テラーノベル
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#牛!乳
えぬつ
464
※💛💙
メンバーに内緒に付き合ってた塩レモン
それぞれの視点でバレていく話
_________________________
💛 side
「仁人! 僕のプリン食べたやろ!」
楽屋に入ってきた太智の第一声がそれだった
「おはようより先にそれ?」
「おはよう! で、プリン食べたやろ!」
「食べたけど」
「なんでやねん!」
「冷蔵庫にあったから」
「名前書いとったやん!」
「『だいち♡』って?」
「そうや!」
「ハートまでつける必要ある?」
「そこはどうでもええねん!」
太智が俺の肩をぽかぽか叩いてくる
痛くもなんともない
むしろ可愛い
「はいはい。あとで買ってあげるから」
「二個な!」
「一個でしょ」
「迷惑料込み!」
「ぼったくりじゃん」
そんなやり取りをしていると、ソファに座っていた勇斗が口を開いた
「お前ら、朝から元気だな」
「仁人が悪いねん!」
「いや、太智が冷蔵庫に置きっぱなしにするから」
「冷蔵庫って置くためのもんやろ!」
「確かに」
勇斗が笑う
隣では柔太朗がスマホを見ながら、何か言いたそうな顔をしていた
「仁ちゃん」
「何?」
「だいちゃんのプリン、昨日仁ちゃんが買ってあげたやつじゃない?」
「そうだけど」
「それを仁ちゃんが食べたの?」
「うん」
柔太朗が顔を上げる
「何してんの?」
「俺もそう思う」
勇斗が頷いた
「いや、昨日太智が一口くれたとき美味しかったから」
「だったら自分の買えや!」
「ごめんって」
「もう!」
そう言いながらも、太智は俺の隣に座った
しかも、ぴったりくっついて
俺は周りにバレないよう、そっと太智の膝を指でつついた
離れて、の合図
すると太智は、俺の耳元で小さく言った
「プリン二個買ってくれたら許したる」
「一個」
「三個」
「増えてるじゃん」
思わず笑う
太智もつられて笑った
その様子を、向かいのソファから柔太朗がじっと見ていた
🤍 side
最近、仁ちゃんとだいちゃんがおかしい
いや、正確には
いつも通り喧嘩してるのに、なんか甘い
さっきだってそう
プリンのことで大騒ぎしてたくせに、気づけば隣に座って笑ってる
しかも
「仁人、これ持ってて」
「衣装のアクセサリー?つけたら?」
「直前で着けるねん。無くしそう」
「貸して」
だいちゃんがアクセサリーを渡す
仁ちゃんが預かり綺麗な机に大事そうに置いた
「ありがと!」
「どういたしまして」
何この自然なやり取り
「だいちゃん」
「ん?」
「仁ちゃんに甘えすぎじゃない?」
「ええやん。仁人やし」
仁ちゃんが少し嬉しそうに笑った
いや
そこ、嬉しそうにするんだ
「仁ちゃんも甘やかしすぎだよ」
「別に普通でしょ」
「普通かなあ」
俺が首を傾げると、だいちゃんが急に立ち上がった
「柔太朗! 何が言いたいねん!」
「別に?」
「なんやその顔!」
「だいちゃん、顔赤いよ」
「赤ない!」
仁ちゃんは横で涼しそうな顔しているが微かに口角は上がって見える
絶対、何かある
🩷 side
昨日、仁人が珍しく楽屋にスイーツを持ってきた
良さげなケーキ屋さんの小さな箱
自分へのご褒美に買ってきたのかなと思い声をかけた
「それどしたの?」
仁人は顔を少し逸らして
「さっきの現場で差し入れにもらった」
と呟いた
すると楽屋のソファに横になりスマホを操作していた太智が、待ってましたと言わんばかりに勢いよく立ち上がり仁人に向かっていった
「プリン!」
「おい!声でかい!」
「えへへ、ごめんごめん」
「犬みたいだな」
2人はくすくす笑い合っている
……ん?
箱しか見えてないのになんで中身がプリンだとわかるんだ?
それにこの2人、今までこんな感じに優しく笑い合ってたっけ?
