_____そんなこんなで
部活と家と病院を行き来するのは大変だったが
なんとか毎日病院に通いつめ
夏休みも終わりに近づいてきたころ。
病室のドアを慣れた手つきで開ける。
花鈴が一生懸命、震えた右手で
何かしているのが見えた。
集中して気づいてないのか、こちらを向く気配がない。
そろりそろりと近づくと、ペンを持って
不慣れな様子で紙に何か書いているよう。
「よっ」
『うわぁぁっ!?もーびっくりしてズレちゃったじゃん!!せっかく練習してたのに〜』
「ごめんってw…で、練習はどうすか」
花鈴は元々左利きだった。だけどその左手が無くなったからそりゃ右手で練習も必要だ。w
『ん〜、まだまだ慣れないな〜…』
「じゃあ、俺が左手になる」
え、ん?俺は何を言ってるんだ?
咄嗟に出た言葉。
自分でも信じられなかった。
コメント
3件
おーwいいねぇ!続きが楽しみ((o(。>ω<。)o))