笑笑笑」
海「⋯岸くん笑 紫耀をこれ以上怒らせないで。笑」
岸くんはまだ理解してないみたいで不思議そうに海ちゃんを見てる。
紫「⋯〇〇。ごめんね。傷つくような言い方したよね。
ほんとごめん。。」
「許さないもん。。」
本当は許してるが少し意地悪に言った。
紫「え、どうやったら許してくれるの??」
少し困惑した紫耀にまんえんの笑みで答える。
「今まで紫耀が冷たかった分、家に帰って沢山甘えさせてくれたらいいよ、!!」
廉「⋯俺の好きなタイプなんだが⋯笑」
紫「俺の〇〇だから。手出すな。」
廉「紫耀の彼女だし流石に手出さんて笑笑 むしろ手出したら後が怖いからやめとく笑」
この会話をニコニコして見てるといきなり紫耀にバックハグされた。
いきなりだったので動揺を隠せずにいる。
「////?!?」
紫「今から甘やかしていい?家に帰ってなんて待てない。。」
海「ここでイチャイチャすんなー!!」
神「紫耀早く帰ってあげな?〇〇ちゃんとイチャイチャタイムあるんでしょ?笑」
ぷく顔の海ちゃんと悪巧み笑顔を見せる神くん。
紫「おう!じゃまた!おつかれーー」
岸「おつかれーーまた惚気話聞かせてな笑笑」
紫「もーむり! 俺だけの〇〇だもん♪」
そう言った紫耀は私の腕を掴んで一緒に楽屋を出た。
家—
○○「ライブかっこよかったよ…ファンサくれなかったけど…( `^´ ) 」
紫耀「ありがとう…って○○、結構根に持つタイプ?笑」
○○「そりゃあそうよ! 私の彼氏が私以外にファンサしてるの見ると辛かったもん…」
紫耀「○○…かわい…」
紫耀だけ嫉妬してる訳では無いよ?笑
私だって嫉妬くらいするよ、
アイドルの仕事だと分かってるけどやっぱりファンに騒がれてると私だけの紫耀なのにって思う。。
けど、このことは彼には内緒、!
○○「紫耀、早速お願いいい?」
紫耀「うん。いいよ、」
○○「ファンサちょうだい、!」
紫耀「え、ファンサでいいの?」
○○「うん、実は今日して欲しかったファンサがあったんだ」
紫耀「どんなやつ?」
○○「私に指をさしながら口パクで愛してるって言うの!!」
紫耀「了解、! 」
すると突然紫耀にハグされる。
○○「え、?紫耀、注文と違うよ?」
困惑気味の私の耳元で囁く。
ー○○、世界で1番愛してる。ー
そう言った彼は私にそっとキスをした。
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