テラーノベル
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私は何が起きているのか分からなかった。
数分前、何か少し眩しいと思い目を開けると…そこは、天国のようなところだった。
「…え?何ここ、天国?え…じゃあ、私…死んだってこと?」
私が驚いていると…
大丈夫!まだ死んでないよ。
と声が聞こえた。
「え?だ…誰?」
そう怖がっていると…私の前に、天使のような人が現れた。
「…….え?え?え?誰…え、?」
怖がっているみたいだけど、私はあなたになんにも危害は与えないよ。安心して。
「!?」
頭の中に声が直接響いてきた。その声は、どこか透き通っていて、震えている。
で、あなたは…あちゃ、前の世界で死んじゃったのか。えーっと…居眠り運転のトラック…
その人は沢山本がある棚から一冊の本を取って、次々とページをめくっていく。
(何この人、怖い…てかここどこなの?さっきトラックに轢かれて….あれ、そこから)
うん、それじゃあどの世界に生まれたいか教えてくれる?
「…え?」
あー、まだ分からないよね。説明するね。
えっと、あっちの世界…地球かな?で、死んじゃったら、普通は天国が地獄に行くでしょう?
「ま、まぁ…多分そうです」
でもね、運がいいとこの世界にワープして、来世を選択することが出来るの。
「へ…へぇ、………..いや、どういう事??いきなり言われても…」
まぁ、そうだよね。
それじゃあさ、今一番欲しい能力と1番行きたい世界線。行ってみてくれない?
「え?な、何で急に…」
「まぁいいですけど…」
「えっと、魔法を使いたいです。全ての。」
「それと、世界線は魔法が当たり前の……」
おっけー!探してみるね。
彼女はまた棚から本を1冊取りだした。そこには、魔法。と書かれている。
え~…っと、あ!あったよ!
「え?ほ、本当にあるんだ…….って、えぇ!?あ、あるんですか!?」
うん、あるよ。
じゃあ早速だけど…行く?
「…は、はい!」
じゃあちょっと待ってね。
彼女は、そう言うと背中を向けて空を浮いた。
普通は驚くけど、さっきあんなことがあったからあまり驚かなかった。
彼女は、何かをブツブツと言ってる。
そして、瞬きをしたあとには。
そこは、異世界だった。
第3話 転生
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