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夕方、仕事が終わって満員電車に乗る
スマホでネットニュースを漁っていると君からの通知が入る
「今度いつ帰ってくる?」
「次会うときは外でデートしたいな!」
少し躊躇った後、僕は返事をする
「ずっと前から思ってたんだけどさ、」
彼女_優花と出会ったのは17年前、4歳の頃だった
僕の家の隣に引っ越してきた彼女はとても可愛くて、すぐに仲良くなりたいと思った
けれど彼女は人見知りで、母親の後ろに隠れて、目も合わせてくれなかった。
僕は、優花と友達になりたくて、毎日毎日彼女の家に遊びに行った。
最初のうちは話しかけても返事なんてしてくれなかった。
けれど、僕の努力が花を咲かせ、小中では幼馴染として仲良く通い、同じ高校に入学すると同時に恋人になった。
可愛くて優しい彼女がいて僕はとても幸せだった。
付き合って4年後、僕は地元を離れてずっと夢だった会社に入った。
けれど、優花にずっと会えず、辛く寂しい毎日が続いた。
それは彼女にとっても苦だったらしく、入社から1ヶ月経つ頃から毎日毎日連絡が来るようになった。
「浮気してない?」
「今日も大好き。愛してるよ」
「また帰ってくるの待ってるね」
僕はそんな彼女が可愛くて嬉しくて愛しくて、、、
毎日毎日愛情を込めて返事をした。
けれどある日、地元にサプライズで帰り、彼女の元へ行くと、僕の親友と腕を組んで歩いていた。
「優花が浮気なんてするわけない」
「きっとただ遊んでいただけだ」
と思いながらも信用出来ず、そのまま後をつけた。
2人は路地裏に入り、キスをして互いの体を触り合い、、、
僕は逃げ出した
その日はそのまま帰り、彼女にあの時のことを聞けないままで、気づけば1年が経っていた。
「あんな女、もう別れて別の人を探そう」
何回も何回もそう思った
「別れよう」の言葉を打っては消し、決心できずにいた
彼女との関係が無くなるのがどうしても嫌だった
あんなところを見ても好きだった
だから君には友達に戻りたいと言った。
君は別れたあと、僕の親友と付き合って、幸せな日々を送るのだろう。
君が幸せなら、それでいいなら、別に構わない
僕は、愛する人が幸せならそれだけで─