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#アニメ
すずめ
262
@ う み .
916
「【双又ノ綻】」
ぐぐ、と力を溜め、デコピンのように巨大な手を動かす。
すると、地面がえぐれた。
驚愕の余り恐怖心も刺激された桃華、屏風ヶ浦、ロクロの三人は足がすくんで動けなくなる。
海と皇后崎は三人の首根っこを引っ掴み、他の皆も連れて逃げた。
「逃がすと思う?」
守は口角を上げ、指を鳴らす。
目の前に大きな障壁が作り上げられていた。
天井も作られ、それは一つの大きな部屋のようになっている。
「皆、俺の能力は知ってるもんね。【天照岩戸_洞穴天蓋】」
逃げ道を塞ぐように張られた障壁は逃がす気など一切無さそうに張られている。
桃華が立ちふさがる二人を睨みながら「…前鬼、後鬼」と小さく呟いた。
小さなナイフを取り出し、印南へ投げ付ける。
「前鬼!後鬼!おねえちゃんのきをちらして!そんでゆうくんふっとばそー!」
「ガウ!ガウガウ!」
「キャン!」
軽く1メートル半ほどはあるだろうか。それくらいにまで成長した2頭は守と印南に向かって突進する。
守の方に向かった後鬼は視界を塞ぐように立ち位置を調整しながら、前足で守を蹴り飛ばそうとする。
だが、守は避けながらも距離を詰めようと後鬼と交戦を始めた。
印南の方に向かった前鬼は吠えながら巨大な手を踏み潰し、血の人形を喰らい、襟を咥える。
「え」
そのまま放り投げられ、印南は「実にgood!」と誉めの言葉を叫びながら飛んでいった。
守は「まじかよ…」と飛んでいった方向を見ながら口の端をひくつかせる。
姿が見えなくなると頭を掻き、息を吐いて両手を上げる。
「今は見逃したげっから、早く行きな」
張られていた障壁は崩れていき、赤い血溜まりと化す。
桃華が促すと、皆で踵を返し再び雪山を登り始めた。
走る生徒達を背に、守はぼやく。
「はぁあ、まさか幽君吹っ飛ばされるとは思わないってばぁ…。幽君走るの遅いんだよなぁ、回収めんどい…」
守は「どこ行ったんだよぉ」と印南を探し始めた。
守の姿が見えなくなるほどには離れたが、一部に疲労が見えてきた。
「屏風ヶ浦、大丈夫か」
「大、丈夫…です…」
海が息を切らしながら走る屏風ヶ浦に手を差し伸べる。
手を握るとペースを合わせて走り始めた。
その時だった。
「ごめんなさい、神示さ…きゃぁっ! 」
「屏風ヶ浦…わっ!」
「神示!」
「うみねえっ!」
屏風ヶ浦が踏み外し、崖下へ海と落ちていく。
四季が海の手を握ったが力が足りず三人揃って落ちていった。
運良く雪がクッションになってくれたものの、屏風ヶ浦は足首を怪我したらしい。
「屏風ヶ浦を運べるか?一ノ瀬」
「余裕余裕!」
「すみません…私のせいで…」
喋りながら吹雪をしのげる場所を探していると、地響きが起こった。
その方を見てみると、どうやら雪崩が起きているらしくこちらへ猛スピードで雪の津波が来ている。
四季が屏風ヶ浦を高く出っ張った場所へ放り投げた。
「…屏風ヶ浦、ごめん!受け身とってくれ!」
四季は海の事も放り投げようとするが、海は拒否。その代わりに、海は親指を噛み切り、槍を作り出した。
四季を放り投げ、その襟に槍が突き刺さるように投げる。
「大丈夫だ一ノ瀬。…少し、勢いがすごいだけっ…だ!」
海を、白い津波が飲み込んだ。
こんばんわ、作者です。ついに雪崩!これを書きたかった!あとついでに桃華に印南さんを吹っ飛ばさせたかった!
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コメント
2件
桃華ちゃん可愛いのにやることえっぐい... 四季くんと帆稀ちゃんのところどうなるんだろうって思ってたけど、こうなるんだ... めっちゃいい!物語の展開の仕方が好きです!
いやもう、第43話(49話目)のバトルと逃亡、めっちゃ熱かった……! 守の「天照岩戸_洞穴天蓋」で逃げ道塞ぐとか圧巻やったし、桃華ちゃんが前鬼・後鬼で印南を吹っ飛ばしたのには笑ったわw でも終盤の雪崩、海が自分の血で槍作って四季を投げ飛ばし、自分は飲まれるって……あれは胸に来るな。屏風ヶ浦の足の怪我も含めて、誰かを守るために命張る覚悟がひしひしと伝わって、震えた。続きがっつり引き込まれたよ。作者さんのバトル展開、解像度高いわ—毎回痺れてる🔥