【プロローグ】自由なんて、希望なんて無い、だって俺らは__。
【第一章】ピピピピッ、ピピピピッ
朝の目覚まし時計が鳴る
「ふぅぁぁ、良く寝たぁ」
そんな呑気な事を言いながら、俺、結弦(ゆずる)はベッドから出る、1階に行くと母がいつものように朝食を作ってテーブルに並べている。
「いただきます」
そういって俺は、母手作りのご飯と味噌汁を食べて学校に行く、学校に行くと、後ろから声がした。
「おはよー!」
「うわっ!…びっくりさせないでくれ…」
後ろから飛びかかる声に思わず肩が跳ねた彼女は凛(りん)、俺のうるさい幼馴染だ。そんな彼女を置いて、俺は駆け足で下駄箱へと行くそこには手紙が置かれていた。
「えー嘘ー!もしかしてラブレター!?」またうるさい彼女がやってきた
「うるさいな、絶対違うだろ」
「えーそんなの分かんないじゃーん」
「いいから、お前は先に教室に行ってろ」
「はいはーい、邪魔者は撤退しますよーだ」
そういうと彼女は上履きを履いて教室へと向かった。
「はぁ、こんな手紙、どうせ誰かのいたずらだろうに」
そう言いつつも中身が気になった俺は、誰もいない事を確認し、こっそり中身を見た。そこにはこう書かれていた。【パンパカパーン!おめでとうございます結弦様!貴方は人狼ゲームの出演者として選ばれました!今からお迎えにあがります故、少々お待ちくださーい!】
「…………………は?」
わけが分からなかった、人狼ゲーム?出演者?俺はそんなのに応募した記憶もなく、しばらくの間困惑が続いた。すると外から声が聞こえた
「結弦様でしょうか、お迎えに上がりました」
「…はい」咄嗟に返事をしてしまった、迎えに来た人はどうやら人狼ゲームへの場所まで連れてく人らしい。俺はそんな事を冷静に考えながらも、彼女に質問した。
「俺は人狼ゲームなんて応募した記憶無いぞ」
すると彼女は少しの間黙り、言った
「いいえ、されておりますよ、結弦様、きっとそれは、貴方が思い出したくないだけだと思います」
意味深な事を言う彼女に俺は少し困惑した。
「とりあえず車にお乗りください、話しやゲームの事についてお話致しますので」
「嫌だ、何て言ったらどうする?」
「はぁ、行く気が無い、という事ですか?」
彼女は呆れたようにこちらを見た
「嗚呼、そうだよ、そんな訳のわからないゲーム行くわけ無いだろ!」
俺は大声で叫んだ、窓を見ると俺を除く生徒達全員がこちらを見ていた。
「はぁ、行く気がないなら仕方ありませんね」
バチチチチチチチチチチ
「カハッ」
俺はスタンガンのような物で気絶させられた、その後がどうなったかなんて、分かるはずなかった。
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