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よんとすでレダとラディが会う話
『おはよー。レダー出勤しまーす。』
『オニオンオニオン!ヘリ頂戴!』
『了解ー。どこー?』
『三又から北に…やったやった、あ゙っ!個人医に拾われた!』
『三又ね、行くわ。』
出勤早々大型とは、この街は相変わらず忙しい。
ヘリポートまで駆け上がり、マーベリックに乗り込む。
無線から聞こえる情報を脳内の地図に落とし込み、エンジン点火。そして浮上。
「今行くぞー!」
『もう俺千切られるぞ!あいつ上手い!』
『おっけ見えた、追うわ。』
視界に捉える白い服。
定石通りのバイクで右往左往、うん。なかなか上手い。
北上、北上。高級住宅街を抜け砂漠へ。
「ここだっ!」
真上にベタ付けしてアタック、
いや、避けられた。
「うっまぁ…!?」
真上のヘリを捉えていたというのか、はたまた。
バランスを崩し、体制を整えている間に個人医はいなくなってしまった。
「くっそ……。しかし上手いな、誰だ?」
追うのに熱中し過ぎてロックオンするのを忘れていた。
白い服、フードを被っていて、顔は見えない。それと、あのバイク。
好敵手になりそうな奴の名前は知っておきたい。
「探してみるか…。」
「ここまで来れば大丈夫だ。ありがとよ。」
銃創、出血、打撲……重症だな。
それなのにこの人、良く喋る。
「なあ、あんた名前は?見かけねぇように思うけど。」
………
「教える必要あります?」
ボイスチェンジャーを通した自分の声はなんかマヌケ。
患者は目を見開き少し黙った。
なんだ、静かに出来んじゃん。
「そ、うか。そうだな。まあ、次回も助けてくれよ。オレは〇〇ってとこのギャングなんだ。」
「そうですか。」
心底興味無い。請求書を叩きつけバイクに乗る。
黒を助ける医者、闇医者。
この辺では個人医と呼ばれるその職業。
最初に聞いた時、なんて魅力的なんだと思った。
家族皆が公務員でクソだった。
だから公務員には絶対にならないと決めていた。
俺はこの街で黒を助ける。
掻き集めた資料に写るのは、泣き顔の絵文字のような仮面をつけた男、いや女か?
腕利きの情報屋を金で買い、ギャングや黒からあの個人医の素性を洗った。
「泣き顔の個人医……。んー……分かんねぇ。」
名前も性別も分からないので、勝手に「泣き顔の個人医」と呼ばせて貰うことにした。
こちらの手元にある情報と言えば、
・バイクが上手い
・白いパーカーで現れる
・ボイスチェンジャーを使って喋る
くらいか。いや、余りにも手札が少ない。
また出くわしたときにロックオン頑張るしかないのか……。
「レダー?そろそろ帆船くるぞー。」
「おっけー」
会えたら運が良いって事で、今はそうするしかないだろう。
たった一日、兄のいる街に行った。
兄の噂はどれもこれもイイもんばかり、虫唾が走る。
ここはダメだ。反りが合わない。そう思ったから、
逃げるみたいにしてロスヨントスへ来た。
この街はギャングが多い。それも、自分のことしか考えてない奴が大半。
だから個人医になるのも楽だった。
海辺でバイクを走らせれば、何やら帆船でドンパチやってる。
……海か。ヘリだな。
生憎ヘリは資金が足りずまだ持っていない。
ので、パチる。
治安最悪のこの街は至る所に車やらヘリが乗り捨てられている。
ロックピックは得意な方だ。
適当なスパローを拝借し、飛び立つ。
救難信号は既に幾つか出ている。
仕事の時間だ。
帆船へ現着
いつか書き直す
忙しくて更新出来ないので貯蔵庫を開けます