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nmmn注意⚠️
wrwrdのzmrbです。
ご本人様とは一切関係ありません。
今回は軍パロ、死ネタを含みます。一応R18にさせてください。
それでもいけるよって方は読んでいただけると幸いです。
それではどうぞ。
zm→「」
rbr→『』
モブ→〈〉
ワンクッション
____
『無事に帰ってこいよ!』
「おう!当たり前だろ!」
「帰ってきたら即ロボロの部屋行くわぁ」
『このエロ小僧めww』
…そんな話を昨日したばかりだというのに。
『…っ』
〈ゾムさんが意識不明の重体だ!!〉
〈今すぐ治療室へ!!〉
頼む、神様。
俺の寿命を削ってでも、ゾムを生かしてくれ。
彼を、死なせないでくれ。
頼む、頼む____!!
…
享年??歳
現実はやはり厳しかった。
ゾムは死んだ。
死因は戦死。
ゾムがいなくなった今、俺は生きる意味を無くしたただの死骸。
そんなタイミングでグルッペンから声をかけられた。ゾムの部屋を片付けて欲しい、と。
『…』
ガチャ、とゾムの部屋を開ける。
恐ろしい程に変哲もない、ゾムの部屋。
まるでさっきまで居たかのような、そんな錯覚まで感じてしまう。
『…変わらんなぁ、ほんまに…』
片付けを始めて数分。
『…ん?なんやこれ。』
そこには置き手紙があった。
‘ロボロへ’
『え、俺…?』
‘ この手紙を読んでも、俺の後を追うとか、そんな悲しいことはしないで欲しい。’
『…ッ』
その一文を見た時、少し嫌な予感がした。
‘すまんな、お前がこれを見ているということは、どうやら俺、死んでしまったらしいわ。’
‘ほんま情けないなぁ…戦いで負けてまうなんて…’
‘もっとロボロとイチャイチャしたかった。もっと恋人らしいことをしたかった。’
‘もっと、お前に好きって伝えればよかった’
‘なんで俺、もっとお前に好きって伝えなかったんやろ…ほんまに、アホやわ、俺。’
‘…書こうとしてた内容は決めてたはずやのに、いざ書くとなると全く思いつかなくなんねんなぁ…’
‘…実は、今まで手を出さずにいたのも、あまり好きって言えなかったのにも、理由があるんや。’
‘俺は前線に出て戦ってる身やろ?だから、いつ死んでもおかしくない状況やん。’
‘だから、恋人らしいことをして、沢山思い出を作って、沢山好きって言ってしまうと、俺が戦死した時にロボロが苦しくなってしまうんやないかと思ってしまって…’
‘そんな俺のエゴのせいで、あまり言えずにいたし、手を出せずにもいた。どうか、この無礼を許してほしい。 本当にごめんな’
‘…俺はもう死んだけど、ロボロは生きとる。’
‘だから、どうかお前には、ロボロには
生きてほしい。’
‘俺の分まで、おじいちゃんになるまで生きて。’
‘ほんと、若くして死んだお前に言われたないねんって考えると思うんやけど、本当に、本当に生きていてほしい。’
‘俺のことを忘れて、新しい恋に進んでほしい。’
‘…なんて書こうと思ったけど、やっぱり俺のことを想っててほしい。そんなことを考える俺は本当に身勝手やなぁ…’
‘ほんまに身勝手でごめんな、でもこれだけは、最期にこれだけは言わせてほしい’
‘大好きロボロ、これからもずっと愛しとるよ。’
‘この世でも、あの世でも、な’
『ゾム、…ゾム…っ!!』グスッ
俺は涙が止まらなかった。
ゾムがきっと悲しむやろうから、泣かないでいようと想ったのに。
『ゔぁぁ…っ!!』
ああ、俺も前線に出ていれば。
俺も前線に出ていれば、ゾムは助かったのかもしれないのに。
もしかしたら、俺もゾムと一緒に_
そう思うには何もかも遅かった。
『…?まだ何か書いてある』
手紙の端に、小さく追記が書いてあった。
‘PS.俺、実は戦争から帰ってきたらロボロに花を渡そうと思ってて、でも渡せなかったら嫌やから昨日こっそりロボロの部屋に置いてん。’
‘…カーテンの裏に、飾ってあるからよう見てほしいな。’
『カーテン…』
俺は居ても立っても居られなくなって
片付けも忘れて自分の部屋に戻った。
カーテンをバッと開ける。
『…!!』
そこには、キキョウが飾られていた。
花瓶には、「I will love you forever」と書かれた文字が。
『…ぁ…っ!!』
ああ、だめだこんなの。涙なんて我慢出来るわけがないじゃないか。
今すぐに会いたい、会いたくて仕方がない。
『俺も、俺も…っ愛しとるよ…!!』
『永遠に…っ!!』
顔をぐしゃぐしゃにしながら、愛の言葉を叫び続けた。
『ゾム、ゾム……っ!!グス』
今にも消えてしまいそうな音が、何処かで鳴った。
キキョウの花言葉 “永遠の愛”
コメント
2件
最高です ありがとうございます 好き❤️