テラーノベル
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廊下から戻った瞬間だった。
メンバー全員の視線が、一斉に二人へ向く。
静か。
妙に静か。
たっつんは嫌な汗をかいた。
「……なんやその空気」
誰も答えない。
代わりに、うりがゆっくり立ち上がった。
「お前ら」
「ん?」
「何した?」
「「っ!?」」
終わった。
じゃぱぱは一瞬目を逸らし、たっつんは勢いよく叫ぶ。
「なんもしてへん!!」
「声デカっ」
「怪し〜!」
のあがにこにこしながら近づいてくる。
「でもなんか、距離感変わりましたよね?」
「変わってへん!」
「いや変わった」
即答したのはじゃぱぱだった。
たっつんが振り向く。
「お前ぇ!?」
部屋大爆笑。
「認めたーー!!」
「はいクロ!」
じゃぱぱは笑いながら肩をすくめる。
「だって隠せてないし」
「っ……!」
たっつんの顔がまた赤くなる。
それを見たもふが、ぱっと目を輝かせた。
「待って」
嫌な予感。
「これ、もしかして……キスした?」
数秒停止。
そして。
「「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」」
大騒ぎ。
たっつんはその場でしゃがみ込んだ。
「なんでバレんねん!!」
「バレバレやわ!!」
「じゃぱぱ顔!! 顔!!」
みんなに言われ、じゃぱぱは口元を押さえる。
でも全然隠しきれてない。
むしろ嬉しそう。
「え、ほんまにしたん!?」
「うわ青春ーー!!」
うりなんて机叩いて笑ってる。
たっつんは限界だった。
「もう無理や帰る!!」
立ち上がって逃げようとした瞬間。
ぐい、と腕を軽く掴まれる。
振り向けば、じゃぱぱ。
「待って」
「……なんや」
じゃぱぱは少し照れた顔のまま、
「一緒帰るって言ったやん」
その一言で、また心臓が跳ねる。
周り。
「「「うわぁぁぁぁ!!!」」」
「彼氏ムーブ!!」
「甘っっ!!」
たっつんは顔を覆った。
「……ほんま、お前ずるいわ」
じゃぱぱは楽しそうに笑う。
そして自然に、たっつんの隣へ並んだ。
続くー
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