その後も小声で話し始めるので聞き耳を立てる
「なあなあ、それ食べていいんよな?」
「…まあ、喧嘩の詫びだし」
「んふふ」
「…2個あるから、今と家で食えば?」
「え?!2個??!」
「だから声!」
太智がキラキラの目でケーキ箱を受け取った
「じゃあ今1個食べて、もう1個は明日!」
「はいはい」
なるほど、差し入れじゃなくて太智に買ってきたんだな
というか俺が楽屋にいる事はもう覚えていないのか
仁人はやれやれという顔をしながらも口角は上がり、嬉しそうに太智のはしゃぐ様子を見ていた
2人が仲良くなる事は俺にとっては凄く嬉しい
けど、最近のこいつらの仲の良さっぷりは異常な気がする
なんというか甘い…甘すぎる
あの2人の周りだけピンク色に見える
今度は太智が仁人にプリンを食べさせている
これはもう、、うん。
ゆるゆるな顔で笑う仁人
楽しそうに喋り続ける大智
よく言い争っていた彼らをずっと見てきたからこそ、過去の2人の顔を思い出しこちらも口角が緩んだ
❤️ side
「おはよー!」
楽屋に入ると、だいちゃんが仁ちゃんに怒っていた
「だから、仁人が悪いやろ!」
「まだその話してるの?」
「まだって何!」
「もう謝ったじゃん」
「プリン買うまで許さへん!」
いつもの二人だ
俺ははやちゃんの隣に座った
「はやちゃん、あの2人また喧嘩してるの?」
「うん。でも今日ちょっと面白いぞ」
「何が?」
はやちゃんがニヤッと笑う
「観察してみ」
言われた通り、二人を見る
だいちゃんが腕を組んで、ぷいっと横を向いた
すると仁ちゃんが、だいちゃんの顔を覗き込む
「太智」
「何!」
「怒った?」
「怒っとる!」
「ごめんね」
「知らん!」
「今日、帰りにプリン買うから」
「二個?」
「二個」
だいちゃんの顔がぱっと明るくなる
「ほんま!?」
「うん」
「やった!」
その瞬間、だいちゃんが仁ちゃんの腕に抱きついた
「仁人、大好き!」
仁ちゃんが一瞬、固まった
そして本当に聞こえるか聞こえないかの小さな声で呟く
「俺も」
…。
え?
今、何て?
俺ははやちゃんを見た
はやちゃんは笑いを堪えていた
「ねえ、はやちゃん」
「ん?」
「俺、なんか見ちゃった?」
「たぶんな」
💛 side
太智の怒った顔が可愛くてつい意地悪をした
差し入れは前日の夜、俺が太智との行為を我慢できず、太智が腰を痛めたせいで喧嘩に発展し買ってきたものだった
付き合ってることは、まだメンバーに言っていない
太智と付き合い始めて一か月
二人で話し合って、しばらく秘密にしようと決めた
なのに
太智の笑顔やスキンシップを受けるたびに受け入れている自分がいる
「仁人、今日何時に終わる?」
「たぶん六時くらい」
「じゃあ一緒に帰ろな」
「うん」
「晩ごはん何する?」
「何がいい?」
「オムライス!」
「昨日も食べたじゃん」
「昨日のは仁人が作ったやつやろ!」
「今日も俺が作るんだけど」
「ええやん!」
あぁまただ
まずい…まずすぎる
全然隠せてない
太智
お願いだから
もう少し隠す努力をして
「ちょっと待って」
勇斗が口を挟んだ
「お前ら、昨日も一緒に飯食ったの?」
「うん!」
太智が元気よく答える
俺は頭を抱えたくなった
「どこで?」
「仁人ん家!」
「へえ」
勇斗がニヤニヤ俺を見ている。やめろ、そんな目で俺を見るな
「で、今日も仁人ん家?」
「うん!」
「太智」
俺は居た堪れず思わず名前を呼んだ
「何?」
「ちょっと静かにして」
「なんでやねん!」
「いいから!」
「仁人、今日なんか冷たない?」
太智が唇を尖らせる。その顔は可愛いが
「冷たくないから」
「ほんま?」
「うん」
「じゃあ、ぎゅってして」
「は!?」
楽屋が静まり返った
太智も、自分が何を言ったか気づいたらしい
「あ」
俺も固まった
柔太朗がゆっくり顔を上げる
