第六話
注意書きは第一話をご覧下さい。
水「……ふわぁ…𓂃◌𓈒𓐍」
水(ねむい…)
水「……そういえば今日は…いふさんが来る日か」
水(…いふさんだけは……なぜか大丈夫って思えるんだよね…)
水「…声がいいから…??」
水「……一定の距離を保ってくれる…から……?」
ピーンポーン
ガチャ
水「ッあ、こ、こんにちは…」
青「こんにちは♪」
水「ど、どうぞ…」
青「お邪魔するな」
青「……今日は二人いないんか?」
水「あ、二人とも…バイトです」
青「そうなんか」
水「あと…宿題、やりました」スッ…
青「おぉ!えらいやん♪」ヨシヨシ←頭を撫でる
水「…ッ!」バッ!
青「!」
青「あ、ご、ごめんっ!」
水「ぁ、ぃや…ごめッ、なさッ……ッッ」
水(やっちゃった……思いっきり振り払っちゃった…ッッ)
青「…」
青「俺、丸つけするから、ほとけちゃんは英語のプリント持ってきたからやってみて」
水「ぁ……はい…」
水(きら…われない…?)
水「……思いっきり手振り払っちゃってごめんなさい…ッ」
青「いや、俺が急に距離詰めすぎてもうた。ごめんな」
水「……」キュッ←青の袖を掴む
青「!」
青「どうしたんや…?」
水「……嫌いに…ならない…?」
水「叩かない…?暴言吐かない…?」
青「…もちろん、絶対しないって約束するで」
水「…」コクッ
青(……そうとうトラウマなんやろうな…)
青(…さっきの拒絶といい、今の言葉といい……)
水(……いふさんになら、僕のこと……話しても大丈夫かな……、)
水(…わからない……けど、)
水(…少しでもそうやって考える自分が初めてだから……話してもいいって、思える)
水「……いふ、さん」
水「…その……ちょっとだけ、話、聞いてくれますか…ッ?」
青「…うん、いいよ」
水「……僕、昔__」
僕がまだ、中学二年生の時
その時は、普通に学校に通って、友達もいて、毎日が楽しかった。
だけど……
「なぁ、知ってる?ほとけって結構ヤバいやつらしいぜ」
「ヤバいってどんな?」
「おじさんに身体とか売ったりしてるらしいぜw」
「え、まじ??ヤバ」
急に、嘘の噂が回っていた。
誰がやったか最初はわからなくて、だけどみんなはその嘘を信じて、僕から距離を置くようになった。
当時りうちゃんは別のクラスでこの出来事をあまり知らなかった。
迷惑かけたくなかったし、友達がみんな離れちゃっても、別に大したことはないと思ってた。
ドゴッ…ボコッ…
水「あ゙ッ…!?」ドサッ
数ヶ月経って、噂を流したヤツらが僕を殴ってくるようになった。
理由を聞く暇もなくて、なんでそんなことをしたかは未だにわからない。
水 トコ…トコ…
水(……もう、限界…………〇にたい……)
「ねぇねぇそこの君♡」
水「…?」クルッ
「君、ほとけちゃんだよね?♡」
「姪っ子から身体を売ってるかわいい女の子がいるって聞いてさぁ…♡」
水「ッ…!!」ゾワッ
「ちょっと遊ばない?♡」
水「ぃやッ……いやだ…ッッ」
水「こないでッッ゙!!」ダッ
夜に1人で帰っていたら、犯人の叔父が僕に喋りかけてきた。
気持ち悪すぎて、無我夢中で家まで走った。
もう耐えられなくて、家に帰った途端2人に抱きついて泣いた。
今までの事を全て話したら、2人は
赤「そんな…ことが…ッ」
白「…ごめん、ごめんなぁ…今まで気づけんくて…!!」ポロポロ
白「怖かったなぁ…」ポロポロ
水「っぁ…」ポロポロ
赤「りうらも…気づけなくてごめんね…」ポロッ
2人とも、隠してきたことを怒るんじゃなくて、抱きしめて、励ましてくれた。
信じられないくらい暖かくて、安心感が凄かった。
水「__それから僕は…学校に行かなくなりました」
水「ずっと引きこもって……2人の帰りをひたすら待つ………そんな生活です…」
水「外に出るのすら怖いんです…………ッッ」
水「今はもう……2年くらい外に出てません…」
水「…ごめんなさい、こんなこと話して」
青(……なるほど、ほとけちゃんは……人間が怖くなってもうたのか)
青(……ほとけちゃんをこんな思いになるまで、苦しめたヤツ……許せんな……)
水「……僕、最初、いふさんに会うのも怖かった」
水「……だけど、お姉ちゃんの友達だから………大丈夫かなって思って…」
水「実際に話したり、勉強教えてもらったら……いふさんは……怖くなくなった」
水「……ちょっとは……克服できてる…かな…?」
青「……あぁ、ちゃんとできてると思うで♪」
水「……うん……♪」ニコッ
青「…!」
青(落ち着いた…笑顔…)
青(……不意にかわいいって思ってしまった…//)
青「でも無理はあかんで?俺からされてやなことがあったら言ってな 」
水「はーい……♪」
青「んじゃ、勉強始めよっか」
水「よろしくお願いします」
青「よろしくお願いします♪」
コメント
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プキャッ(?) あのジジィぶちk(((((( 続きクソ楽しみにしてるッ゛