海に臨む宝石。
王子の君に僕は溺れる___。
-桃青-
5話[桃くんっ___]
_______________
⌜チュンチュンチュン⌟
窓の外から聞こえる鳥の声で目が覚めた。
「んん~」
両手を上にのばし伸びをして、ふぅと一息つく。
青「準備しよ~」
今日はお城の案内をしてくれるだとか。
それにしても…
殿下呼びは禁止、それから敬語も…。
青「無理すぎないか…?」
独り言のようにブツブツと言い出した。
王子だぞ?国の…
でも、条件で出されてるし…。
ここに置いていただけるのもありがたい…。
だけど無理がある…
でも、桃殿下..桃..くんが言って言ってたんだから!
大丈夫大丈夫!
…..
青「無理だ….」
頑張ろう…。
机の上に置いたペンダントを持って外に出た。
シリウスの星は国のマークが入ったペンダントを持っている。
これがシリウスの星である証拠にもなる。
この前3人で歩いてきた道をたどって、通りの間..?とやらに行く。
桃くんたちが待ってくれてるって言ってた…。
桃くん…。
怒られそう…
少し重たい足を動かして、約束の場所に行く。
ーーーー
桃「そろそろ来るか..ケホケホ」
赤「風邪~?大丈夫?」
桃「あぁ..」
桃「お、見えた」
ーーーー
遠くで2人の人影が見えた。
きっとあの2人だ。
足を早めて、2人の元へ向かった。
青「殿下、赤さん!お待たせしました..」
桃「こら、殿下呼び!」
青「い、いやいや、!他の人が聞いてるかもしれないじゃないですか!!」
桃「…それもそうか…」
あぶな….
素で殿下って呼んでた。
このままじゃ、一生無理な気がする…
青「桃..くん達は今日は何か用事はない..の?」
慣れて無さすぎる…。
桃「ぷは笑かたことだな笑」
青「うぅ、すみません..」
桃「いや、いいよ笑ちゃんと守ろうとしてくれてるだけ嬉しいから笑」
青「嬉しい..?笑」
桃「あぁ、こっちの話しだ」
一瞬少し寂しそうな顔が見えた。
なんかあるのかな..?
桃「よし、行くか..ケホケホ」
青「風邪…?大丈夫ですか?」
桃「お前、赤と同じこと言ってるな笑」
青「えぇ..!」
赤「ふふ笑それだけ心配してるってことですよ笑」
桃「はいはい笑」
桃「ほら、行くぞ」
桃くんは途中で何度も咳をして苦しそうしにしていた。
がんばって抑えるいたから赤くんは気づいてないかもしれないけど、シリウスをやっていると、相手の症状をいっぱい見てきたからだいたい勘づく。
大丈夫かな..
----
桃「じゃあ、最後はここだな」ケホ
そう言って1つの扉の前で止まった。
大きくて、立派な扉。
⌜ガチャ⌟
そこにはまた奥につながる道。
桃「この先に俺の部屋がある」
桃「まぁ、衛兵が見張ってるから滅多に人は入れないけどケホケホ」
青「おぉ..」
さすが王子、完璧に守られている…
桃「何か用があったら…って言ってもたまに俺外にいるからすれ違うかもだけど笑」
青「は、はぁ…」
桃「まぁ、なんか用あったらいつでも来ていいからケホケホ」
青「大丈夫..ですか?」
桃「あぁ..ケホ」
赤「少し休まれますか?」
桃「ケホ..今日はこれくらいにしとくか..ケホケホ」
青「..今日はありがとうございました。早く休まれた方がっ…」
桃「いや、いいよ、送ってく」
青「大丈夫ですか..?」
桃「あぁケホ」
そう言ってまた前を歩いていった。
大丈夫かな…。
来た道を戻り、角を曲がった時
ゴンっと鈍い音がした。
一瞬何かおこったか分からなかった
けど
前には膝をついて、壁によりかかる桃くん
さっきよりも苦しそうにしていて、呼吸が荒い
青「桃くんっ___!」
To be continued
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!