「だいちゃん?」
舜太が目を丸くする
「え、今ぎゅって言った?」
勇斗が吹き出した
終わった
💙 side
やってもうた
完全にやってもうた
いつもの癖で言ってしもた
「いや、ちゃうねん!」
慌てて手を振る
「何が違うの?」
柔太朗が笑っている
「その、ほら! 仁人ってよくハグしてくれるやん!」
「え、そうなの?」
舜太が仁人を見る
仁人は片手で顔を覆っていた
「太智、もう喋らないで」
「なんでやねん!」
「お願いだから」
「仁人が冷たいからやろ!」
「冷たくしてないって!」
「してる!」
「してない!」
「じゃあぎゅってして!」
「だから今は無理!」
「なんで!」
「みんながいるから!」
しーん
あ
仁人もやってもうた
勇斗が机を叩いて笑い始めた
「お前ら、もう隠す気ないだろ!」
「隠す!?」
舜太が立ち上がる
「何を!?」
柔太朗は落ち着いた声で言った
「仁ちゃん、だいちゃん。付き合ってるでしょ」
「えっ!?」
舜太が叫ぶ
俺と仁人は、同時に黙った
それが答えになってしまったらしい
「やっぱり」
柔太朗が笑う
「ええええ!?」
舜太が俺と仁人を交互に見る
「いつから!?」
「…三か月くらい」
仁人が観念したように答えた
「三か月!?」
「ごめん、舜太」
「なんで謝るの!?」
舜太が満面の笑みになる
「めっちゃおめでとうじゃん!」
その言葉に、胸が温かくなった
「ありがとう、舜太」
柔太朗も笑った
「だいちゃん、よかったね」
「うん!」
「仁ちゃんも、おめでとう」
「ありがとう」
勇斗が腕を組んだ
「いやー、俺はもっと前から怪しいと思ってたけどね」
「はやちゃん、知ってたの!?」
「いや、確信はなかった」
「なんで教えてくれないの!」
「自分で気づけよ!」
みんなが笑う
付き合った時は、男同士だしメンバーだし
撮影の時や周りのスタッフさん、メンバーにも迷惑かけたく無いからってお互い納得して話し合ったけど
こんなあっさりバレて、更に受け入れてもらえるなんて思わなかったな
どうなるかと思ったけど、良かったと胸を撫で下ろした
💛 side
「で、どっちから告白したの?」
柔太朗が聞いてきた
「…俺」
「やっぱり!」
「何がやっぱりだよ」
「仁ちゃん、気付いてないかもしれないけどだいちゃんの事いつもガン見してたよ。時々ニヤニヤしたり。だいちゃんの衣装抱きしめてるの見たことある」
「ちょっ!!……は?!」
見られてた…そんな最悪なタイミングを…
太智が得意げに笑う
「そうやで! 仁人、俺のことめっちゃ好きやねん!」
「太智!」
「ほんまのことやろ?」
「そうだけど!」
勇斗が爆笑する
「仁人、顔真っ赤!」
「うるさい!」
すると太智が俺の腕に抱きついてきた
「でも、俺も仁人のことめっちゃ好きやで」
また一瞬、楽屋が静かになった
舜太が両手で顔を覆う
「うわー!!甘い! 甘すぎる!」
柔太朗が笑う
「もう、二人だけの世界じゃん」
勇斗が頷いた
「これで付き合ってるの隠せてると思ってたの、すごいよな」
本当にその通りだ
俺はため息をついた
「太智、ちょっと離れて」
「なんで?」
「みんな見てるから」
「もうバレたんやし、ええやん」
「そういう問題じゃない!」
太智が俺を見上げる。
「仁人、俺のこと嫌いなん?」
「そんなわけないでしょ」
「じゃあ好き?」
「好きだよ」
「どれくらい?」
「世界一!……はっ」
言ってから気づいた
また、やってしまった
楽屋が大騒ぎになる
「うわああ!」
「仁ちゃん、そんな声出すんだ!」
「ごちそうさまでーす!」
俺は顔を覆った
もう、どうにでもなれ
仕事が終わって、太智と一緒に帰る
付き合ってすぐ同棲を始めた2人の家だ
道中を、手を繋ぎながら並んで歩く
「仁人」
「何?」
「みんなにバレてもうたな」
「太智のせいでね」
