小説の最初のみ。詰めです。
書き溜めてたのを少しずつ。
R指定はしないけど若干グロいかも。
ほぼカプ(日受け)
要望があれば続きを書くかもしれない子達。
1
「異臭騒ぎ?また面倒な、」
使われていない北の小さな小屋から異臭がするらしい。庭の手入れをしていた使用人からの通報だった。此方に真っ先に報告してきたのを褒め、確認に任せたのだった。
島が私の領だからって小屋の管理までしたくは無いのだが。他の国にバレると面倒だからまだマシだが。
異臭などめんどくさい。どうせ動物の死骸か何かであろう。また死体処理の業者を呼んでやらなきゃ行けないのかと眉間に皺を寄せた。
手入れされている綺麗な庭だ。今度のアフタヌーンはここでやってもいいかもしれないな。
鼻につくような嫌な匂いがする。腐臭だな。小屋の周りにハエが飛び回っているのも見るに1日2日程度では無いかもしれない。
2
アクセサリーの数が不安の数なんて嘘だ。何もないから飾りつけようなんて。馬鹿馬鹿しい。好きも嫌いも感情の起伏でしかないし、気分が変わればなんだって変わる。ほかの子達を傷付けるのは上手い方だって自覚してる。だって自身を守ることが出来るぐらいには弱い所を把握して、見ているから。
「日本。」
自己陶酔もきっとこれぐらい。
「この前の商談の話なんだけど。どうなったの。」
こいつが不幸を語るぐらいなら己はどれだけ不幸なんだろうな。
「あれは保留って言いましたよ。」
「はっ?何それ…聞いてないんだけど?」
「全てファイル添付してメールで送りました。貴方ちゃんと確認なさいましたか?」
「ぇ?えっ??あっ。…」
「…」
「ンだよ。」
「貴方は僕に謝るべきです。」
「なんで。お前に謝る事なんてしてないんだけど。」
「はっ。何を言いますか。確認していなかったことは謝るべきでしょう。」
「嫌だね。」
3
生あたたかい感触が死を誘う。あいつのクソみたいな甘い匂いと卑劣な血が混ざっていた、
「ねェ韓国サン。」
“人体に御興味有りませンカ?”
優しく此方に手を伸ばされた時。自分は逃げて居た。神を全速力で否定し、壁に張り付き死から逃げようとした。
殺される。感も、運動も勉強だってろくに出来たもんじゃない。今も、昔も。こいつは要らない奴を使うんだ。
突き上げられたナイフが怖い。殺意が見えないその目が怖い。
「おい。俺使ってどーすんだよ。」
「韓国サン。先程もオハナシしましたでショ。」
「人体に御興味あるかト。」
「は、嫌。だから。!何を。」
「受精し、成長する過程で、子宮の交換を行って見たいノデス。」
「、…へ?」
「アァ、もう。メンドくさい奴ですネ。」
「中に新生児になりうるモノがいる状態で、子宮を引っペガス。引っペがして、移植した場合、成長するのか。試して見たいノデスヨ。」
「人の子は俺たちじゃ無理に決まってるだろう。死ぬぞ。」
「第一被験者に成れたコトを嬉しく思って下サイ。」
「人の子は!」
4
真っ赤に広がる花弁を退かす。
愛に似せた下劣な劣情は同士討ちにでもあってしまったのだろうか。
窓のない真っ暗な部屋を覗く。
換気のために空調をかけた。
腸物や、血管。目玉、脳みそ、骨迄。なんでも散らばっている。
「…祖よ、朝で御座います。朝餉を用意致しました。」
肩を揺さぶり光の登らない瞳を覗き込んだ。
「、ァ、?嗚呼。」
病的な迄に、か弱い手足を精一杯に優しく抱え込み、滲みる赤を無視する。
返り血が花嫁の様な姿に邪魔をして。汚れた純白に身体が拒否反応をした。
「先にお召し物を変えてもよろしいでございましょうか。」
鏡の前に降ろす。寝台で変えれるはずの衣が着替えさせなかった。
立つことはせず、まだ夢の蝶が舞う様で。
すたり、と座り込んだ。
「…如何して?」
「他国の目に映る可能性が御座います。面倒事に巻き込まれぬ為にも如何で御座いましょうか。」
目を合わせる事はせず、ただ無言で腕を伸ばす。
5
愛の枯渇
「今夜、部屋に来ていただけませんか。」
幼子のように甘く、人形のように冷たい顔。
優しげに微笑み神をも、狂わせるようその姿に惹かれてしまったのである。
強国達は自身の陣営をこぞって、取り込もうとする。1度使えれば忠犬であるが懐くまでは野良猫と言えよう。
基本的に1人を好む。
日本という存在。
歪んだ形で在り続けていると言えよう。
手を伸ばぜば頬に触れ、冷たい瞳をこちらに向けた。
「イギさん。」
つぅっと撫でられるように腕を掴まれる。
ゾワゾワと身体が反応しニンマリと口角が上がった。
「その前に飲みに行きましょぅ、」
股を足で押される。
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追記。
フォロワー175人+ありがとうございます。
コメント
1件
2番目のやつの日本さんの性格?めっちゃ好みすぎる!