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復讐の後、無事2人で抜け出し
影街へと戻った。
その日みんなは満足感からであろうか。
ぐっすり眠り、朝はスッキリと目覚めた。
目覚めた折西はふとその後が気になり
ネットニュースを見る。
どうやらその後3人は影街にある
アジトに影街の人達から、
やれ出ていけだのやれ大人の赤ちゃんだの
看板や張り紙をされ、ストレスで光街に
行ったらしい。
そうしたら今度は未成年の女の子に
手を出したことを理由に町奉行に捕まった
との事だった。
折西は俊に「ニュースみました!?」と
ROINをする。
すると俊は「見た爆笑」と
言うメッセージと共に満足!という
うさぎのスタンプを送ってきた。
そして、「今日部屋に来てもいい!?」
とメッセージが追加できたので折西は
OKのスタンプを送った。
暫くするとドアをノックする音が聞こえ、
折西はドアを開ける。
「やっほー!めちゃくちゃ楽しいことに
なってる〜!!!」
スキップしながら部屋に入り、
折西のベッドに腰掛けた。
「俊さんが元気そうで良かったです…!」
「まあ復讐内容に満足した結果だよね〜!」
Vサインをする俊の姿を見る限り、
未練は無くなってそうだ。
「あ!そうだ!あのね、融くん!」
突然思い出したとばかりに折西の手を取る。
「…あの時、パニックになってた時に
笑わせてくれてありがとう。」
「あっ、あの合成写真のやつですか?
俊さんに教えてもらったので折角ならと…!」
「あの時、融くんいなかったら、笑わせて
くれなかったら。僕はあの3人を殺して、
嫌いな姿になった自分を殺したくなってたと
思うんだ。」
「俊さん…!」
「だからお礼に融くんも守るからね!
あ!けど組長優先だけど!!!」
「組長の護衛が仕事ですもんね…!」
「もう!半分冗談を受け入れないでよ!
…2人両方守るよ。」
俊は折西にデコピンをした。
デコピンと言うにはあまりにも優しい
力加減に折西が笑うと、つられて俊も
笑い始めたのだった…
・・・
その日の夜、アジトに潜入した時の
動画を繰り返し見ていた。
「…いない。」
カチカチと巻き戻し、何回もモニターを見る。
「…黒いモヤが、ない。」
別のモニターには折西のカルテが
映し出されている。
解離性同一性障害、うつ症状、ADHD…
「本当に自分の診断は、合っていたのか?」
「豹変だけならわかる…けれど
あのモヤは?何かと契約しているのか?
けれど、ファージの生体反応は無い…」
「…融は俺の最後の患者だ。」
昴はその後もパソコンから離れることなく
カタカタとパソコンに触れていたのだった…