「仁人もやろ!」
「最初にぎゅってしてって言ったの誰?」
「それは!」
太智が口を尖らせる
「仁人が冷たかったからやん」
「冷たくしてないって」
「してた!」
「してない!」
また言い合いになる
でも、太智が笑っているから
俺もつられて笑ってしまう
「もう、太智には敵わないな」
「ふふ、知っとる!」
信号待ち
太智が俺の手をぎゅっと強く握った
「仁人」
「ん?」
「みんな、喜んでくれてよかったな」
「うん」
「俺、嬉しかった」
「 …そうだな。俺も」
太智が俺を見上げる
「なあ、仁人」
「何?」
「家帰ったら、ぎゅってしてな」
俺は笑った
「いいよ」
「キスも!」
太智が楽しそうに笑っている
「太智」
「ん?」
「俺からもお願いしていい?」
「何?」
「家帰ったら、しばらく離れないで」
太智が目を丸くする
それから、嬉しそうに笑った
「仁人も甘えん坊やな!」
「風呂も一緒に入るぞ」
「んふふ、可愛いね。じんちゃん」
信号が青になる
二人で歩き出した
家に着いた瞬間
「仁人!」
太智が飛びついてきた
「うわっ!」
「ぎゅー!」
「ちょっと、靴くらい脱がせて!」
「嫌や!」
「太智!」
「今日ずっと我慢しとったんやもん!」
隠すのに必死だったけど、俺だって我慢してたんだぞと心の中で呟く。まあバレたけど
俺は太智を抱きしめ返した
「じゃあ、いっぱい甘やかしてあげる」
「ほんま?」
「うん」
太智が顔を上げる
「仁人、大好き」
「俺も大好き」
そっとキスをする
一度離れると、太智が俺の服を掴んだ。「もう一回」と角度を変え何度も可愛らしいリップ音が玄関に響いた
「仁人」
「何?」
「明日も喧嘩しよな!」
「なんで!?」
「だって、仁人と喧嘩するん楽しいねん!」
俺は呆れて笑った
「変なの」
「仁人も楽しそうやん!」
「まあね」
太智の頬に触れる
もう片方の手で太智の両手を頭上に固定し、先程までとは違う食らいつくようなキスをした
お互い乱暴に靴を脱ぎ捨て、熱を帯びた目で見つめ合う。そのままソファに二人で傾れ込んだ
明日、「背中痛い!」とまた太智から怒られるだろうなぁと考えながら目の前の愛しい恋人に夢中で貪りついた
気恥ずかしさ、グループとして迷惑をかけたくないという想い
それに、太智の可愛いところを少しでも他の人に見せるのが嫌だったからこの関係は内緒にしていた
でも、秘密にしていたはずの恋は、あっさりバレてしまった
明日からどうなるんだろうな、とりあえず勇人にはまたイジられるだろう。柔太朗もニヤニヤしながらどうなんだああなんだと質問してくるだろうな
舜太はまあ、、鋭いのか鈍いのかわからん。メンバー以外に「おめでたいやん!」と言って言いふらしそうだから注意が必要だなぁ…
「難しいかお」
湯船に2人で浸かり、考え事をしていた俺を太智は不思議そうに覗き込んだ
「なんでも無いよ。」
太智と一緒に笑えるなら、そんなことはどうでもよかった
「あ!!おい仁人!」
「今度は何?」
「プリン二個、忘れとるで!」
「覚えてたのかよ」
「当たり前やろ!」
「明日買うって」
「三個!」
「増やすな!」
浴槽に二人の笑い声が響いた
太智のおでこに張り付いた、濡れた前髪を掻き分け額にそっとキスをした
コメント
1件
あきさん、読んだよ〜!!💛💙 もうね、最初から最後までニヤニヤが止まらなかった!! プリンの喧嘩から始まって、気づいたら隣にぴったりくっついてて、しかも「ぎゅってして」発言…っ!!😭💕 メンバー一人ひとりの視点で「あれ?この2人…?」って気づいていく流れが自然で、読んでてこっちまでドキドキしたよ。 最後、みんなに祝福されて「もう隠す気ないだろ!」って言われるシーン、最高だった〜!! 付き合ってるのバレた後の甘々な空気もたまらん…!また続き読みたいです、あきさんありがとう🌸