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#beast
空欄ノ凪。
1,138
磁石°🎧
127
#太宰治
みみゃsama
53
日記 from⬛︎⬛︎⬛︎
先代首領が、死んだ。
彼の方はとても頭が切れる方であった。
そして、恐ろしい方であった。
裏社会での名を牛耳る程。
彼の方の名前を存じない人など、聞いたことは無かった。
痛みを操り、精神を操る。
嘘すら嘘で隠す。
ましてや、その先先代首領も、彼の方が殺したのではないか。
という噂が立つほど。
だが、そんな噂もまたとなく消え去った。
その理由は何となくだが、察しても、誰も彼も声をあげることはなかった。
何故なら、その噂をあげたものが行方不明となっていったからだ。
そして時が経ち、
首領はビルの上から落ちて死んだ。
誰もがいつも通りの自殺。
そう。彼の方の自殺癖だと思っていたが、今回ばかりは違かった。
もう、目を開くことはなかった。
そして、ポートマフィアはすぐさま体勢を立て直した。
そうして新しい首領が立ち上がった。
先代首領とは違い、万人を魅了する立ち振る舞い。
気前よく、強気精鋭。
瑠璃色の瞳が輝きに満ちている。
皆から慕われている方だ。
だが、段々と。段々と。
様子がおかしくなってしまったのだ。
声を掛けても、返事をすることがなくなり、まるでそこに誰かがいるように呟く。
目の下の隈は濃くなっていき、誰しもが彼の方を心配していた。
そして、自殺癖。である。
川に飛び込んだり、薬を大いに飲んだり。
首吊り、その他諸々、、、。
何処か先代首領を感じさせる狂気に満ちた行為を繰り返すようになった。
だが、良かったのかもしれない。
先代首領が死んだ時の方が、よっぽど暗かったのであるから。
誰しもが、先代首領の死を喜んでいた。
ようやく、あの恐ろしさから解放されるのだと。
だが、一人は違った。
嘆いた。
睡眠もろくに取らない上司に部下は心配した。
そして、今の首領はそれでも立て直さなければならない現実に向かっていった。
最初は暗かった表情が、自殺癖が始まると同時に穏やかになっていった。
隈は増え、灰皿の中身も増えていったが、
表情だけは、前よりも明るくなったのだ。
だから、誰もが止めようにも止めれなかったのかもしれない。
そうしてるうちに、飛び降りた。
そう、死んだのだ。
誰もが悲しんだ。
あの時止めておけば良かったと。
睡眠薬でも盛っておけば良かったと。
無論、そんなこと、首領相手にはできない。
ある時、殲滅任務に首領自ら向かったことがあった。
そして、怪我をしたのだ。
周りは皆大慌てで医者やらなんやらを呼び大急ぎで拠点へと帰った。
なんせ首領の怪我である。
馬鹿馬鹿しいにも程がある。
首領自ら向かうなんて。と。
でも、誰も意見を言うことなどあるまい。
首領に刃向かうことなど、出来るはずがないのだ。
そんなこんなあり、死んだのだ。
それでも、その死の姿がとても美しかったのを覚えている。
鮮血は輝くように、赤黒さを感じさせなかった。
首領が倒れても、また新しい首領が立ち上がる。
そうして、ポートマフィアが回っていく。
朝がきて夜が来る。
春がきて、夏が来る。
そうして、この一件も忘れていく。
段々と記憶から薄れて、もう、この世から消えていく。
素晴らしい方がこの世にいたことも。
強き、”双黒”と呼ばれる恐ろしき二人組がいたことも。
全てはゆっくりと。でも、短く消えていく。
この日記が次の世代まで残っているように。
忘れないでほしい。激闘の、この期間を。
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「これが、別世界の私かぁ。」
『手前ッ!糞鯖何見てんだよ!!』
「いやぁ、見つけてしまってね。まぁ君のような脳筋ゴリラには分かる筈がないけれど。」
『何馬鹿な事ほざいてんっだよ!!遂に脳味噌まで腐ったか?』
『手前の唯一の取り柄の脳はどうしたんだよッ!』
「まぁまぁ、取り敢えず私は社に戻るよ。君は如何するかい?」
『手前なんかに教えるこったねぇ。着いてくんじゃねぇぞ。』
「勿論だとも。君こそ、私の跡を着いてこないでくれたまえ。」
『んなことしねぇーよ!』
「別世界は大変だねぇ。まぁ、私の知った事じゃないけども。」
end
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こんにちは。或いはこんばんは。
空欄の凪です!
少し私生活が忙しくて、投稿が遅れてしまいましたが、今回で終了になりました。
死にたがりの首領。
太宰さんの事だと思えば_____まさかの別の方でしたね。
沢山の❤︎もありがとうございました。
Rを入れた作品も書いてみたいですね笑
それでは、また次の作品で会いましょう。
愛読、ありがとうございましたー!!!!
コメント
1件
うわああああ読んだ読んだ!!😭💕✨ 「日記」第8話、完結おめでとうございます…!! いやもう、最後の「別世界の私かぁ」からの太宰さんと中也さんのやり取りに持ってかれた…反則だよあれは!! 最後の最後でガツンとくるオチだった…! それにしても「死にたがりの首領」、読み終えてみると太宰さんじゃなかったっていうね…! でも作中の「♡♡♡癖が始まると同時に表情が穏やかになっていった」っていう描写、めちゃくちゃ心に刺さった…。止めたくても止められなかった周りの空気感もすごくリアルで、読みながら胸が締め付けられたよ。 そして日記という形式だからこそ、淡々としているのにすごく情感が伝わってくるんだよね…。ポートマフィアの歴史の中の一つの物語、っていうスケール感も大好きです!! お疲れ様でした!また次の作品も楽しみにしてるね🌸✨