𝚈𝚞𝚗𝚐𝚒 𝚂𝚒𝚍𝚎
毎朝、どうやったら兄弟から逃げられるのか
そう考える。
ヒョンたちが寝てる間に逃げればいい….
僕にそんな考えができた。
AM03 : 00
ヒョンたちが寝ている時間。
僕はこっそりと部屋から出た。
🐭「確か、こっちをこー行って……」
自分の部屋とトイレ、お風呂しか部屋には行かせてもらったことがない。
だから、入り口がどこなのかすらも分からない。
手探りで向かうが同じところを
ずっとグルグルしているみたいだ。
?「ユンギヒョン?」
後ろから弟の声がした。
振り返るな。
尋問されて、お仕置きされるのが見える。
僕は走ってその場から離れたつもりだった。
?「は?ヒョン何してんの?」
息をする間もなく僕は弟に捕まった。
ドス黒い声。
顔を見なくても怒ってる。
そう分かる。
?「ヒョン、こっち見て?」
こうやって怒ってるような声をした後に
優しい声になる。
これはジョングガだ。
ジョングガは兄弟の中で一番足が速い。
もう、逃げれないんだ。
🐰「おい、見ろっつてんだろ!」
強引にジョングガと目が合うようにされる。
怖い。
僕の中にある感情はそれだけだった。
🐭「 と、トイレに行こうと思って……..」
🐰「ふーん、そっか」
🐰「迷っちゃったのか、なら教えてあげる」
怒りの感情が全く無く、
可愛いものを見るような優しい顔のジョングガ。
信じてくれたんだ…..
僕はジョングガに連れられ
トイレに向かった。
🐰「僕、前で待っときますから」
🐭「あぁ、うん……」
ササッと出る。
もちろんドアを開ければグガが…..
いなかった。
こんな逃げれるチャンスは二度とないかもしれない。
でも、ジョングガのことなら….
そんなことは考えずに逃げなきゃ…
僕は部屋と反対の方へ足を向けた。
🐰「ヒョン、ヒョンの部屋はこっちですよ?」
後ろから声がする。
🐰「はぁ、見逃してあげたのに……」
ひょいっと担がれたかと思うと
お風呂へと連れて行かれた。
𝙽𝚎𝚡𝚝 ➣
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