綺麗な顔がすき
何事に対しても真摯なとこがすき
年下なのに俺の相談に真剣に乗ってくれるとこがすき
ちょっと時々口悪いし横柄過ぎるとこも、まぁ大目に見て、すき
(…俺、だいぶ好きなんだな、仁人のこと。)
番組収録前の休憩時間。さっきまで眠っていた勇斗が、唐突に目を覚ます。
「お、起きた。」
それに気付き、読んでいた小説から目線を外して、すぐ真下にある顔を覗き込む。
楽屋に入って顔を合わせるなり、『膝貸して』とだけ言い、答えも聞かず俺の膝の上に頭を乗せて、爆睡を決め込んでいた勇斗。
いきなりなんだよと思う一方、映画にドラマに冠番組にと、フルスロットルで仕事をこなしているこいつの疲れ具合なんて想像もできない。
だから、膝くらい貸せるだけ貸すし、寝れるならもう少し寝ててよかったのに。
「んぁ…?」
そんな俺の思いもよそに、勇斗は横になっていた体を重たげに持ち上げ、ぼんやりと辺りを見回す。
「なに、寝ぼけてんの?」
ぽやぽやとした、いつもはなかなか見せない無防備な顔の勇斗に向かって、半笑いで呼びかける。
「………」
聞こえているのかいないのか、未だ に夢の中にいるようなぼーっとした表情の勇斗は、ふよふよと視線をさまよわせ、やっと俺の顔を見たかと思うと、
「え、?」
そのままこてんと、俺の肩にもたれかかるように抱きついてきた。
「なにそれ可愛いかよ!」
予想外の行動に小説を放り投げながら笑って、俺は肩に乗っかった勇斗の顔をもう一度覗き込む。
その目はかろうじて開いてはいるが、今にも閉じそうなくらい細められていて。
「…まだ時間あるからもう少し寝てれば?膝ならぜんぜん貸すけど」
「…んー」
うんなのかううんなのか分からない声を上げ、今度は肩口に乗っかった頭を、めり込ます気かってくらいにぐりぐりと押しつけてくる。
「ちょっ、くすぐったいって!」
「…じんと、なんかいいにおいすんね」
「そう?まだ何もつけてないんだけど」
「じんとのにおい、すき」
「…完全に寝ぼけてんだろお前。」
「ねぼけて、ねぇし」
「いつもはしないじゃんこんなん」
「……したくてもできねぇの」
拗ねたように呟かれた言葉に驚いて、勇斗の頭頂部を見つめる。すると、勇斗はおずおずと顔をあげ、俺を上目遣いで見上げてきた。
「…めーわくじゃ、ない?」
とろんとした目でそう言う勇斗は、いつもよりだいぶ幼く見えて、なんていうか、可愛い。
「…んなわけないでしょ。嬉しいよ」
むしろ、いつもこんくらいあってもいいんですけど。
そう言ってやれば、勇斗は照れくさそうにはにかんで、また俺の肩口に顔を埋める。
「じんとぉー」
「今度はなによ」
「よんでみただけ」
「なんだそれ。」
「……ありがと、じんと」
「…どういたしまして?」
真面目なとこがすき
社交的にみえて意外に人見知りなとこがすき
無邪気で子どもみたいな笑い顔がすき
すぐ無理しすぎるところも、まぁ、こんな風に甘えてくれるのなら、百歩譲ってギリギリすき(倒れられんのは本当勘弁だけど)
「…勇斗のこと だいぶ好きだよ、俺」
俺は小さく呟いて、
本格的に二度寝に入った勇斗のつむじに唇を落としながら、微笑んだ。
end.
愛を込めて。
じん×さのほのぼの…
じんさのには無限の可能性があるとは思いつつ上手く表現出来ず、、すみません!
またリベンジさせてください、、
この度はリクエスト
本当にありがとうございました^ ^
コメント
2件
ありがとうございます🙇🏻♀️ めちゃくちゃ最高でした🥹💛🩷