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西表弥生……母との仲は良好とは言えないが、最低限の干渉をしつつ生活を続けている。
進学を期に家を出て生活するように計画を立て、それを目標に勉強に励んでいる。
志織が避けている為、関わりはないが気に掛けている。ゆくゆく話すようになる切っ掛けはある(志織紹介参照)
渡邊詩織……弥生の同級生。大人しい性格で積極的に人に関わらない子だったが、化学授業で実験器具を落とし壊したことで同じ班だった弥生に目をつけられ責め続けられていた。
化学の授業中に器具を壊した際、先生には謝ったが怒って責めてきた弥生に怯え謝罪していなかったことを気付かされ自分にも非があったことに気付くことになる。
罵り叩いたことは許せない部分はあるが、自分のやったことに対し弥生に謝ることで互いに区切りをつけそれぞれの道を歩むことになる。
それはもう少し先の話で、裏には麻琴の影があったのは弥生と詩織それぞれは知っているが、相手にも関わっているとは互いには知ることはない。
西表梓……弥生の母親。中学校で数学を教えている現役教師である。
「自分は子育てには向いていなかった」と弥生を育てて分かったと、本人自ら公言している。公言するほど吹っ切れていて、親の義務は果たすが、後は迷惑を掛けなければ好きにしてくれというスタンスなので、将来的に弥生が自立することには賛成してくれる。そのお陰で大学へ進学するのを機に弥生は自立していくことになる。
因みに梓の夫は外資系の会社に勤めており、現在は他県へ単身赴任中である。
***
結婚し家族を持つことを夢見ていた。優しかった彼女は今では自分を冷たく厄介者として扱い、娘と息子はこそこそと悪口を連ねる。
役立たず、甲斐性なし、邪魔と言われ居場所のない家庭にかつて夢見た家庭像を重ね徐々に追い込まれていく毎日。
とある切っ掛けで若かれし頃を思い出し取り戻そうと手を伸ばした先は……。
次回
『過去も未来も夢見て』