甲板に響く静寂が、突如として 引き裂かれた。
「――遅いな」
低く、不気味な声が響いた瞬間、 影が疾風のように走る。
主が襲いかかった。
「チッ――!!」
葵が反応するよりも早く、 黒い筆の軌跡が空を切り裂く。
リリーは瞬時に日本刀を構えた。
「おっと、サプライズ登場?」
鋭い筆先がリリーの横をかすめ、 甲板がまるで灼け焦げたように黒く染まる。
「藁絵――呪書の焔」
主の筆が空中を舞い、一瞬で文字が刻まれる。
「お前ら、消えろ」
その言葉とともに、 文字が燃え上がった。
リリーは素早く飛び退いたが、葵は間一髪で黒炎を避ける。
「クソッ――!」
葵が舌打ちする。
リリーは目を細め、楽しそうに笑った。
「ねぇ、上司さん? さっきの雑魚よりこっちのほうが よっぽどマシ じゃない?」
葵は 鬼のような形相 でリリーを睨みつけた。
「黙れ!!」
だが、主は余裕の笑みを浮かべたまま、 再び筆を振るった。
「さて、お前らはどんな“物語”になりたい?」
次の瞬間、 甲板がまるで“紙”のように変化し始めた。
「――なっ……!」
葵とリリーの足元が 不安定になり、沈み込んでいく。
「ははっ、こりゃ面白くなってきた!」
リリーが笑う中、主の “新たな絵” が幕を開けた――。
コメント
5件
おぉぉぉ!!主サプライズ登場だぁ!!!(?)おっと…これはいいイラストが描けそうだぞ~…?続き楽しみです!!
今回も神ってましたぁぁぁ!!! 主たん多分この前のうちのトアちを♡♡♡やがってくれた(?)あの技使えば一撃で、、いやでもそう簡単には行かないのか??どうなんだろ?() うちの子おらんからうち視点めっさ平和や、、だからと言って誰か死んだらワァァッ!?てなるけど(?) 次回もめっっっっさ楽しみいいいいいいぃ!!!!!